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銀河鉄道の夜
宮沢賢治


ケンタウル祭の夜、銀河鉄道に乗って旅立ったジョバンニとカムパネルラの悲しくも美しい夏の夜を幻想的に描き、宮沢賢治の最高傑作とも称される表題作「銀河鉄道の夜」。四郎とかん子の兄妹が小狐紺三郎に招かれた幻灯会の入場資格は十歳以下。キックキックトントンの足拍子も軽やかに、映し出される三本の幻灯・・・。冬のひと夜の心温まる交流を描く「雪渡り」。二篇の童話に、病床で書き留めた最後の願いの絶唱「雨ニモマケズ」を併録した、オリジナル作品集。 (表紙折り返しより)



この有名な作品、未読でした(^_^;。
今からでも遅くはないと、読んでみたところ、まず、驚いたのは、登場人物が、外国の人の名前だったこと。外国の話なんだ。
そして、悲しい境遇のジョバンニの、悲しい日常が描かれます。
楽しいはずの祭りの日でも、彼には、楽しいことの一つもありません。
そんな時に何故か乗り込むことになった銀河鉄道で、彼は、カムパネルラと、いろいろな体験をして、いろいろな人と出会います。
このときの情景の美しさは目に浮かぶようでした。
そして、すべてが夢だったと分かった時に知った衝撃の現実。
悲しいけれど、少しの希望もあるラストでした。

今更これを読んだのは、先日、TV「しくじり先生」の「銀河鉄道の夜」版を見て感動した人の話を聞き、それでは、とりあえず原作を読もうと思ったからでした。
でも、読んだ事がないはずなのに、ジョバンニとか、カムパネルラの名前は、聞き覚えがあるので、遙か昔、読んだことがあったのかも?
原作を読んだ後に、「しくじり先生」をユーチューブで見ると、あぁ、なるほど!!と改めて感動した次第です。
あっちゃん(オリエンタルラジオ)の解説はとてもわかりやすくてよかったです(^▽^)。 (2017,02,01)