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「背の眼」
道尾秀介













この囁きは、霊の呻きか、呪いの言葉かーー。 「レエ オグロアラダ ロゴ・・・」ホラー作家の道尾が、旅先の白峠村の河原で耳にした不気味な声。その言葉の真の意味に気付いた道尾は東京に逃げ戻り、「霊現象探求所」を構える友人・真備のもとを訪れた。そこで見たのは、被写体の背中に二つの眼が写る4枚の心霊写真だった。しかも、すべてが白峠村周辺で撮影され、後に彼らは全員が自殺しているという。道尾は真相を求めて、真備と助手の北見とともに再び白峠村に向かうが・・・。未解決の自動連続失踪事件。自殺者の背中に現れた眼。白峠村に伝わる「天狗伝説」。血塗られた過去に根ざした、悲愴な事件の真実とは? (帯より)



いやあ、なんだか久々にゾゾゾーーとしたホラー小説を読みました。
だいたい、題名からしてゾッとしますよねーーー(^^;。

作家である主人公・道尾が体験した怖ろしい出来事。これを解明するために、「霊現象探求所」という怪しげな事務所を開いている友人・真備の元を訪れ、再び、彼(か)の白峠村へと向かう彼ら3人を待ち受けていたものは・・・。なんて感じの話です。

「背の眼」の解明や、霊の存在、天狗伝説など、いろいろな話が出てきますが、それらが、心地よく、ひとつの話として収束してゆき、落ち着いて読んでいられましたし、真備のプライベートな話なんかも、サイドストーリーとしてホロリとさせられました。
長い作品でしたが、あっという間に読めてしまいました(^^)。
先日読んだ三津田信三さんの作品とは、えらい違いです。やっぱり向き不向きな作品って、あるんですね〜〜。

この作品は、第5回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞作で、氏のデビュー作でもあります。
ホラーサスペンス大賞自体は、もうなくなってしまった賞なのですが、ホラー好きな私としては、好きな作品が多くて、楽しみな賞でした。
ちなみに、この時の大賞は、沼田まほかるさんの「九月が永遠に続けば」。ホラー色は、薄かったですが、この作品も好きでした。 (2009,06,23)