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「ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女」
スティーグ・ラーソン




月刊誌「ミレニアム」の発行責任者ミカエルは、大物実業家ヴェンネルストレムの違法行為を暴露する記事を発表した。だが、名誉毀損で有罪になり、彼は『ミレニアム』から離れることになる。そんな彼の身元を大企業グループの前会長ヘンリック・ヴァンゲルが密かに調べていた。背中にドラゴンのタトゥーを入れ、特異な風貌をした女性調査員リスベットの働きで、ヘンリックはミカエルが信頼に足る人物だと確信し、兄の孫娘ハリエットがおよそ40年前に失踪した事件の調査を彼に依頼する。ハリエットはヘンリックの一族が住む孤島で忽然と姿を消していた。ヘンリックは一族の誰かが殺したものと考えており、事件を解決すれば、ヴェンネルストレムを破滅させる証拠資料を渡すという。ミカエルは依頼を受諾し、困難な調査を開始する。 (表紙折り返しより)



発売されるやいなや、スウェーデンで大人気を博し、その後、世界的にも大ベストセラーとなり、数々の賞を受賞した作品で、
また、スウェーデンで映画化され、ハリウッドでも、リメイクされました。

私も、そんなに話題の本ならば、是非読みたいと思いつつもなかなか時間が取れず、
結局、映画を、オリジナル、リメイクとも見てしまってからの読書となりました。

最初は、映画も見たし、ストーリーも分かっているので、原作はもう読まなくても、いいかな〜と思ったのですが、
リメイク作を見てから、どうしても読みたくなってしまったのでした。

映画を二回も見て、ストーリーは分かっているはずなのに、それでも、出だしから、面白くて、
心躍るような、ワクワク感でいっぱいになりました。
推理小説で、結末も分かっているのに、どうしてこんなに、読書中に高揚感があるのか、自分でも、理解に苦しむのですが、
それは、やはり、この本に描かれている人物が、とても魅力的だからからなのかもしれません。

普通は、映画を見てから、原作を読むと、演じた俳優さんの顔が邪魔になって、自分のイメージを作り上げにくいのですが、
この本の場合は、オリジナルと、リメイク両方の映画を見たせいなのか、読み進むうちに、両作品の俳優と、本の表紙のイラストとが混じり合ったような、私自身の作り上げたミカエルと、リスベットが出現してきて、かえって、良かったように思いました。

とはいえ、文章になると、なじみの少ないスウェーデンの人物の名前には、やっぱり苦労しましたねぇ(^^;。
映画を見ていなかったら、その点で、挫折してしまったかも・・・(^^;。

でも、その苦労も、厭わないほど、面白かった!
ストーリーが分かっているだけに、複雑な人物関係も、ある程度、無視できるようになり、
なお一層、理解が深まりました。
やはり、主役の二人が、とても魅力的。
薄っぺらな人物像じゃないところが、すばらしいですね〜。

本の中で、ミカエルが、リスベットのことを”アスペルガー”ではないかと感じているところが、出てきましたが、
あぁ、なるほど〜〜!と、なんか、すごく納得してしまいました。

作者は、この三部作を書いて急逝してしまったのですが、
実は、このシリーズは、五部作の予定だったとか。
返す返すも、惜しいです(T_T)。

取りあえず、第二部も、読み始めようかなと思っています。 (2012,04,01)



☆☆”ミレニアム”シリーズ☆☆
「ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女」
「ミレニアム2 火と戯れる女」
「ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士」


☆☆”ミレニアム”オリジナル映画シリーズ☆☆
ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女
ミレニアム2 火と戯れる女
ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士


☆☆”ミレニアム”ハリウッドリメイク映画☆☆
ドラゴン・タトゥーの女