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ダーク・タワーZ ダーク・タワー
スティーヴン・キング


「父殺し」の宿命を背負った妖魔の子もモルドレッドの誕生は間近に迫っていた。囚われたスザンナ。1977年のメイン州に転移し、未来を変えようとあがくローランドとエディ。スザンナを救うべく、今まさに吸血鬼たちの巣窟へと突入した少年ジェイクとキャラハン神父(とオイ)。悲劇がすぐに、訪れるとも知らず・・・・。圧倒的スケールで探求の旅と人の絆を描き出す超巨編の最終部、ついに開幕。 (裏表紙より)



とうとう、ダーク・タワー最終章です。
途中、いったいこれは、いつまで、そして、どこまでクネクネと続くんだろうと思った本作ですが、
このZになってから、急に話が進み出し、いろいろなことが、突然起こり、驚きや、悲しみが、一挙に押し寄せました。

その理由は、1999年に、キングの身の上に降りかかった交通事故が原因でした。
人の命は儚いもの。彼は、ダーク・タワーを未完の作品で終わらせたくないと切実に思ったのでした。
彼が昔、事故で瀕死の重傷を負った話は知っていましたが、それによって、このダーク・タワーが、こういう話になって、(私が想像していたよりも)こうも早く結末を迎えることになったとは、この本を読んで初めて知りました。
だからこそ、今、ダーク・タワーの結末を読むことが出来るわけで、この事故がなければ、いつまでも、お蔵入り状態が続いていたかもしれません。そう思うと、読者にとっては、いいアクシデントだったと言えないこともないですね。

買い物途中に空を見上げて、雲が流れていたりすると、思わず、あっ、ビームだ!と思ったりと、ちょっとダーク・タワー中毒っぽくなっていた私には、物語が完結して、さみしいばかりです。

ラストは、思いもよらない結末でした・・・でも、やっぱり、これしかなかったのかもしれません。
かわいそうなローランド・・・。

それにしても、この作品は、キングの作品の中でも、大いに、私を困惑させられました。
読むのに、長い長い時間がかかったせいもあるのでしょうが、固有名詞が出てくるたびにあれ?この人誰だっけ?とか、これって何だったっけ?とか、分からない言葉が多かったのです。
そんな分からない言葉が出てきても、そのままにして読み進めてしまったのは、面倒だったからなのですが、 そんないい加減な読み方でも、かまわず読み進めていくと、だんだんと思い出したり、分かってくることも多く、結局は、そのままで、済んでしまうのでした。
しかし、最後の解説に、ダーク・タワーの用語検索があると知りました。
やっぱりね。こんなに長くて複雑な物語だと、書いている本人でさえ、忘れたり、戸惑ったりすることも多いに違いありませんものね。
私も、用語検索本を参考にしながらこの大長編を読みたかったです。

とにもかくにも、大長編小説「ダーク・タワー」は、終わりました。
最終章は、悲しみがいっぱい詰まった話でしたが、ローランドの旅は終わりました。
サンキャー、ローランド。サンキャー、ジェイク、エディ、スザンナ、オイ。
そして、サンキャー、スティーブン・キング。

ということで、キングの本の中で、「ダーク・タワー」に関連した本を読みたいと思ったのですが、何しろ、彼の本は、ダーク・タワーを中心として派生した本が多くて、読み切れそうにありません。
とりあえず、キャラハン神父が登場する「呪われた町」でも読もうかしら。。。 (2017,01,12)