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「図書館革命」
有川浩

正化三十三年十二月十四日、図書隊を創設した稲嶺が勇退。図書隊は新しい時代に突入、そして…。極上のエンターテインメント『図書館戦争』シリーズ、堂々の完結編。 (「BOOK」データベースより)



さあ、いよいよ図書館戦争シリーズの最終章です。
3冊目の「図書館危機」で、少々テンション下がり気味でしたので、どうなるかなと心配だったのですが、この最終章は、なかなかよかったです。あっという間に読み終えてしまいました。

なんと言っても、ストーリー的に盛り上がりました。
突然発生した日本国内でのテロ。それを理由に、メディア良化法の規制が、いっそう強まろうとしていた。それを断固阻止するため、図書隊は作家の当麻蔵人を守りきろうとする・・・。
そして、堂上班が大活躍。いままで、目だった働きをすることがあまりなかった笠原郁が、捨て身になって図書館を、そして、言論の自由を守ろうとする!!

なんか、あらすじを書いていても、力が入りますね〜(^^)。
そんなスリリングな展開の合間には、堂上と、郁のロマンスもきちんと描かれていて、ニヤニヤしたり、赤面したり(^^)。
そして、ラスト近くには、涙を流したりと、相変わらず、喜怒哀楽の激しい読書タイムとなりました。

あとがきには、3部作の予定が4部作になったとか、内輪話も書かれていましたが、なかなか内容の濃いシリーズだったと思います。
登場人物達のキャラクターも、ぶれがなく、そして、時の流れと共に、成長してゆく所など、見事だなぁと思いました。
エピローグは、読んでいて、ニヤニヤしっぱなしでしたが、これが、読者の思い描いた理想のラストですね。満足しました(^^)。 (2009,07,08)



☆図書館戦争シリーズ
第1作 図書館戦争
第2作 図書館内乱
第3作 図書館危機
第4作 図書館革命