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「夢幻花」
東野圭吾


黄色いアサガオだけは追いかけるな―。この世に存在しないはずの花をめぐり、驚愕の真相が明らかになる長編ミステリ。 (内容紹介より)



久々の東野作品でした。

それまで、”日本三大奇書”なんかを読んでいたせいで、とても読みやすくて、感動しました(笑)。

序盤は、謎だらけ。
あれもこれも、どういうことなのか分からないまま、主人公の蒼太たちとともに、右往左往してました。
話の結末が見えてくるのは、本当に、終盤になってからで、犯人が逮捕されても、「いったい何故??」状態なのですが、その後の説明で、全てが明らかになってゆきます。
結局は、歴史的秘話が絡む壮大な物語となり、細かいところまで見事に収束したのは、さすが東野さんです。

それにしても、”黄色い朝顔の花”って、そんなに珍しいものだったなんて、全く知らなかったです。

エピローグも、前向きで、読後感もよかったです。 (2014,01,05)