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ソードフィッシュ      2001年 アメリカ サスペンス・犯罪・アクション
<監督>ドミニク・セナ
<出演>ジョン・トラボルタヒュー・ジャックマン ハリー・ベリー, サム・シェパード
<内容>かつて、世界で一番腕のいいハッカーだったスタンリー。しかし、彼は今、その世界からは、足を洗っていた。その彼の元に、謎の女性ジンジャーが現れて、仕事の依頼をする。それは、95億ドルもの金をハッキングによって、奪うという、大仕事だった。別れて暮らす娘を取り戻すために彼は、その仕事に加わるのだが・・・。 
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なかなかおもしろかったです。スピード感のある展開と、わかりやすい筋書き。激しい銃撃戦があっても、絶対にトラボルタには当たらない安心感!(^^)。最後まで気の抜けない作りになっています。でも、あんなにド派手に、銀行に押し入る必要があったか、疑問ではありますが・・・(^^;。冒頭に、「オオカミたちの午後」とか、「スカーフェイス」とか、映画の話題が出てくるので、それらの映画を見たくなりました。それと、確かこの映画、アメリカ同時多発テロで、公開延期になりましたよね。それもそうだろうというシーンも、多々ありました。あの事件が起こる前と、起こった後では、この映画への感じ方が、違うかも。それはそうと、ヒュー・ジャックマンが、とってもステキでした〜(^^)。(2001.12)

ソウ      2004年 アメリカ 犯罪・ホラー・ミステリー・スリラー   
<監督>ジェームズ・ワン 
<キャスト>ケイリー・エルウィズ , モニカ・ポッター , リー・ワネル , ダニー・グローヴァー , ディナ・メイヤー , トビン・ベル
<ストーリー>気がつくと、鎖で足を壁につながれた男が二人。真ん中には、血を流した死体が一つ。訳が分からない二人は、用意されたいくつかのアイテムを使って、この状況を理解し、脱出しようとするのだが・・・。
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2も出来て、大人気のこの作品をやっと見ました。
なるほどね〜、低予算ながら、とても良くできているという評判通りです。
最初から血みどろ血まみれなのには、少々引きましたが、そうゆう話だと、だいたい聞いていたので、なんとかクリア。でも、ノコギリは、ダメですーーー(^^;。

どうして、二人があんな状態になったのか。そして、与えられたアイテムを使って、何をするのか。推理小説を読んでいるような、また、ゲームをしているような感覚でした。
カギや、テープをお互いの方へ投げるたびに、届かなかったらどうしようと、そんな小さな事にも、いちいちハラハラしてしまったり、途中に挿入される他のエピソードのその残酷さにも、力が入ってしまいました。
もう見たくないと思いつつ、途中、ちょっと疑問があって、結局2回も見てしまいました(^^;。

この衝撃的な映画の原案は、映画の中でアダムを演じているリー・ワネルと、大学生かと思うほど若く見える監督のジェームズ・ワンの二人で、リー・ワネルは、脚本もこなしています。 (2005,11,03)



自分の命を大切にしないためや、怨みからあのような事をされたのだと、思うのですが、アダムだけは、ちょっと違いますよね。彼のことは、ゴードンがらみでしか、言及されていないのに、あんな事をされるのは、割に合わない気がしました。
アダム共犯説もあるようですが、そうとも思えないし・・・。ラストのアダムの驚愕の表情、すごく良かったです〜〜(^^)。
それに、犯人も、何時間も、死体のフリをするのは、無理って気もしました。最前列で見るっていう意味では、本当に最前列でしたけど(^^;。
それにしても本当に足を切っちゃうとはーーーー(T_T)。

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相続人
<監督>ロバート・アルトマン
<出演>ケネス・ブラナー、エンベス・デイビッツ、ロバート・デュバルロバート・ダウニーJR、トム・ベレンジャー
, メイ・ホイットマン <内容>ジョン・グリシャム原作の映画化。敏腕弁護士は、ある日一夜をともにした女性の相談に乗るが・・・
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前半は、この題名の意味が、分からなかった。その意味で、この題名は、ちょっとおかしいのでは?これだけで、鋭い人なら、推測できてしまうかも。そして、この弁護士には、全然同情できないので、感情移入無し。自業自得。(2000.10)

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卒業      1967年 アメリカ 青春・ロマンス
<監督>マイク・ニコルズ
<出演>ダスティン・ホフマン, キャサリン・ロス, アン・バンクロフト
<内容>大学を優秀な成績で卒業したベンジャミンは、次の進路に迷っていた。そんな時、昔から家族ぐるみで付き合っていた、ロビンソン夫人に、誘惑されて、そのまま、不倫の関係を続け、生活も乱れてゆく。そんな彼を心配した両親は、ロビンソン夫妻の娘エレンと、無理矢理デートをさせる。はじめは、不承不承だった彼だが、そのうち、彼女に恋をしてしまう。
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この有名な映画も、もう35年も前の映画なんですね。ダスティン・ホフマンの若くて、かわいいこと!(^^) 今見ると、ちょっとストーカーっぽいけれど、彼女の方も、まんざらじゃないようだから、いいのでしょう。それにしても、彼のしつこさは、すごいですね(^^)。 あのラストシーン、そして、2人で、バスに乗り込んで、彼が、うれしそうに、前を見続けるシーンが、印象的です。映画の中に、サイモンとガーファンクルの歌の題名が、書き込まれていて、ミュージッククリップのよう・・・。さすがにいいです、音楽。(^^)。(2002.01)

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即興曲/愛欲の旋律      1990年 アメリカ
<監督>ジェームズ・ラピン
<出演>ジュディ・デイヴィス , ヒュー・グラント , ジュリアン・サンズ , エマ・トンプソン , ジョージ・コラフェイス 
<内容>男装の女流作家ジョルジュ・サンド(ジュディ・デイヴィス)は、詩人のアルフレッド・ド・ミュッセや、子供たちの家庭教師との関係に疲れ果てていた。そんな時、リストの紹介で、ショパン(ヒュー・グラント)と出会う。彼の繊細なピアノに魅せられた彼女は、何とかして、彼に近づこうとするのだが、病弱なショパンはサンドを避け続ける・・・。
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ジョルジュ・サンドという人は、本当にすごい人ですねぇ。彼女の書いた作品は全然知らないのですが、その生きざまが凄い!
私が、彼女を知ったのは、映画「年下のひと」なのですが、これでは、彼女の強烈な個性に圧倒されてしまいました。
そして、今度は、この映画です。ショパンの映画だと思って観ていたら、サンドが出てきたのでびっくりしました(^^;。
彼女は、リストや、ドラクロワと友人なだけでなく、ショパンとも愛人関係だったんですね〜〜!
この時代の芸術家達の密度の濃いことも驚きのひとつです。

このちょっと人並み外れたパワーを持ったサンドに見初められた(にらまれた?(^^))ショパンが、少々可哀想でした。あまりにも違いすぎるふたり!でも、激しい気性のサンドと、繊細なショパンは、お互いにお互いを補い合って、意外に似合っていたのかもしれませんね。

その後サンドとショパンは、10年あまり関係が続いて別れたそうです。そして、その3年後、病弱だったショパンは、結核の悪化によって39歳の若さで亡くなったのでした。

このショパンを演じるのが、ヒュー・グラント。これには、もう笑ってしまいます。いつもの情けないヒューに、弱々しさを加えてマイナス方向にパワーアップしたような彼。ふわふわウェーブの髪型と共に、必見でしょう(^^)。
また、リストを演じたジュリアン・サンズも細くて長い指先を思わせるイメージで、なかなか似合っていました。

それにしても、ショパンもリストもやはり生身の人間。芸術面以外にも色々苦労があったんですねぇ。今までは、作品としての彼らしか想像出来ませんでしたが、ちょっとイメージが変わりました。彼らの曲を聴く時には、この映画のイメージが浮かびそうです(^^)。

それにしても、この邦題は、何なんでしょう。「愛欲の旋律」?!なんじゃそりゃ(^^;。(2003,11,07)

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ソラリス      2002年 アメリカ ロマンス・SF   
<監督>スティーヴン・ソダーバーグ 
<出演>ジョージ・クルーニー , ナターシャ・マケルホーン , ジェレミー・デイヴィス , ヴィオラ・デイヴィス
<内容>惑星ソラリスの探査を行っている宇宙ステーションの乗組員から、心理学者ケルヴィン(ジョージ・クルーニー)の元へ調査の依頼があった。ステーション内で、何かが起こっているらしい。さっそくステーションに向かったケルヴィンは、内部に血の跡を発見して、愕然とする・・・。
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あの、ソビエトの大作「惑星ソラリス」のリメイクです。
旧作を見た時、そのあまりの壮大さに、びっくりし、今リメイクしたら、どうなるだろうと、考えたのですが、こうなったんですね〜〜(^^)。
あのけだるい、不思議な雰囲気は、結構そのまま受け継いでいます。アメリカ版になったら、どのように変わるのかと思っていたのですが、やっぱり原作自体が、こんな感じなんでしょうね。

この映画は、元の映画「惑星ソラリス」を見ていると、出だしの謎が、謎でないわけで、ちょっと損をしたような気がします。きっと、「惑星〜」を見ていない人が見たら、この宇宙ステーションでいったい何が起こったのか?と、ドキドキワクワクしたことでしょう。
ただ、元映画を見ていないと、このストーリー自体が、分からないかもしれません。だから、やっぱり「惑星〜」を見ていた方がいいかな。

この映画は、「惑星〜」が好きな人には、受け入れ難いかもしれませんが、私みたいな、中途半端な人間には、これはこれで、面白かったです。原作は、踏襲しているし、あのあまりにも膨大な時間を使った本家に比べると、コンパクトにまとまっていて、見ていて、わかりやすかったです。
でも、このアメリカ版を見て、タルコフスキー監督の「惑星ソラリス」のすばらしさが分かったような気もしました。私なら、いったい”誰”なんでしょう?
そうそう、久しぶりに、ジェレミー・デイヴィスを見ました。彼、やっぱりうまいですね〜〜(^^)。 (2004,12,21)

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ソルジャー     1998年 アメリカ  SF・アクション
<監督>ポール・アンダーソン 
<出演>カート・ラッセルジェイソン・スコット・リー , コニー・ニールセン , ジェイソン・アイザックス, マイケル・チクリス
<内容>近未来、ソルジャー(戦士)として選ばれた人間は、生まれてすぐにソルジャーとしての教育を受け、人間の心を殺して、兵器として闘うように訓練される。そんな彼らの次の世代のソルジャー達は、遺伝子から操作された、完璧なソルジャーマシーンだった。次世代のソルジャーに負けたトッドは、廃棄星に、捨てられるが、そこで、生活する人たちの、人間としてのぬくもりに初めて触れる・・・。
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こういうSFものは、シュワちゃん以外では、初めて見たかも・・・。人間の心を持たないソルジャーが、人の温かさに触れて、徐々に、心を取り戻してゆく過程を、カート・ラッセルが、ほとんど、表情を殺したまま、表現しています。また、敵役のソルジャー共々、その殺人マシーンぶりが、すごいです。カート・ラッセルは、だいぶ老けた感じでした。でも、このぐらいが、この役には、ぴったりなんでしょうね。ラス前の敬礼が、決まってて、かっこいい!(^^)(2001.05)

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ゾルタン★星人      2000年 アメリカ コメディー・SF
<監督>ダニー・レイナー
<出演>アシュトン・カッチャー , ショーン・W・スコット , クリスティ・スワンソン  , ジェニファー・ガーナー 
<内容>ジェシー(アシュトン・カッチャー)とチェスター(ショーン・W・スコット)は、朝目覚めると前夜の記憶をなくしていた。ジェシーの車もなくなっていたため、双子の恋人にプレゼントをあげることも出来ない。そこで、前夜の記憶をたどって、車を取り戻そうとするのだが・・・。
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ほんとにおバカですねぇ(^^)。
でも、今やスキャンダルが引きも切らないアシュトン・カッチャーと、「アメリカン・パイ」のショーン・W・スコットのおバカコンビがなかなかいいのです(^^)。
特に、ショーンは、最高!!(^^)。あのボケッとした顔は、地なのかと思わず思ってしまいますねぇ。でも、あの顔、愛嬌があって好きです〜(^^)。
アシュトンも、よく見れば、なかなかの美形なのに、ほんとにおバカになりきっています(^^)。
ストーリーは、書くのもバカバカしいぐらいのものですが、これがアメリカでは、随分ヒットしたらしいです。続編の話もあったそうですが、どうなったのでしょうか。
ただ、日本で公開する度胸のある会社はなかったらしく、日本未公開作品です。
お疲れの時のストレス発散になる・・・かも?(2004,02,25)

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存在の耐えられない軽さ      1988年 アメリカ
<監督>フィリップ・カウフマン
<出演>ダニエル・デイ=ルイスジュリエット・ビノシュ 、 レナ・オリン
<内容>チェコの民主化運動たけなわの頃、プレイボーイの脳外科医トマシュ(ダニエル・デイ=ルイス)は、ある田舎町で出張手術を行ったおりに、瑞々しい女性テレーザ(ジュリエット・ビノシュ)と出会う。仕事を求めてプラハまで出てきたテレーザは、トマシュと同棲し、その後結婚する。しかし、その頃からソビエトの軍事介入によって、プラハの町は騒然とし始める。
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いわゆる「プラハの春」から、一転してソ連の軍事介入が始まり、暗い時代へと移り変わる時のチェコスロバキアの話です。その時のニュースフィルムと、映画のフィルムが重なるようにうまく挿入されていて、まるで、その時に二人が存在したかのように見えます。
そして、私にとって幻の人ダニエル・デイ=ルイスの主演作でもあります。名前だけは、聞いていたのですが(近々公開の「ギャング・オブ・ニューヨーク」に出演するので)、はじめて彼のことを見ました。どうしようもないプレイボーイで、いつでも、きっかけさえあれば、女性とのセックスに余念のない男を嫌みなく演じていました。
相手の女性は、驚いたことに若々しいジュリエット・ビノシュ。今や、堂々たる女性ですけど、こんな可憐な時があったんですね。女子学生のような雰囲気の中に、女性らしさがあって、ほんと、かわいい。
ジュリエット・ビノシュと対照的にセクシーなトマシェの愛人役を演じているのがレナ・オリン。鍛え上げたからだが美しかったです。これまた、驚いたことに、彼女は、あのラッセ・ハルストレム監督の奥様なんですね。監督の作る映画と、ちょっとイメージが合わないーー(^^;。
「プラハの春」以降のチェコの歴史をあまり知らなかったので、勉強になりました。民主化運動は、今から考えると当然の時代の流れなのに、かつてはそれを力で押さえ込もうとソ連側は、必死だったんですね。この後、再びプラハに春が来るのは、21年後です。(2002,11,12)

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ゾンビ      1978年 アメリカ ホラー アクション
<監督>ジョージ・A・ロメロ 
<キャスト>デヴィッド・エムゲ , ゲイラン・ロス 
<ストーリー>各地でゾンビが増え続け、人類滅亡の危機の中、TV局に勤めるフラン(ゲイラン・ロス)と、その恋人スティーブン(デヴィッド・エムゲ)、SWAT隊員のピーター(ケン・フォリー)とロジャー(スコット・H・ライニガー)の4人は、ヘリコプターで、ショッピングセンターに逃げ込んだ。障害を乗り越えて、やっとそこで、生活を確立させた4人だったが、突然、暴走族が乱入してその平和が乱されてしまう・・・。
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いろいろなバージョンがあるそうですが、私が見たのは、「アメリカ公開版」でした。 それにしても、突然始まるからびっくり。いったい何が起こったのか、これじゃあ、分からないのでは?!先日このリメイク映画「ドーン・オブ・ザ・デッド」を見た私でも、最初は、戸惑いました。この映画の前作「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」を見てから見るべきだったのかしら。それとも、録画の最初が切れてたのかも(^^;。

「ドーン・オブ・ザ・デッド」の元作と言うことで、大筋は同じですが、結構話は違っています。一番違うのは、ゾンビをあまり怖がっていないと言うところでしょうか。動きが鈍いので、団体で襲ってこない限り怖くないんですよね。ゾンビたちを障害物のように蹴散らしてゆくシーンが多かったのが印象的でした。
内蔵グチャグチャとか、えげつないシーンもあるけれど、全体にコミカルな雰囲気があるので、そんなシーンも、あまり不快に感じません。こちらが、そういうシーンに慣れっこになっているせいもあるかもしれないですけどね。
でも、暴走族たちのあまりの傍若無人ぶりには、怒りを感じました。やっと落ち着いた生活を得たところだったのに、味方であるはずの生きた人間に、その生活基盤を破壊されるのなんて、我慢できませんよ。

新旧のゾンビを比べると、私は、今風にアレンジしたという「ドーン・オブ・ザ・デッド」の方が、迫力あって面白かったです。

それにしても、あのゾンビ役の役者さんたちは、無我の境地で演じてるんでしょうか。突っ走る車のそばでも、ゾンビ役に徹していて、すごいなぁと思いました(^^)。
それに、あの無表情なゾンビの顔つきは、昔、百貨店にあったマネキンそのものだなと、変なところで感心してしまいました(^^)。

30年近くも前の映画なので、知っている俳優さんは、一人もいませんでしたが、SWAT隊員の二人が、「ドーン・オブ・ザ・デッド」にも出演しているのが、ご愛敬でしょうか(^^)。 (2005,08,16)