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ダーク・タワーW 魔道士と水晶玉
スティーヴン・キング

高度な知性を持ちながら、自殺願望から無謀な超高速走行へと突入したサイコモノレール<ブレイン>。絶望的なスピードで暴走を続ける列車内部に閉じ込められたローランドたちが脱出する方法はただ一つ。「なぞなぞ勝負」で<ブレイン>に勝つこと!刻一刻と迫る死の影、絶体絶命の彼らに勝機は果たしてあるのか?そして、ついにあかされるローランドの過去とは。絶好調シリーズ第W部! (裏表紙より)



この第W部は上中下巻(新潮文庫)とボリュームがあり、内容も、豊富です。

まず、ブレインとのなぞなぞ合戦の行方。
絶体絶命の危機をどうやって乗り越えるのか。
また、エディのおかげでローランドが自分の弱点を再認識したりしながら、3人と一匹の絆がさらに強まります。

そして、危機を乗り越えた後、とうとう、過去の出来事をローランドが語り始めます。

ローランドとスーザンの運命の出会い。
どんな障害も、二人の愛を引き裂くことは不可能のように見えるのですが、
彼らを取り巻く陰謀が徐々に二人への包囲網を狭めていく・・・。

この章では、ローランドの仲間カスバートとアランも登場して、若いながらも(なんと14歳!)、肝の据わった男前のところを思う存分見せてくれます。
そして、脇役には、魔女のリーア、スーザンの許嫁ソリン、その妻、スーザンの叔母など、様々な人物が登場して、話が盛り上がります。
また、重要なアイテムとして、水晶玉が登場します。
これは、人を引きつけずにはいられず、またそれにいったん魅せられてしまうと、魂を吸い取られてしまうという、あの「指輪物語」のような指輪のようでした。

読み終えてみると、私は、ブレインとの攻防は、あまり好きではなかったようです。
一方、ローランドとスーザンの熱い恋物語は、すいすいと読み進むことが出来ました。
でも、二人の物語の向かうところは、悲劇。
そのことが分かっていたので、出来ることなら、この若い恋人たちを幸せなままでいさせたいと、徐々に、読むスピードが落ちてしまいました(^_^;。 (2016,07,28)