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「ラン」
森絵都  


越えたくて、会いたくて、
私は走りはじめた
「カラフル」から10年・・・感動ふたたび (帯より)



「風に舞いあ上がるビニールシート」で135回直木賞受賞した、森絵都さんの受賞第一作です。
ということは、受賞してから丸2年もたってからの書き下ろし作品です。意外と遅かったですね。

物語は、家族を次々と失った孤独な女性が、ひょんな事から死んだ家族と再会し、そして、家族と会い続けるために、40kmを走りきる体力を付けるために、マラソンのトレーニングをするという話です。
ファンタジーと、スポ根が合体したようなお話でした。
自転車の話、冥界の話、そしてマラソンの話と、盛りだくさんの内容でしたが、中盤は、ダラダラと、ちょっと退屈してしまって、分厚い本を読み切れるか??と危惧しましたが、後半は、どんどん面白くなりました。
マラソンチームの8人のキャラクターがそれぞれ楽しく、マラソンのトレーニングシーンも、思わず、私も走ってみようか?!と、思ってしまいました(これはいつものことですが・・・(^^;)。

「自力であの世へ行くために走る人」というフレーズが面白くて、笑えますね〜〜(^^)。
いったいどうゆうこと??と思いますが、本を読むと、納得できます。でも、普通の自転車じゃダメなのかしらねぇ(^^)。

突然親しい人を失ってしまった人にとって、その人と再会することは、究極の喜びだと思います。
特に、後悔の念を持っている人ならば、なおさらですよね〜。
若くして、家族を亡くした環(たまき)にとって、家族との再会は、心の癒しになったことでしょう。
でも、それも永遠に続くわけではないのが、悲しいところ。2度悲しい目に遭うのは、私は、勘弁して欲しいです。 (2008,08,10)