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「麦酒アンタッチャブル」
山之口洋




「コップ5杯のビールなら、3杯は税金だ」
財務省酒税課に出向中のキャリア警官魚崎は、アルマーニを着る変わり種官僚の根津に、ある秘密パーティへ誘われた。熱気あふれる会場に集う怪しげな紳士淑女。彼らは非合法の麦酒自家醸造家たちであった。魚崎は、自らも密造に手を染めてしまう。だが、これこそ、自称特別捜査官・根津の狙いだった!アンタッチャブルな暴走官僚に翻弄される魚崎。そして、自ビール愛好家たちとの、妄想だらけの闘争!悪夢の脱税取締の行方へは!?芳醇なコク、極上のキレ味!傑作エンターテイメント誕生! (裏表紙より)


長髪イケメンの男子がビールの入った冷蔵庫の上に座って、かっこつけています。そして、何故か、頭の上には、ザルに入った枝豆・・・。こんなインパクトのある?表紙の本です。
なんだかワクワクしますね〜〜(^^)。
しかも、本の裏の説明を見ると、
「コップ5杯のビールなら、3杯は税金だ」
これは、ビールを愛する者のひとりとしては、捨て置けない話じゃないですか!(^^)。

ということで、読み始めると、なにやら奇妙な登場人物が・・・。
題名にもあるように、これは、映画「アンタッチャブル」への思いがたっぷり詰まった本だったのでした。

映画「アンタッチャブル」は、ずっと以前に見ただけで、だいぶ忘れていましたが、これを読んだことで、思い出しましたよ〜。
なんといってもスーツ姿のビシッと決まったケビン・コスナーのかっこいいこと!それに渋いショーン・コネリー、若々しいアンディ・ガルシア、そしてあの憎々しいロバート・デ・ニーロ。

そんなことを思い出しつつ、”なんちゃってアンタッチャブル”のこの本を楽しみました。
まあ、出てくる人たちは、映画のかっこよさとは、似ても似つかない人たちなんですけどね〜(^^)。

麦酒自家醸造のノウハウもあったりして、こちらも楽しそうでした。自分で、作ったビール!さぞおいしいことでしょうね〜。ただし、本文にも巻末にもあったように、1%以上のアルコールを作ったらいけないそうなので、作れませんけどね。

そんなわけでビールは作れないけど、映画「アンタッチャブル」は、もう1度見直したくなりました(^^)。 (2009,04,06)