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「夜の底は柔らかな幻」
恩田陸


特殊能力を持つ“在色者”たちが、“途鎖国”の山深くに集まる“闇月”。殺戮の風が、次第に暴れ始める―。殺人者たちの宴が、幕を開ける。 (「BOOK」データベースより)





第149回直木賞候補作です。
なので、候補になってすぐに図書館で予約しました。
恩田さん、今回は、獲れるのかなと思いつつ・・・。
でも、ご承知のように、今回も残念でした。(受賞作は、桜木紫乃さんの「ホテルローヤル」)

読み始めて、すぐに、これは、私の苦手なタイプの本であることが判明。
・・・というか、この世界観に、なかなか浸ることが出来ずに、読みながらずっと???と、クエスチョンマークが、点滅し続けたのでした(^_^;。
それが、上巻の三分の二ぐらいまで続き、本当に、辛い読書でありましたーーー(T_T)。

そもそも、一体全体、彼らは何??と言うところからつまずいてしまったので、常にそのことが疑問として残ってしまい、本の中に入り込むことが出来なかったのです。

でも、それが、下巻になってからは、やっと、どうにかこうにか、世界観がのみ込めるようになり、
また、話も、熟し、描写は凄惨を極めるようになり、ついに終末へ!
・・・というところで、本の残りのページ数は、ほんのわずかになり、嫌な予感と共に、突然の終わり・・・。

もう、これじゃ、一体全体、どうなったのやらわからん。
あれや、これは、いったいどうなったんだ??
ということで、とっても、残念な読後感でありました。
苦労して読んだのになぁ・・・(T_T)。
直木賞、受賞しなくてよかった・・・ボソッ。 (2013,08,31)