●作品名インデックスへ
ケープフィア   1991年 アメリカ  サスペンス
<監督>マーティン・スコセッシ 
<出演>ロバート・デ・ニーロ ジュリエット・ルイスニック・ノルティ、ジェシカ・ラング, マーティン・バルサム, ロバート・ミッチャム 
<内容>「恐怖の岬」のリメイク。刑務所を出所したマックスは、弁護士一家に復讐を誓って彼らの周りに現れて、恐怖に陥れる。
*****

ロバート・デ・ニーロは、ボーイズライフの時も、そうだったが、演技がうますぎて、イヤな役をやると、本当に、嫌いに、なる。(2000.01)

●作品名インデックスへ
ゲーム   1997年 アメリカ  サスペンス
<監督>デヴィッド・フィンチャー 
<出演>マイケル・ダグラス
<内容>実業家ニコラスは48歳の誕生日に、弟からCRS社のゲームの招待状をプレゼントされる。そのゲームに参加することにした彼が遭遇する様々な試練・・・
*****

結構酷評されていたけれど、ぐんぐん引き込まれて、最後まで飽きなかった。最後がハッピーエンドで良かった。(1999.01)

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刑事ジョン・ブック 目撃者      1985年 アメリカ ロマンス・スリラー
<監督>ピーター・ウィアー
<出演>ハリソン・フォード , ケリー・マクギリス , ルーカス・ハース , ヴィゴ・モーテンセン , ダニー・グローヴァー
<内容>ペンシルバニアに住むアーミッシュで6歳のサミュエル(ルーカス・ハース)は、父親の葬儀を終え、母レイチェル(ケリー・マクギリス)とともに叔母の住むボルチモアに向かうが、フィラデルフィアの駅のトイレで殺人事件を目撃してしまう。唯一の目撃者として、サミュエルは、地元警察の警部ジョン・ブック(ハリソン・フォード)に保護されるが・・・。
*****

黒ずくめの服で、馬車に乗る集団。いったいいつの時代の話かと、もう一度年代を確かめてしまいました。確かに、1980年代。彼らは、アーミッシュという厳格な宗徒だったんですね〜。たしか、「Xファイル」にも似たような人たちが出てきたエピソードがあったように思います。
未だに、17世紀の生活様式をかたくなに守り、虚栄の表れだと服にボタンも使わないという、質素で厳しい掟に縛られた人々・・・。1万4千人もいるという彼らに、20世紀はまだ来ていないんですね。電話も、テレビもなく、みんなで助け合う生活。大変なことだろうと思いますが、そういう生活も、また、いいところもあるなと思いますね。

この頃のハリソン・フォードは、本当に素敵です。ちょっと口をゆがめるニヒルなあの笑い。いいですね〜〜(^^)。サミュエルの母親レイチェルとのロマンスも、切なくて、胸がきゅんとしてしまいました。レイチェルを演じたケリー・マクギリスも、美しい人で、質素なアーミッシュの服がよく似合っていて、絵になってました。
サミュエル役は、レオのお友達ルーカス・ハースが演じていたんですね、全然知らなかったーー。やっぱり子供の頃は、かわいいね〜〜!!(^^)。

サスペンスとしては、ラストが少々あっけなく思いました。あれで、すべてが解決するんでしょうか。アクションが終わったら、すべてが円満解決、という安易な感じがしましたが、緊張感の中のロマンスがなかなか素敵だったので、まあ、いいでしょう(^^)。
結構いい感じだったのに、この続編って、出来なかったんですねぇ。今なら絶対作ったでしょうね、ジョン・ブックシリーズ。
(2004,11,17)

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ケイゾク/映画  Beautiful Dreamer   2000年 日本  サスペンス・ミステリー
<監督>堤幸彦 
<出演>中谷美紀渡部篤郎, 片桐はいり , 田口トモロヲ
<内容>15年前に沈没した第七福竜丸の生存者たちが、厄神島へ招待されるが、島に着くと、次々と、殺人事件が起こり、他との通信手段もなくなる。これに同行していた、捜査一課の柴田と、真山が、事件を解決してゆく。
*****

無謀にも、TVを、見ずに、見てしまいました(^^;。まず、皆のコミカルな演技と、映像に、びっくり!TVでも、こんな感じだったんでしょうね(^^;。そのすべてに慣れた頃、事件の解決編へ・・・。この謎解きは、それなりに面白かったです。でも、その後の、あの死者が出てくるシーンは、いったい何なのか、さっぱり分からなかった。だいたい、誰が、誰なのやら、ちんぷんかんぷんで、ただただ、忍耐の時間でした(T_T)。ちょっと、不親切ね。映画の前に、「TVシリーズ見た人限定」とか、書いて欲しかったわ。(2001.05)

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ケイティ       2002年 アメリカ スリラー・ミステリー   
<監督>スティーヴン・ギャガン
<キャスト>ケイティ・ホームズ , ベンジャミン・ブラット , チャーリー・ハナム , ガブリエル・ユニオン  , ズーイー・デシャネル
<ストーリー>大学卒業間近のケイティ(ケイティ・ホームズ)は、あこがれの職場に内定もして、あとは、卒業を待つばかりだった。しかし、ケイティは、2年前に、恋人エンブリー(チャーリー・ハナム)が失踪するという傷を負っていた。その恋人が、再び、ケイティの前に姿を現す・・・。
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ケイティ・ホームズの「アイドルだけど、サスペンスを撮っちゃいました」映画ですね。とは言っても、彼女のキャリアも、ずいぶん立派です。まだ若いのに実力、人気共々成長株なんでしょうね〜。彼女が好きな人には、面白いと思います。私も、嫌いじゃないので、そこそこでしたが、途中で、もう、ネタがバレバレなのに、ずっと騙されたふりをして見続けるのは、正直辛いものがありました(^^)。何かもっと最後にどんでん返しがあるのかと期待したのにーーー(^^;。
でも、ちょこちょこ出てくるエンブリー役のチャーリー・ハナムが、ちょっと素敵だったので、よしとしましょう(^^)。
ミステリーなので、ネタバレなしの感想を書くのも限られるし、だからと言って、他に書くこともないので、この辺で終わります(^^)。(2005,04,27)

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刑務所の中      2002年 日本 コメディー
<監督>崔洋一
<出演>山崎努 , 大杉漣 , 椎名桔平 , 窪塚洋介 , 香川照之 , 田口トモロヲ , 松重豊
<内容>銃刀法違反で刑務所送りになった花輪(山崎努)の所内での淡々とした、そして楽しい?毎日を描く。
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面白かったです〜。
刑務所内での日々の生活をただただ描写しただけなのに、私にとっては未知の世界、興味津々でみれました。原作は、漫画家の花輪和一さんで、同じ題材の漫画が大ヒットした、自身の体験談らしいです。

規律正しい日常生活と、毎日の食事の紹介。
そして、その平凡な生活の中から芽生えてくるいろいろな楽しみ。
それらを淡々と、個性あふれる名優たちが演じていて、ほのぼのしててよかったです。
きっちりした性格で、毎日、同じ事の繰り返しでも飽きない、そして、同じ場所で生活できるような人には、ベストな環境かもしれませんね〜〜。
懲罰房にしても、個室だし、居心地良さそう(^^)。
今まで映画で描かれた刑務所のイメージとは、大違いでした。
それもこれも、同じ房に住む他の4人の人柄次第で、だいぶ違うと思いますが、月に2回ほど映画鑑賞もあるみたいだし、お菓子も出るし、結構楽しそうです(^^)。

食事も、何でこんなにおいしそうなんでしょう。主食は麦3:米7なのですが、あの麦の線の混じった御飯、おいしそう〜〜!(^^)。私も、これから御飯に麦を少し混ぜようかと思いましたね〜(^^)。
また、はからずも、今朝の新聞に、全閣僚の刑務所ランチの試食会の話が出てました。食中毒が心配で、中止になったという記事でしたが、このメニューを見て、またまた映画の中の食事を思い出してしまいました。春雨スープ、おいしそうだったなぁ〜〜(^^)。

こんな刑務所生活ならしてみたいと思ってしまうところが、この映画のちょっと困ったところですが、もし入ることがあったら、お正月がいいかな〜〜とか思ってしまいました(^^)。(2004,08,02)

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激流      1994年 アメリカ サスペンス
<監督>カーティス・ハンソン
<出演>メリル・ストリープケヴィン・ベーコン 、 デヴィッド・ストラザーンジョセフ・マッゼロジョン・C・ライリー 、 ベンジャミン・ブラット
<内容>息子ロークの誕生日祝いを兼ねて休みを取って川下りに来たゲイルは、家族で休日を楽しでいた。そこでウェイド達のグループと知り合い、川下りのガイドの経験を持つゲイルは、初心者の彼らと川下りをともにするのだが、彼らの態度に不審感を持ち、別行動をとろうとするが・・・。
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いいですね〜。川下りの清涼感たっぷりの映画です
オープニングは、タイトルとは異なって、静かな川をゆったりと、力強く、ボートを漕ぐメリル・ストリープです。気持ちよさそうで、わたしもやってみたくなりました。
川下り経験者のガイド役として、メリル・ストリープを当てるって言うのは、なかなか、大胆な企画ですよね。彼女には、こういうイメージなかったですから。でも、彼女のたくましい腕!この映画のために、相当トレーニングしたのではないでしょうか。そして、そのほかの出演者も、豪華です。特に、ケビン・ベーコン。この作品の彼は、さわやかな若者と、凶悪な悪役のバランスが絶妙です。後半、川を下るより、走った方が早い?!とか、ちょっと疑問も湧きましたが、面白かったからいいでしょう。なんと言っても、この川下りのシーン!!暑い夏に見るのには、最高の映画ですね。(2002.08.20)

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ゲス・フー 招かれざる恋人      2005年 アメリカ コメディー・ロマンス   
<監督>ケヴィン・ロドニー・サリヴァン
<キャスト>バーニー・マック , アシュトン・カッチャー , ゾーイ・サルダナ
<ストーリー>銀行の貸し付け担当をしているパーシー・ジョーンズ(バーニー・マック)は、娘、テレサ(ゾーイ・サルダナ)が恋人を連れてくると言うので、落ち着かない。一方、テレサの恋人サイモン(アシュトン・カッチャー)は、彼女の父親に会うことで、緊張していた。しかし、テレサは、サイモンが、白人であることを父親に打ち明けていなかった・・・。
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この映画を見るために、往年の名作「招かれざる客」を予習のため、見たのですが、あまり見る必要はなかったですねーー。というか、かえって、元の作品がすばらしすぎて、見ない方が、こちらの映画を、楽しめたかもしれないです(^^;。
ただ、黒人と白人が入れ替わったシチュエーションと言うだけで、何のつながりもない映画でした。

しかも、今回のサイモン君、証券会社では、やり手だったと言われてましたが、そうとはとても思えない行動、言動の数々。
父親の方の行動も、いくらコメディーとはいえ、理解に苦しみました(^^;。
しかも、面白いシーンは、予告編で見てしまったところばかりで、他に笑えるところはほとんど無く、期待してただけに、脱力してしまいました。
ラストが、ちょっと盛り上がったこととが数少ない救いでしょうか。
アシュトン・カッチャーは、「ジャストマリッジ」とか、「ゾルタン★星人」を見て、期待していただけに、ちょっとがっかりかな〜〜。
今度、評判の良かった「バタフライ・エフェクト」を見て、口直しをしなくっちゃ。
デミ・ムーアとの結婚を祝って、ちょっと甘めの点数です。(2005,09,25)

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結婚の条件   1988年 アメリカ  コメディー
<監督>ジョン・ヒューズ 
<出演>ケビン・ベーコン、エリザベス・マクガヴァン ,デニス・デューガン
<内容>コメディタッチの、新婚生活物語。一目惚れして、若くして結婚したジェイク(ベーコン)とクリスティ(マクガヴァン)の二人だったが様々な問題が山積みだった。
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ケビン・ベーコンのコミカル演技がうれしい。(2000.02)

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ゲット・ア・チャンス!       2000年 アメリカ 犯罪     
<監督>マレク・カニエフスカ
<出演>ポール・ニューマン , リンダ・フィオレンティーノ, ダーモット・マローニー
<内容>老人ホームで、看護婦として平凡な毎日を過ごしているキャロル。ある日、彼女が働くホームに、銀行強盗犯が、心臓発作を起こして搬送されてきた。彼は、発作のために、重度の痴呆症状が出て、一人では、何も出来ない状態だった。しかし、キャロルは、そんな彼のことを仮病ではないかと疑い始める。そして、彼女が起こした行動は・・・。
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ポール・ニューマンらしい、おしゃれで、お茶目な映画でした。やっぱり、彼の持ち味は、年を重ねても変わりませんね。私が望む彼も、同じく、こういう彼なので、何とはなしに、ほっとしました。でも、先日、「スティング」を見たばかりなので、ちょっと寂しさも・・。映画ってちょっと残酷かも・・・。 これが、ポール・ニューマンの最後の出演作とも言われていましたが、今年(2002年)、トム・ハンクスと「狼は天使の匂い」で、共演するそうですね。ポール77歳、まだまだがんばってます。(2002.04)

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月曜日に乾杯!      2002年 フランス・イタリア コメディー   
<監督>オタール・イオセリアーニ 
<出演>ジャック・ビドウ , オタール・イオセリアーニ 
<内容>フランスのある村で工場勤めをしているヴァンサン(ジャック・ビドウ)は、いつものように仕事場に向かうが、その日は仕事を休んでしまう。しばらく丘の上で横になった彼は、父親(ラズラフ・キンスキー)の元を訪れ、父からイタリアへ行けばいいといわれて、ヴェニスに向かうのだった・・・。
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中年男の、家出絵日記のようなお話です。
題名が題名なので、これは月曜日に見なければ!と思って、曜日を合わせたのですが、見てみると、これは、1週間の月曜日のことではなく、非日常を終え、日常に戻る日という意味の月曜日のようでした。
これも見終わってから、ああそうかと思ったわけで、見ている時は、ただただ風景が流れるだけ。ストーリーも、意味のある会話もない、環境映像的な、心地よい眠りに誘う映画なのでした(^^)。 実際、もう見るのやめようか・・・と途中、思ったものです(^^;。

でも、見た後、やっぱり見てよかったなぁと思いました。こんな息抜きの出来た彼がうらやましいです。
何かに行き詰まった時、心が疲れたと感じた時、ヴァンサンみたいに、ふらっと出かけられたら最高ですね。
しかも、ヴァンサンの住む村の人々をはじめとして、旅先で出会う人たちの奇妙なおかしさは、思い出すと、心がぽっと温かくなります。
四角四面に生きるだけでなく、いろんな人が、いろんな所で、いろんな風にして生きているのを知ることも、大切ですね〜。
キーワードは、タバコです(^^)。

この映画で主役のヴァンサンを演じているジャック・ビドウの本職?は、映画やTVのプロデューサーで、もちろん、これが映画デビューなのだそうです。これは、俳優でない彼だからこその味わいなんですねぇ(^^)。(2004,12,13)

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ケミカル51      2002年 アメリカ・イギリス・カナダ コメディー・アクション
<監督>ロニー・ユー
<出演>サミュエル・L・ジャクソン , ロバート・カーライル , エミリー・モーティマー 
<内容>薬剤師になり損なったエルモ(サミュエル・L・ジャクソン)は、新しいドラッグの開発をして、麻薬組織に売りつけようと、アメリカからイギリスにやってきた。しかし、殺し損なったアメリカの組織に殺し屋を送り込まれ、イギリス人のフィールクス(ロバート・カーライル)と共に逃げ回る羽目に陥る・・・。
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ストーリーは、めちゃくちゃっぽいのですが、映像だけが、かっこよかったです。色々な映画のいいとこ取りという感じ。さすがに色々な映画に出演しているサミュエル・L・ジャクソンが制作総指揮をしているだけあるなぁと思いました。
特に、カーチェイスは、バカバカしいほど面白かったです(^^)。
ロバート・カーライルも、小粒の悪って感じが、よく出てました。
ただ、殺し屋役のエミリー・モーティマーが、あまり凄腕に見えないのが、ちょっとねぇ。貫禄のないデミ・ムーアという感じで、殺気が感じられませんでした。・・・だから凄腕と言われるゆえんなのかしら??

それより、若い頃、ドラッグに苦しんだと言われるサミュエルが、何故こんな映画を作ったのかと気になりつつ見たのですが、ラストまで見ると、これも納得です。

イギリスの定番、フィッシュアンドチップスって、一度は食べてみたいけど、どうなんでしょうねぇ・・・(^^;。(2004,01,18)

ケリー・ザ・ギャング      2003年 オーストラリア・イギリス・フランス 伝記  
<監督>グレゴール・ジョーダン
<キャスト>ヒース・レジャー , オーランド・ブルーム , ジェフリー・ラッシュ , ナオミ・ワッツ, ジョエル・エドガートン  
<ストーリー>19世紀、オーストラリア。ケリー(ヒース・レジャー)の父親は、イギリスから犯罪者としてオーストラリアに流されてきた男だった。それ故に、ケリー一家への警察の偏見は厳しく、母親が無実の罪で投獄されたことをきっかけに、ケリーは、仲間と共にケリー・ギャングと名乗り、銀行強盗や、殺人を繰り返すようになる・・・。
*****

ここで描かれたネッド・ケリーという人は、オーストラリアでは、有名な人物で、銀行強盗や、殺人を繰り返すアウトローであるにもかかわらず、民衆からは、強く支持されていたギャングだったそうです。
この映画を見て、オーストラリアには、イギリスの流刑地になっていた歴史があるなんて事も、初めて知りました。
ケリー家は、父親がその流刑人だったことによって、警官から、身に覚えのない迫害を受けていたんですね〜。
ケリー達が、ギャングとなっても、民衆の支持を受けていたのは、この不当性とも関係あるのかもしれません。そして、銀行から奪った金を民衆にばらまく、義賊のような行為もしていたのだから、なおさらでしょうね。

主演のネッド・ケリーには、時代物のよく似合うヒース・レジャー、彼と行動を共にするジョー・バイアンには、今や人気絶頂のオーランド・ブルームを配しています。その他、ナオミ・ワッツや、ジェフリー・ラッシュと、主役級の俳優がぞろりと揃った大作なのですが、何故か日本未公開。ケリーのことを知らなくても、この配役だけで、映画館は、相当賑わうような気がするのに、もったいないな〜〜(^^;。

でも、私はと言うと、元々実話の映画はあまり好きじゃないので、期待したほど面白くありませんでした。
彼の伝記として忠実に描いているらしいのですが、惜しいかな華がないんですよね。
それに、説明不足もあって、話が分かりにくく、盛り上がりもありません。もうちょっと時間をかけて詳しい背景を描いて欲しかったです。ひょっとすると、編集の段階で、ずいぶんカットされてしまったのかもしれませんね〜。
ナオミ・ワッツとのロマンスも、フィクションなのかどうなのか分かりませんが、どちらにしても、全然現実味がない話で、しかも、話の大筋には、ちっとも関わって来ず、中途半端。
ちょっと残念な作品になっていますが、オーリーは、可愛いので、ファンの方は必見ですね〜〜(^^)。(2006,01,29)

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ゲロッパ!      2003年 日本 コメディー
<監督>井筒和幸
<出演>西田敏行 , 常盤貴子 , 山本太郎 , 岸部一徳 , 塩見三省 , 岡村隆史 , 寺島しのぶ , 長塚圭史
<内容>やくざの組長、羽原(西田敏行)は、数日後の収監が決まって、身辺整理をし始める。そして、収監前に、25年前に別れたきりの娘、かおり(常盤貴子)と会っておきたいと思っていた。そしてまた、大ファンであるジェームズ・ブラウンの名古屋公演に行かれなくなったことが唯一の心残りでもあった。
*****

JBねぇ・・・(^^;。はっきり言って知らないのです、彼のこと。だから、映画公開中も、見る気がしませんでした。
そして、今回TVで見ても、やっぱり、盛り上がりませんでしたねぇ(^^;。
第一、彼が偽物なのか、本物なのか、もしかして、本物がどこかに登場していたのか、それさえも、分からないのですから、すみません(^^;。

ストーリーは、三つどもえ四つどもえの追いかけごっこになってはいるのですが、それがなんだかすっきりしなくて、スピード感もありません。特に、内閣〜のエピソード自体が、とってつけたような意味ない話でした。ラサール石井も、ミスキャストかな。どうせなら、もっとそれっぽいまじめそうな人の方が良かったような気がします。

救われたのは、芸達者な西田敏行、岸部一徳、山本太郎らの熱演でしょうか。特に、新幹線で突然踊り出すお二人には、笑いました。本格的?な西田敏行と、ちょっと不思議なダンスになってる岸部一徳。岸部さんは、こうしてみると、フランスのジャン・ロシュフォールによく似た雰囲気を醸してますねぇ(^^)。

いろんな人が出演していて、それも見所の一つでしょうか。
タクシー運転手の寺島しのぶとの掛け合いが良かったです。藤山直美のダンスの迫力もすごかったですね〜(^^)。そして、子役ちゃんも、芸達者でした。大人より、大人びているところが笑えました(^^)。

まあでも、監督が豪語していた割には、普通の映画でしたねぇ(^^;。(2005,01,25)

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原始のマン      1992年 アメリカ コメディー・青春
<監督>レス・メイフィールド 
<出演>ショーン・アスティン , ブレンダン・フレイザー , ロビン・タネイ, ローズ・マッゴーワン
<内容>高校3年生のデーヴ(ショーン・アスティン)は、パッとしなかった高校生活の最後を飾るために、庭に穴を掘ってプールを作り、みんなの注目を浴びようとする。掘り進むうちに、穴の底から氷の固まりが出てきて、その中になんと、原始人(ブレンダン・フレイザー)がいた!!
*****

なかなか面白かったです。特に、ブレンダン・フレイザーが、もう最高(^^)。彼の「タイムトラベラー/きのうから来た恋人」も傑作ですが、作った年は前後しますが、これもその流れですね。
ものすごく順応性のある原始人役を生き生きと、そして、チャーミングに演じています。あの無垢な瞳がいいのよね(^^)。
彼は、こういうコメディーも、「ハムナプトラ」のようなアクションも、また、シリアスな役も出来る器用な役者さんですね〜。
主役のデーヴ役には、「ロード・オブ・ザ・リング」のサム、ショーン・アスティンが、老けた(^^;高校生役を演じています。と言っても、この時まだ21歳ですが・・・。
ラストも出来すぎだけど、めでたしめでたし!(^^)。(2003,07,03)

県庁の星      2006年 日本 コメディー   
<監督>西谷弘
<キャスト>織田裕二 , 柴咲コウ , 井川比佐志 , 佐々木蔵之介
<ストーリー>県庁のキャリア公務員、野村聡は、出世欲が強く、完璧な人生を歩んできた。大きなプロジェクトの前に、民と官との交流が必要だと提案した彼は、人事交流研修メンバーに選ばれて、民間の企業に派遣されるが、そこは田舎の三流スーパーだった・・・。
*****

エリート官僚とはこういう人だ!というところを存分に楽しませて貰いました。
立派な庁舎の中で、キリッとした背広を着て、上には平身低頭、下には、高飛車な態度を取り、休憩時はエスプレッソマシーンで一服し、私生活にも将来を織り込み済みで順風満帆。いかにもですね〜。しかも、それを織田裕二が演じると、ますますアクが強くて、イヤミが増すところがすばらしい(^^)。

それと対極にあるのが、派遣先のスーパー満天堂。名前からしてダサいです(^^)。
今時、在庫管理してないスーパーが立ちゆくはずはないとは思うけれど、思いっきり庶民的で、学生の時、スーパーでアルバイトした身としては、とても、懐かしく、居心地のいい空間でした(^^)。

ただ、柴咲コウの態度が最初からあまりにもつっけんどんなのが、人間として、どうなの??と思ってしまいました。いくら役所からの派遣されてきた人間相手だからといって、あんなに酷い対応をしなくてもいいのにねぇ。映画だから、大げさに描いているんでしょうけどね。まあ、相手の織田裕二も、それにめげないで頑張るから面白かったけど(^^)。

起承転結がはっきりして、全体に、よくまとまって面白かったですが、TVの連ドラでも十分かな〜〜って気もしました。
映画を観ている最中、ずっとエスプレッソマシンが気になっていたので、ラストは、いい感じで終わってて、思わずニヤリでしたね〜(^^)。(2006,03,11)



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