シネマチェックトップページbook作家別index題名別index     

騎士団長殺し
  村上春樹   


『1Q84』から7年――、 待ちかねた書き下ろし本格長編 その年の五月から翌年の初めにかけて、私は狭い谷間の入り口近くの、山の上に住んでいた。夏には谷の奥の方でひっきりなしに雨が降ったが、谷の外側はだいたい晴れていた……それは孤独で静謐な日々であるはずだった。騎士団長が顕(あらわ)れるまでは。 (内容紹介より)



今年2月の発売から半年、やっと読むことが出来ました。
特に村上春樹ファンということではないので、やっと(図書館の)順番が来たか〜って感じ。

前半は、すらすらと読めて面白かったです。
一人の男の、それまでの人生が描かれていたところに、突然現れた”騎士団長”!
とてもファンタジックで、謎めいていて、ワクワクしました。
いったい彼は、何者で、どうして現れたのか・・・?
彼の存在はとても哲学的で、理解することは難しかったですが、それでも、その”不思議なおじさん”のキャラクターがとても愛らしい上、しゃべる言葉も、特徴的で、ついついマネしたくなるほどでした。

でも後半になると、混沌としてしまいます。
愛すべきキャラがいなくなる上、今度は、メタファーとか、二重メタファーとか・・・(^_^;。

結局この現象の説明や、不思議な人たちのはっきりした謎解はもありません。
最終的には、普通の人たちは、普通に収束してゆきます。

つまりは、あの時点が、あの登場人物たちにとっての大きな転換期に当たっていた・・・ということでしょうか。
そして、その時に、起こるべくしてあの不思議なことが起こった・・・。

必要なことは、次に進むための一歩を踏み出す勇気を持つこと。
それさえ出来れば、自分の将来のことを必要以上に心配することはあらないのかもしれません。 (2017,08,20)