シネマチェックトップページbook作家別index題名別index     

「ツグミはツグミの森」
竹本健治
夏休み―僕らミラノ高校の天文部一同は、一週間の天体観測合宿を予定していた。あの美しくも不吉なツグミの森で。だが、そのとき刻々と超大型台風が接近していた。そして悲劇が幕をあける。僕らの声は吹き荒ぶ嵐に掻き消されてしまうのだろうか。 (「BOOK」データベースより)

とっても久しぶりに、竹本健一作品を読みました。
”本格”ブームの時に、「ウロボロス〜」を読んだような気がするのですが、内容は、すっかり忘れてしまった・・・(^^;。
デビュー作の「匣の中の失楽」は、いまだに、読んでみたい未読作品です。

そんな彼の作品が、図書館の、子ども向けの書庫にあって、それが意外だったのと、本の装丁が素敵だったので、読み始めました。

なるほど、内容は、学園もので、といって、ライトノベル・・・と言うわけでもなさそうだなと思いつつ読んでいたら、なんと!これは、子どもが読む本ではないじゃない!!
図書館に返すときに、注意しなくちゃ!

ストーリーは、う〜ん、なんだかイマイチでした。
大きなトリックが、ひねくれ者の私には、最初から分かってしまっていたので、
ずっと騙されたふりして読むのが辛かった・・・(^^;。
それに、この、成人向けの大胆な設定も、なんだかなーーー、現実味が全くなくてなーーー。
元々の事件の方も、ほったらかしになっちゃってるし。
満足度20%ぐらいでした。残念! (2012,08,09)