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「エマ」
   
ジェイン・オースティン   中野康司 訳

 
エマ・ウッドハウスは美人で頭がよくて、村一番の大地主のお嬢さま。私生児ハリエットのお相手として、美男のエルトン牧師に白羽の矢を立てる。そしてハリエットにい思いを寄せる農夫マーティンとの結婚話を、ナイトリー氏の忠告を無視してつぶしてしまう。ハリエットはエマのお膳立てにすっかりその気になるのだがーーー。19世紀英国の村を舞台にした「オースティンのもっとも深遠な喜劇」。 (裏表紙より)



ジェイン・オースティン4冊目です。
この本の前に読んだ「マンスフィールド・パーク」が、主役もストーリーも少々地味で、読むのに時間がかかってしまったのですが、
この「エマ」は、映画になっただけのことはある、華やかで、明るい話で、
結末がどういうことになるのか、ドキドキする、面白いストーリーでした。

エマは、お金持ちの家に育ち、頭の回転も速い、美しいお嬢さま。
これといって何の欠点もなく、明るく、誰からも好かれる女の子でした。
でも、だからこそ、自分では気がつかないうちに、ちょっと思い上がったところもあって、
お節介にも、人の結婚の世話を焼こうとしたり、人の事情をあれこれ詮索したりしてしまいます。
まあ、これも、彼女のような立場と、育ち方をしたら、当然のことかもしれません。
エマは、自分の行動が間違っているなんてこと、考えたこともないんですから。

でも、彼女の若さ(21歳)で、人の感情の機微をぴたりと当てられるわけもなく、大失敗をしてしまうのです。

でも、エマの性格のいいところは、自分の失敗を、きちんと認め、素直に謝罪し、これからどうしたらいいのかと、真剣に悩むところです。
変にごまかしたり、自己弁護に走ったりしないところは、やっぱり育ちの良さなんでしょうね〜。
こういう素直なところが、ますます人を惹きつけるのでしょう。

でも、エマったら、懲りずに、また、人のお節介をしてしまいそうになったりするので、読んでいるこちらは、またまた、ハラハラさせられるのでした。

映画「Emma エマ」では、エマをグウィネス・パルトローが演じていました。
だいぶ前に見たきりなので、ほとんど忘れてしまっています。
フィリップは、おそらくユアン・マクレガー。
ナイトリーさんは、いったい誰が演じたんでしたっけ??。
これはやっぱり、もう一度映画を見ないと落ち着きません(^^)。 (2010,07,26)