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「夜の光」
坂本 司  


慰めなんかいらない。癒されなくていい。欲しいのは、星の距離感。これは天文部に集うスパイたちが、最前線で繰り広げた戦闘の記録。 (「BOOK」データベースより)



最初は、本の内容の距離感がつかめなくて、あたふたしてしまいました。
何てったって、スパイなのですからーーー(^^)。
でも、読み進むにつれて、だんだん話が見えてきました。
これは、悩める4人の高校生たちの青春と友情の物語だったのです。

文章は、明るく、軽く、ユーモラスでさえあるのですが、彼ら、彼女たちの悩みは、それぞれに重かったりします。
そんな彼らが、各章ごとに、小さな出来事に遭遇し、その謎を解きながら、自分たちの人生を少しずつ歩んでゆきます。

前読んだ「先生と僕」と同様に、文章は読みやすくて、冒頭はともかく、すいすいと読めてしまいました。
そして、読みながら、おいしいコービーを飲みたくなり、デリバリーピザを注文したくなるのでした。 (2008,12,01)