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「金のゆりかご」
北川歩実


タクシー運転手の野上雄貴は、GCS幼児教育センターから入社要請を受け、不審を抱く。GCSが発明した「金のゆりかご」と呼ばれる機械で育てられ、一時は天才少年ともてはやされたが、能力の限界を露呈し見捨てられた自分。真意を探るうち、子供が次々と精神に錯乱をきたした事件が浮かび上がる。やがて、ある母親が失踪、殺人が…。先端科学に切り込む新感覚ミステリー。 (「BOOK」データベースより)



幼児教育とは。親子とは。そして人の命とは・・・。
いろいろ考えるところの多い小説でした。

天才脳を作るプログラム。
幼い頃から脳に刺激を与えると、果たして天才になるのか、それとも脳障害を起こしてしまうのか。
少子化の時代、自分の子供を少しでも優秀な子にしたいと思う親の気持ちは、ますます拍車がかかっているのかもしれません。

様々な事情が交錯して、複雑な事件が起き、そして、その決着は・・・。
二転三転・・・そしてそれ以上・・・。平凡な頭しか持っていない私は、もう、勘弁してぇーー!!と、叫びそうになりました。
また、少々疑問が残るところもあったりしたのですが、それでも、面白かったです。

じっくりと秋の夜長に読むのが似合いそうな本でした(^^)。 (2009,09,01)