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A・LI・CE 1999年 日本  アニメ
<監督>前島健一
<声優>清水香里、国府田マリ子
<内容>亜利寿宇宙ツアーに当選して、シャトルに乗ったはずが、気が付いたら、2030年の世界に、タイムスリップしていた。そこで、何故か、いろいろな人に、追いかけられたり、命を狙われたりしてしまう。そして、その謎が、徐々に、解けてゆくと・・・!フル3D/CGアニメ
*****

フル3D/CGアニメっていうのが、今までのアニメと違った動きで、面白かったです。立体感があって、動きが、なめらか(なめらかすぎて、ちょっと、ゆったりしすぎかも・・・)で、きれいでした。これは、TVゲームで、使われている手法だそうです。そういえば、そうね。これからのアニメは、こうなってゆくのでしょうか・・・?。声優さんも有名な方らしい・・・(^^;。(2001.05)

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A.I.     2000年 SF、ファンタジー
<監督>スティーブン・スピルバーグ
<出演>ハーレイ・ジョエル・オスメントジュード・ロウ
<内容>温暖化が進み、世界中の氷が溶けた結果、水浸しになった地球上では、厳しい出産調整が行われ、その結果、ロボットは、生活に必要不可欠な物となっていた。そしてついに、子供に恵まれない親のために、愛情をインプットされた、子供型ロボットが、開発された。
*****

巷では、前評判の割に、厳しい評価を受けているようですが、私は、素直に、泣けました(T_T)。まず、始めの、子供型ロボットの説明の場面で、このロボット、デイビットの悲しい運命が見えて、そこで、もう、ウルウル(T_T)。だいたい、この発想自体が、間違っているのです(T_T)。人間の、高慢な、思い上がり!(T_T)。でも、何でしょう、このハーレイ少年!!ペットが、飼い主の顔を見上げるような、純粋無垢なこの、愛らしい目!!(T_T)。無償の愛を求めるこの表情!(T_T)。涙なくしては、見られませんでした〜〜(T_T)。ジュード・ロウも、ジゴロロボットそのままに、名演技でした。思い出すと、まだまだ泣ける〜〜(T_T)。(2001.07)

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AIKI      2002年 日本 青春・格闘技   
<監督>天願大介
<出演>加藤晴彦 , ともさかりえ , 石橋凌 , 余貴美子 , 永瀬正敏 , 松岡俊介 , 田口トモロヲ
<内容>ボクシングの新人戦を目前に控えた芦原太一(加藤晴彦)は、恋人チカ(木内晶子)をバイクに乗せて帰宅途中、交通事故に遭って重傷を負う。医者から一生車いすの生活だと宣告された太一は、絶望し、自暴自棄の生活を送る。しかし、ある日、チンピラに絡まれた彼は、テキ屋の櫂水(桑名正博)に助けられ、仕事を紹介され、いかさま師のサマ子(ともさかりえ)に出会うのだった・・・。
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この映画は、実在するデンマーク人格闘家をモデルにしているそうです。
すごいですねぇ。この大東流合気柔術!一般によく聞く、合気道の元となった柔術だそうですが、手先だけで、相手を次々と倒していく姿は、まるで魔法のようでした。最初は、型だけの武術なのかと思いましたが、実践でも、闘っていましたね〜。しかも強い!(^^)。ただ、現在は、護身術以外には、使わない前提の武術だそうで、まさに危険がいっぱいの現代、女性必須の武術ではないでしょうか。

映画は、前半、前途洋々の青年が一瞬の事故で、一生車いすの生活になったと知って絶望する姿が、痛々しく描かれていました。彼の気持ち、よく分かりますよねぇ。事故によって失った物がいかに大きいかを知る絶望感。仲の良かった友だちとの間にも、分厚い壁が出来てしまったような孤独感。金銭的にも、大変なことだと思います。
でも、それもこれも、気持ちの持ち方ひとつで、彼のように、180度違った人生を歩めるのだと思います。
そういう意味で、同じ病室の患者の「とりあえず1年、生きてみる」という言葉は、大きな意味がありますよね。

主演の加藤晴彦は、ずいぶん昔から知ってると思ったら、もう今年で30歳なんですね〜(^^)。撮影時は、27歳ですが、いつまでも変わらぬ容姿で、若々しく、さわやかで、いいですね〜(^^)。
患者の火野正平も味があるし、ともさかりえも、とても自然で良かったです。他にも、石橋凌や、桑名正博など、うまいところにうまい配役で、楽しめました。(2005,01,18)

ALWAYS 三丁目の夕日      2005年 日本 ファミリー・コメディー   
<監督>山崎貴
<キャスト>吉岡秀隆 , 堤真一 , 小雪 , 三浦友和 , 小日向文世 , 薬師丸ひろ子 , もたいまさこ , 堀北真希 , 木村祐一 , 須賀健太 , ピエール瀧
<ストーリー>昭和33年、東京では、東京タワーが建設されつつあった。そんなある日、東京下町の夕日町三丁目にある自動車修理工場、鈴木オートに、集団就職で上京した六子(堀北真希)がやってきた。しかし、思っていた会社のイメージとあまりにも違うので、六子はがっかりしてしまう・・・。
*****

いかにもレトロっぽい映画のポスターが好きになれず、見に行く予定はなかったのですが、あまりにも評判がいいので、見てきました。
最初は、いかにも昭和を懐かしむ映像の連続。ちょっとあざといなぁと思いつつ見ていましたが、そんなことが全然気にならなくなるほどいい物語の詰まった映画でした。あぁ、こんな素朴な、いい時代があったのか〜と、しみじみ、ほのぼのしてしまいましたね〜〜。
いろんな人々のショートストーリーがほどよく混じり合っていて、それらが広がっていく様子が自然で、とても良かったです。

そして、収穫のひとつが茶川役の吉岡秀隆。彼は、いつも同じような、「おとなしくて、いい人」役ばかりやっていて、食傷していたのだけれど、今回のこの役、とってもよかったです。こんな軽くて、あったかい役も出来るんだと、感動しました。上手かったです(^^)。
彼だけではなく、他のキャストの、鈴木家の人々も、ヒロミも、宅間先生もいい味が出ていて、それぞれ、とてもよかったです。
どんどん映画の中に入り込み、じんわりじんわりと、心に浸みてきて、涙がにじみました。

ただ、観客が、いかにも、昭和30年代以前の、高年齢層ばかり。
昭和世代以外にも、見る気にさせるような宣伝だったなら、いろいろな年代の人にも見てもらえるのにと、ちょっと残念な気がしました。20代、30代の人が見ても、いい話はいい話、感動すると思います。

それにしても、東京タワーが姿を現しはじめたとき、東京の人たちは、驚き、そして、明るい未来を思って、心ときめかしたことでしょうね〜。まだ、戦争の影を引きずっていた人々も、やっと平和で、明るい時代がやってきたことを実感したのではないでしょうか。(2005,11,28)



☆シリーズ☆
ALWAYS 三丁目の夕日
ALWAYS 続・三丁目の夕日
ALWAYS 三丁目の夕日'64

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Are We There Yet?      2005年 アメリカ コメディー・ファミリー   
<監督>ブライアン・レヴァント
<キャスト>アイス・キューブ, ニア・ロング
<ストーリー>大の子供嫌いのニック(アイス・キューブ)は、ある時、素敵な女性スーザン(ニア・ロング)に一目惚れする。しかし、彼女は、二人の子供を持つシングルマザーだった。それでも、彼女を諦めきれないニックは、彼女のために、子供の面倒を見ることになるが・・・。
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帰りの飛行機の中で見た映画です。全米1位の興行成績を収めたこの映画ですが、まだ、日本公開は、未定。アイス・キューブの日本での知名度の低さから、ひょっとすると、DVD発売だけになるかも。

でも、結構面白かったです。彼女のためなら、苦手なガキの相手もほいほいする彼。でも、彼には、悲惨な運命が待ち受けてるのでした〜〜(^^)。
アイス・キューブの一生懸命さとともに、子役の二人もなかなかの悪ガキ風で、なんとも憎たらしく、また、かわいいのです(^^)。
奇想天外などたばたに、寝静まった飛行機の中、一人で、クククッと笑ってました。
ラストは、ちょっぴりほろっとさせるのは、ファミリー映画の定番ではありますが、十分満足感のあるコメディーでした(^^)。

主演のアイス・キューブは、アメリカでは、大人気のヒップホップアーティストであり、20年近く現役で活躍。また、俳優としても、ヒットメーカーで、日本でもヒットした「トリプルX」の続編「XXX: STATE OF THE UNION」の主演もこなしましています。前作の主役、ヴィン・ディーゼルとは、ちょっとギャップがありすぎだけどね〜(^^;。
そんな彼ですが、日本では、あんまり知名度ないですよね。私も、アイス・ロックだったっけ?とか、思ってしまいました。(2005,06,21)

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blue      2001年 日本 青春
<監督>安藤尋
<原作>魚喃キリコ
<出演>市川実日子 , 小西真奈美 , 高岡蒼佑 , 今宿麻美
<内容>高校3年生のカヤ子(市川実日子)は、一時、停学になっていて、今はカヤ子と同じクラスの遠藤雅美(小西真奈美)を、自分たちのお昼の場所に連れてくる。それ以来、カヤ子と雅美は急速に仲良くなってゆく。しかし、カヤ子は、雅美のある秘密を知ってしまう・・・。
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女子高校生にとって、お昼ご飯を誰とどこで食べるかは、重大問題なのです!昔女子高生の私が身をもって体験しましたから、これは、間違いありません!(^^)。
それに、学校から、誰と一緒に帰るかとか、トイレは誰と?移動教室は誰と??ほんと、いろいろ大変でしたよ(^^)。
そんな普通の女子高生、カヤ子の日常と、ちょっと大人びた雅美との友情が感受性豊かに描かれていました。
友だち、親友・・・この年頃の女の子たちの微妙な繋がり感。
どんな世代でも、人間同士の関係は、危ういものですが、この年代が、もっとも感覚が鋭くて、素直で、傷つきやすくて、もろいものだと思います。人生の中で、一番悩みを抱える時期ですよね。
市川実日子はもちろんですが、小西真奈美の存在が貴重な映画だと思いました。

ところで、この映画を観て、私の積年の謎が氷解しました!(^^)。
数年前、市川○○子という若い女優さんが、すごく注目されていて、いったい誰なんだろう?と思っていたところに、先日、「コンセント」を見て、ああ、この女優さんのことだったか!なるほど、顔にインパクトがある!と納得したところ、この映画を見て、また、また市川さんで、これまた、顔のインパクト大!!これは?!と思ったら、このお二人、姉妹なんですね〜〜!!もうびっくり。全然、顔が違うのに、二人のこの強烈なインパクト!すばらしい!(^^)。(2005,01,25)

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BOYS    1996年 アメリカ 青春     
<監督>ステイシー・コクラン
<出演>ウィノナ・ライダー, ルーカス・ハース , スキート・ウールリッチ , ジョン・C・ライリー
<内容>落馬して、気を失っている女性を発見して、寮に連れ帰って介抱する高校生。一体その女性は、何者なのか。
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ウィノナ・ライダーも、もっと作品を選んだらいいのに・・・。レオ君のお友達ルーカス君主演の青春もの。(1999.08)

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BROTHER      2000年 日本・イギリス バイオレンス・アクション   
<監督>北野武
<出演>ビートたけしオマー・エプス真木蔵人加藤雅也石橋凌渡哲也
<内容>やくざ同士の抗争の末に、日本にいられなくなった山本(北野武)は、弟のいるアメリカへと渡った。しかし、その弟も、薬の売人となって、闇の世界の住人になっていた。そこでも、また、山本は、薬の売人相手に、抗争を繰り返し、のし上がってゆく。
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北野作品を見るのは、「あの夏、いちばん静かな海」以来の2作目です。彼の作品は、バイオレンス色が強いので、ちょっと、敬遠していました。だいたい、やくざ映画は、その世界を美化して描いてあることが多いので、見たくなかったもの原因ですが、見ると、やっぱり、ちょっと、かっこいいと思ってしまう・・・(^^;。あれだけ、度胸の据わってる人たちって、本当にいるのでしょうか? アメリカ映画で、いつもバカにされている日本人なので、これは、スカッとしたのは、事実です(^^;。逆に、アメリカ人には、受けないのでは・・・? 山本と、デニーが、仲良く、賭け事をしている姿が、微笑ましくて、良かったです。(2001.11)

carmen.カルメン      2003年 スペイン・イギリス・イタリア ロマンス   
<監督>ヴィセンテ・アランダ
<キャスト>パス・ベガ , レオナルド・スバラグリア 
<ストーリー>スペインを旅していたフランス人作家のプロスペル・メリメ(ジェイ・ベネディクト)は、以前、森の中で出会ったホセ(レオナルド・スバラグリア)と牢獄で再会し、彼と、カルメン(パス・ベガ)の甘く切ない恋物語を聞く・・・。
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こういう、魔性の女って、いるんだろうな〜と思います。
葉巻工場で勤めている頃から、他の女性とは、違う身なりと、雰囲気と、言動。同性からは、毛嫌いされるタイプですねーー(^^;。
男の目を通して自分自身を見ることによって、ますます女に磨きをかけ、男を翻弄することに喜びを感じるのでしょう。

この話は、実際に起こった事件からヒントを得た物語で、ビゼーによるオペラ組曲をはじめとして、様々な形態で演じられてきたそうです。もちろん私は、な〜んにも知らないのですが・・・(^^;。

  いろいろな男を手玉に取ったカルメン。ホセに対する思いは、真実だったのでしょうか。映画を見る限りでは、一時期、彼女の心は、ホセにあったようにみえました。それも彼女のテクニックで、ホセの妄想だったのかもしれないけれど、彼女の愛を感じたとき、ホセは、どんなにうれしかったことでしょう。
私としては、あの時の彼女の愛は本物で、しかし、その後の心変わりも本当だったのかなと思えました。要するに、移り気な女ということで、罪な話ですよね。

主演のパス・ベガは、見事な肢体で、妖艶にカルメンを演じていました。、美しかったですね〜〜(^^)。スペインの女優さんというと、ペネロペ・クルスが頭に浮かびますが、パス・ベガも要チェックですね。(2005,11,16)

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CASSHERN      2004年 日本 SF・アクション   
<監督>紀里谷和明
<出演>伊勢谷友介 , 麻生久美子 , 寺尾聰 , 樋口可南子 , 小日向文世 , 宮迫博之 , 唐沢寿明 , 西島秀俊
<内容>世界は大亜細亜連邦共和国とヨーロッパ連合とに分かれて、50年間もの間、戦い続けてきていた。そして、その長い戦いの末、大亜細亜連邦共和国が勝利したのだが、戦いの後に残されたのは、荒廃した大地と傷ついた人々だけだった・・・。
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映像は、やはりその道の第一人者、紀里谷氏。見応えありました。スターウォーズとターミネーターを併せて見ているような高揚感があって、これは見た甲斐がありましたね〜(^^)。

ただ、ストーリーの方は・・・。
私自身は、キャシャーン自体を知らなかったので、ストーリーに乗り遅れまいと、必死になって見ていたのですが、最初の方で、もろくもそれは、崩れてしまいました(^^;。
新造人間のプールに異常が起こってーーそもそもこの異常が、どうして起こったのが分からないーー、新造人間がせっかく誕生したのに、すぐに敵と決めつけて、彼らを殺しはじめる人の気持ちが分かりませんでした。どうして、殺したんだろう??
そんなわけで、途中も、あまりストーリーにのめり込めず、置いてけぼりでした(T_T)。
ただ、ラストになると、この映画のテーマ性がはっきりとして、なるほど、こういう事を言いたかったのかと、しつこいほどに分かってきます。でも、それとストーリーとが、うまく噛み合ってない感じ。
一番違和感を感じたのが、鉄也が突然、自分は、キャシャーンだと名乗りを上げるところ。そんな、勝手に名乗っていいんかい???と、びっくりしてしまいました(^^;。

キャストは、なかなか良かったと思います。
一番良かったのは、なんと、及川光博。彼、この役にぴったりでしたね〜。セリフ回しも、大げさでなく、他との調和が取れていて、うまかったです。
樋口可南子も、母性を感じさせるふくよかな演技力で良かったです。個人的には、寺尾聰が、ちょっとミスキャストでした。
他にも、イケメン君が多数出ているので、個人的には、飽きることなく、最後まで見ることが出来ました(^^)。(2004,05,01)

CODE46      2003年 イギリス ロマンス・SF   
<監督>マイケル・ウィンターボトム
<キャスト>サマンサ・モートン , ティム・ロビンス , ジャンヌ・バリバール , オム・プリ 
<ストーリー>近未来、人々は、徹底的な管理社会の中で生活していた。管理社会の象徴とも言えるパペルというパスポートが偽造された事件を調査するため、ウィリアム(ティム・ロビンス)は、上海に出張を命じられる。そこで、偽造に荷担したマリア(サマンサ・モートン)に出会うが、彼はマリアに特別の感情を抱いてしまう・・・。
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どんなに管理社会が進もうと、人間の愛情のコントロールは出来ないと言うことでしょうか。
ここに描かれている近未来の世界は、現実の世界に近くて遠いという感じでした。未来の生活をさりげなく、表現していて、映像的には、あまり違和感は感じません。
でも、やはりその社会そのものには、あちこちに矛盾を感じてしまいました。
たとえば、この映画のメインであるCODE46法。クローン技術が発達して、親族間の交配が心配ならば、それこそ、○○ウィルスみたいな物を作って、そういう感情が起きないようにすればいいのになぁとか、国境にしても、あまりにも雑然とし過ぎ。まあ、そういう、不完全な未来だからこそ、こんな事が起こるのでしょうけれど・・・。

主演の二人は、どことなく、未来人の雰囲気を漂わせているので、適役でした。
特に、サマンサ・モートンという女優さんは、見れば見るほど、不思議な女優さんです。ものすごく小顔なのに、身体は豊満・・・(^^;。そのアンバランスさが、何となく、見ていて居心地悪いのですが・・・(^^;。
ティム・ロビンスも、年齢不詳のキューピーさんのようです(^^)。同じ年に「ミスティック・リバー」に出演していますが、あちらでは、すごく老けてたのに、すごいですよね、俳優さんも、メイクも。(2005,11,03)

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CUBE(キューブ)      1997年 カナダ  サスペンス
<監督>ヴィンチェンゾ・ナタリ 
<出演>モーリス・ディーン・ウイント、ニコール・デボアー, デヴィッド・ヒューレット , アンドリュー・ミラー
<内容>気が付くと、四角い部屋の中にいた。その6面には、それぞれドアがあり、ドアの向こうには、同じような部屋が続く。どうやったら、ここから抜け出せるのか・・・
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四角い部屋の中での、心理劇。閉塞感と、恐怖の中で、極限の選択を迫られる人々。怖くて、思わず、顔を覆った指の間から画面を見ていた。ビデオで見る人は、短編が、最後にもう1本入っているので、お忘れなきよう。映画専門掲示板過去ログ@Aで、ネタバレ感想書いてます。(2000.10)

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CUBE2      2002年 アメリカ ホラー・スリラー   
<監督>アンジェイ・セクラ 
<出演>ジェラント・ウィン・デイヴィス , カリ・マチェット 
<内容>突然、見知らぬ立方体の中で目覚めた8人は、試行錯誤を繰り返しながら、そこからの脱出を試みるのだが・・・。
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前作の場合は、見ている側も、登場人物と共に、この箱の意味とか、構造とかを手探りで徐々に理解していったのだけど、今回は、見ている私には、この箱がどういう物なのかを、意味は分からないなりに、だいたい知っているわけで、その点からでも、2の出だしは、しんどいですねぇ。
前作の復習みたいな感じでした。

今回のCUBEは、大きさがより大きくなったせいで、トラップもおおざっぱな感じで、恐怖感も、ちょっと少なかったです。人物間の関係も想像できるし、それによって、彼らが集められた意味も、ちょっとだけ想像できるのが、前作の何がなんだか分からない感とは、随分違ってました。
ラストの方は、へぇ〜〜!と言う感じでしたねぇ。一応オチがあるんですね〜〜(^^)。
前作よりもインパクトは落ちたとはいえ、スリルがあって、こういう映画は、しっかり見てしまいます(^^)。(2004,07,23)

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CQ      2001年 アメリカ コメディー   
<監督>ロマン・コッポラ
<出演>ジェレミー・デイヴィス , ジェラール・ドパルデュー , ビリー・ゼイン , ソフィア・コッポラ , ジェイソン・シュワルツマン , エロディ・ブシェーズ
<内容>1969年、パリ。映画の編集の仕事をしているポール(ジェレミー・デイヴィス)は、仕事の傍ら、自宅で自主制作映画を撮っていた。しかし、本来の仕事であるSF映画「ドラゴンフライ」の監督が降ろされ、その監督の仕事が、ポールに回ってくる。大きなチャンスをつかんだポールは、映画のラストシーンに悩み、また、次第に主演女優に惹かれてゆくのだった・・・。
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どうなんでしょうねぇ、この映画は・・・。私には、退屈でしたけど・・・。
ポールの作る自主制作映画の、事実をそのままカメラに残すっていうのも、ちょっとおしゃれって感じるのは、最初だけで、すぐに退屈なだけになってしまうし。メインの「ドラゴンフライ」も、おばかで、つまらなかったです。
69年頃に考えた2001年の世界が、微妙にレトロな未来で面白かったですが・・・。
「ドラゴンフライ」の主演女優役のアンジェラ・リンドヴァルが、スタイル抜群で、美しいのが、救いだったでしょうか。彼女は、モデルで、映画初出演です。
また、何故だか、脇役にジェラール・ドパルデューとか、ビリー・ゼインとか、有名な俳優さんも出てたりしてます。これは、監督が、フランシス・フォード・コッポラの息子だから、父親つながりなのかなぁ。監督で、妹のソフィア・コッポラまで出てたそうです(^^)。
ジェレミー・デイビスが好きなので、彼目当てで、最後まで見れました。そして、彼が、意外とデビット・ベッカムに似てるっていうのも発見しました(^^)。でも、時間の無駄だったかなぁ。(2003,12,25)

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Dear フレンズ 1995年 アメリカ
<監督>レスリー・リンカ・グラッター 
<出演>クリスティーナ・リッチデミ・ムア, ボニー・ハント 
<内容>主婦のクリシーは、幼友達の女優のティーニー、作家のサマンサ、医師のロバータを十数年ぶりに呼び出した。そして、懐かしい、少女時代を思い出す。
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(2000.03)

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D・N・A   1996年 アメリカ SF・ホラー
<監督>ジョン・フランケンハイマー
<出演>デビッド・シューリスヴァル・キルマー
<内容>H・G・ウェルズの「ドクター・モローの島」映画化。  漂流中に、貨物船に助けられた国連弁護士のダグラスは、そこで知り合った男に、ある熱帯の島に招かれる。そこには、行方不明になったといわれていた、ドクター・モローが、住んでいた。
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あえて見て良かったところを探すなら、思いがけず、主役がデビット・シューリスだったところか…。(1999.03)

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D.O.A.       1988年 アメリカ サスペンス
<監督>ロッキー・モートン , アナベル・ヤンケル
<出演>デニス・クエイド , メグ・ライアン , シャーロット・ランプリング , ダニエル・スターン , ジョン・ホークス
<内容>妻との離婚話が持ち上がっている大学教授コーネル(デニス・クエイド)が、体調の不良を感じて病院で精密検査を受けると、全身に毒が回っていて、解毒剤も効かないと宣告される。彼に残された時間は48時間。その間に、自分が何故殺されるのかの謎を解明しようと奔走する・・・。
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1948年制作の「都会の牙」のリメイクだそうです。なるほど、ちょっと現実味が薄い映画です(^^;。
でも、出だしが、サスペンスティックで、スリリングで、かっこいいのです。
D.O.A.というのは、警察用語で、到着時死亡という意味だそうで、これは切ない題名ですねぇ(^^;。

この作品は、メグ・ライアンと、デニス・クエイドが結婚する前の共演作で、この作品で、さらに愛を深めたのでしょう。
確かに、このデニス・クエイドは、素敵です。「インナー・スペース」の時は、まるでハリソン・フォードもどきのようでしたが、この作品では、しっかり自分の個性を出しています。メグ・ライアンもまだまだあどけない表情で、可愛い(ただし、この時もうすでに27歳!)。
メグ・ライアン出演作を全部観たいという方だけではなく、気楽にサスペンス映画を楽しみたい方が見ても面白いでしょう。(2004,01,19)

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Dr.Tと女たち      2000年 アメリカ コメディー・ロマンス   
<監督>ロバート・アルトマン 
<出演>リチャード・ギア , ヘレン・ハント , ファラ・フォーセット , ローラ・ダーン , ケイト・ハドソン , リヴ・タイラー
<内容>Dr.Tはハンサムで、しかも、優しいその物腰で、女性に大人気の産婦人科医。いつも病院は、大繁盛。しかし、そんな彼にも、妻や、娘のことでの悩みもあった。ある時、彼は、ゴルフ場で、魅力的な女性ブリーと出会う・・・。
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この映画、最後まで見れた男性は、いるのでしょうか??私は、相当きつかったです。まず、オープニングの、産婦人科の待合室の騒々しさで、めげました(^^;。「ええい、うるさい!!」と、一喝したかったーー。映画は、そんな感じの「かしましさ」がずっと続きます。ほっとするのは、仕事を離れて、彼の趣味である男友達との狩猟のシーンと、ヘレン・ハントと一緒の時だけ。彼の疲労度が、こちらにも分かる設定なのでしょうかね。
とはいえ、この役は、リチャード・ギアの当たり役です。 1時間も2時間も待合室で待たされたとしても、彼のあの笑顔を見たら、また行きたくなるかもしれません。彼以外の俳優で、こんな役を演じられそうな人を思い浮かべられませんよ。
また、女優陣がとっても豪華で楽しめました。でも、妻の妹ペギー役が、ローラ・ダーンだったなんて、ちっとも気が付きませんでしたけど・・・。ところで、リブ・タイラーは、あれでいいの?ちょっと、ダイエットが必要では??(^^;
ヘレン・ハントは、相変わらず、素敵です。しかも、あの家!あの大きい家が、月750ドルで、借りられるなんて、うらやましい限りですよね。
映画は、ラストになるほど荒唐無稽になってゆきますが、変に論理的に終わるよりも、よろしかったかと思います(^^)。(2003,03,31)

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D-TOX      2002年 アメリカ サスペンス・アクション
<監督>ジム・ギレスピー
<出演>シルヴェスター・スタローン , チャールズ・ダットン , ポリー・ウォーカー , トム・ベレンジャー , ショーン・パトリック・フラナリー , クリス・クリストファーソン , ロバート・パトリック , ジェフリー・ライト , ディナ・メイヤー
<内容>警官を狙った連続猟奇殺人事件の捜査をするジェイク・マロイ(シルヴェスター・スタローン)だったが、ついに、自分の彼女にまで魔の手が及び、彼女は惨殺されてしまう。その悲しみに押しつぶされて、彼はいつしかアルコールにおぼれる。そんな彼を心配した上司のすすめで、警察官専用の治療センターに入院するのだが・・・。
*****

猟奇殺人事件と、閉鎖された空間での殺人事件、犯人はいったい誰なのか?と、興味をひくような内容です。
出演俳優陣も豪華。
でも、主演のスタローンをはじめとして、誰にも感情を揺さぶられませんでした。
特に、スタローンは、苦手な俳優のひとりなのですが、新たな魅力を発見しようと自分なりに努力したのに、だめだったですーーー(^^;。
ストーリーも、所々に不自然な箇所があって、それが、気になってしょうがありませんでした。
しかも、あの極寒の地に、あんな物々しい閉鎖された療養所って、精神衛生上、かえってよくないような気もするし・・・(^^;。
それにもまして、彼が、自殺の方法に選んだのが、リストカットだなんて、すごく変でしょう。と、どんどん評価が悪くなるので、この辺にしておこう・・・(^^;。(2003,11,17)

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es [エス]       2001年 ドイツ サスペンス 
<監督>オリヴァー・ヒルシュビーゲル
<出演>モーリッツ・ブライブトロイ 、 クリスチャン・ベルケル
<内容>大学の心理学教がある実験を行うために被験者募集の新聞広告を出した。タクシードライバーのタレクは、その高額の報酬に惹かれて応募したのだが、また、その実験を記事にして、昔働いていた新聞社に売り込み、記者に復職する計画も立てていた。その実験とは、被験者を看守役と、囚人役に分けて、その心理状態の変化を調べるものだった。しかし、実験は思わぬ方向に向かう・・・。
*****

この実験は、実際に30年前にアメリカの大学で行われ、今なお裁判になっている実話です。だから、アメリカでは、この映画は公開不可能なのだそうです。それをかつて残酷な独裁者を生み出したあのドイツが制作するのですから、ドイツという国は、すごい国です。あの時の教訓が深く根付いているって事でしょうか。
この映画を実話だと知らない人が見たら、そんなばかな・・・!と思うような話です。人間って、ここまで愚かなのか? 愚かと言うより、環境に順応しやすいって事かな。 武器を持ったり、看守の制服を着たりするだけで、心理的変化があるのも事実なのでしょう。 でも、あそこまで人は残酷になれるものなのか。あの新聞記者が、扇動しなければ、あそこまでひどいことにはならなかったのではないかと思うのは、これが、実話だという事実の前には、説得力ないですね(^^;。
映画としては、最初から挿入される女性との関係が、ちょっとうっとうしかったです。あれは、なんのために必要だったのか? 愛が、狂気に走ろうとする心の抑止力になると言うことを言いたかったのかな。でも、これのおかげで、実験のシーンの緊張感がとぎれてしまい、残念でした。
題名の「es [エス]」は、エゴ<スーパーエゴ<エス という心理学の専門用語だそうです。また、報酬の4000マルクは87万円ぐらいでしょうか??(間違ってるかも?!(^^;)
精神的ダメージに弱い人は、要注意です。 (2002.09.07)

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EUREKA ユリイカ      2000年 日本   
<監督>青山真治
<出演>役所広司宮崎あおい斉藤陽一郎国生さゆり, 光石研 , 椎名英姫 , でんでん , 松重豊
<内容>九州で起こったバスジャック事件。この事件では、射殺された犯人を含めて6人が死亡した。その時、生き残った幼い兄妹の家では、母が家を出て、その後父親が死亡したため、二人だけの生活を送り、もう一人の生き残りのバスの運転手は、家を捨て、放浪の旅に出かけてしまう。2年後、戻ってきた運転手の沢井は、兄妹の家に居候することにする。
*****

時間をたっぷりと贅沢に使った、癒しと再生の物語でした。なんと、217分、途中で休憩も入ります。セリフもほとんどありません。あっても、声が小さい上、九州の方言で、分かりづらいです(^^;。バスを待つ兄妹。バスの中の兄妹。バスを取り巻く警察。事件後、崩壊する家庭。そして、その後に起こった事件・・・、淡々と時が流れてゆきます。途中で、兄妹の従兄が、家にやってきて、その普通の若者の存在によって、ホッとさせられました。それは、心に傷を負った人とは別の、普通の世界でした。傷ついた心を癒すには、たくさんの時間と、心を解き放てる安心感が必要なんですね。人の心って難しい・・・。私も深くこのことを考えつつ、瞑想の世界に何度か入ってゆきました(^^;。ただねぇ、音楽が、耳障りなところがあって残念。ところで、この題名は、どんな意味なんでしょう?→師匠さんに教えていただきました。普通の掲示板のno.5952をご覧ください。(2002.08.15)

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GO      2001年 日本 青春   
<監督>行定勲
<出演>窪塚洋介柴崎コウ大竹しのぶ山崎努, 萩原聖人 , 新井浩文
<内容>杉原は在日として生まれ、中学までは、民族学級に通っていたが、高校は、日本の普通高校に通っている。バスケットの練習中に大勢を相手にけんかをして、退部になったことから、彼の前に、次々と、けんかの挑戦者が現れるが、父親から教えられた、ボクシングのおかげで、負け知らずだった。そんな彼の前に、不思議な少女桜井が、現れ、二人は、恋に落ちる。
*****

なかなかテンポよく、おもしろかったです。なんと言っても、窪塚くんが、適役でした。TVドラマ、「GTO」以外は、CMしか知らなかった彼ですが、あれらのコマーシャルは、彼のいいところが、全然出てないですね。それに、芝崎コウも、CMよりも、ずっとよかったです。映画の中で、彼が、さんざん、「この映画は、僕の恋愛映画なんだ」って言ってたけど、やっぱり、そうじゃなくて、強烈なメッセージを感じます。在日とか、そういう問題を考えたことのない日本の若い人たちに、是非見て欲しいです。説教くさくなく、自然と、心の中に入り込んでくる、そんな映画でした。そして、この父子関係、いいなぁ。こんな関係の親子って、今、探そうと思っても、なかなか見つけられないでしょうね。中に、萩原聖人が、ちらっと出てくるのですが、10年ぐらい前だったら、彼が、杉原の役をやってても、おかしくないなぁ〜とか、思って見ていました。(2001.11)

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Go!      2001年 日本 青春
<監督>矢崎充彦
<出演> 高田宏太郎 , 山崎努 , 大河内奈々子 , 光石研 , 松重豊
<内容>高校2年の康助(高田宏太郎)は、ピザ屋のバイト中、バイクで女性(椋木美羽)と接触し、彼女の仕事用のカメラレンズを壊してしまう。弁償するための金もなく、有り金をかき集めて謝りに彼女の家に行くと、彼女は、お金はいらないから代わりに康助の焼いたピザが欲しいと言うのだったが・・・。
*****

窪塚洋介主演の「GO」とほぼ同じ公開時期で、この題名。損してますね。あまり話題にもならなかったので、期待せずに観ましたが、面白かったです。
ピザ屋のバイクで、東京から長崎まで行くロードムービーです。東京で、ダラダラと高校生活をしていた康助が、ある衝動から、無謀な旅に出て、その先々で、色々な人と出会います。またこの出会う人々が、なかなかくせ者で面白い。あの山崎努は、何者?!(^^)。他にも、あら、こんな人が、というような人々が出ています。
ラストの盛り上がりにも大笑い。うん、なかなか良かったです(^^)。
サンダンス・NHK国際映像作家賞、日本部門 '99 を受賞した脚本を映画化した作品だそうです。(2003,07,01)

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GO!GO!L.A.      1998年 イギリス・フランス・フィンランド ロマンス・コメディー 
<監督>ミカ・カウリスマキ 
<出演>デヴィッド・テナントヴィネッサ・ショウヴィンセント・ギャロ 、 ジョニー・デップ, アマンダ・プラマー , ジュリー・デルピー , イエジー・スコリモフスキ
<内容>イギリスの片田舎で葬儀屋を営んでいるリチャードは、ある日、イギリスに旅行に来たアメリカ女性に恋をする。その女性、バーバラを追って、リチャードは、ハリウッドのあるロサンジェルスにやってくる。そして、彼女に求婚するのだが・・・。
*****

この主役の男優さん、いかにもイギリス人って感じでした、顔が・・・(^^)。イギリス人から見たアメリカ人。イギリス人がアメリカで受ける応対。日本人の私には、さっぱり分からないのですが、イギリス人、及び、アメリカ人の人たちには、受けるところなんでしょうね。ジョニー・デップが、面白い役で出てくるので、びっくりです。あちらの人(イギリス人orスコットランド人)にも、彼は、人気者なんですね。でも、ストーリー自体は、そんなに目を見張る物もなく、やはり、イギリスと、アメリカの生活のギャップが一番の売りなんだと思うと、わたし的には、見てもいいけど、見なくても別段かまわない映画でした(^^;。それに、この邦題・・・ちょっと違うんじゃないかしら・・・?(^^;。(原題「L.A. WITHOUT A MAP」)(2002.09.03)

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GODZILLA ゴジラ     1998年 アメリカ  SF
<監督>ローランド・エメリッヒ 
<出演>ジャン・レノマシュー・ブロデリック 
<内容>タヒチ沖やパナマ、ジャマイカで、異常な事態が、続発する。そして、目撃者は、「ゴジラ」だという。
*****

前半は、なんだかまとまりなく、つまらなかったが、後半は、おもしろかった。でも、ゴジラというより、ジュラシックパークのよう。日本人には、あの姿は、受けないな。

●作品名インデックスへ
HANA-BI      1997年 日本  
<監督>北野武 
<出演>ビートたけし 、 岸本加世子大杉漣
<賞>ベネチア国際映画祭/金獅子賞(グランプリ)
<内容>刑事の西(ビートたけし)は、病気の妻(岸本加世子)の見舞いのために張り込みの持ち場を離れたその時、同僚の堀部(大杉漣)が、犯人に撃たれてしまう。その結果、彼は、半身不随になり、妻子にも去られてしまう。責任を感じた西は警察を辞め、高利の金をやくざに借りてしまう。
*****

初めは、刑事かやくざか分からなくて笑えました。少々大人げないところも笑えます。刑事をやめた後の西も、そのままで、かえって、たががはずれてますます世間の常識から外れてゆくのでした。ある種の男の美学・・・なんでしょうね。後半の、妻とのシーンが、ほのぼのとしていてよかったです。静と動、相変わらず、映像で見せてくれます。 ベネチア映画祭で賞をもらった映画で、しかも、フランス映画界の巨匠ゴダールが、絶賛したとか・・・。なるほど、ゆったりした音楽と、静かな映像、限りなく眠くなって、そして熟睡出来る映画でした(^^;。(2002,11,22)

●作品名インデックスへ
HERO      2002年 香港・中国 歴史・アクション・ミステリー   
<監督>チャン・イーモウ
<出演>ジェット・リー , トニー・レオン , マギー・チャン , チャン・ツィイー , ドニー・イェン 
<内容>紀元前200年、戦乱の中国。ある日、秦王(始皇帝)(チェン・ダオミン)のもとに、無名(ジェット・リー)という一人の男がやってきた。彼は、秦王の命を狙う最強の刺客、残剣(トニー・レオン)、飛雪(マギー・チャン)、長空(ドニー・イェン)の3人の槍と剣を持ち、彼らを討ち取ったというのだった。その褒美に無名は、秦王のそば近くでの謁見を許される・・・。
*****

壮大なスケールと、色遣いの美しさで、これは、絶対大画面で見るべき映画です。
ストーリーは単純で分かりやすく、ひたすら画面の美しさにのめり込める映画でした。
歴史映画、アクション映画などというのではなく、これは、映画のための映画という感じです。
アクションは、「グリーン・デスティニー」風で、ワイヤーアクション全開。思わず笑ってしまうような技も(^^)。彼らは、仙人とか、魔女とか、妖精とか、そういうたぐいの人なのかい?と、思わず思ってしまほど(^^)。
色彩は、「初恋の来た道」のように、ひたすら美しく、ワダエミさんの衣装も、風になびいて素敵です。
TVCMでも、流れている、弓矢の雨。「始皇帝暗殺」の時にも使った王宮のセットの壮大さ。おびただしい兵士の数。広い広い荒野・・・。すばらしいスケールです。 (2003,08,17)

●作品名インデックスへ
I am Sam アイ・アム・サム      2001年 アメリカ     
<監督>ジェシー・ネルソン
<出演>ショーン・ペンミシェル・ファイファー ダコタ・ファニングダイアン・ウィースト
<内容>知的年齢が7歳しかないサム(ショーン・ペン)は、ルーシーの母親が、彼女を出産した後、すぐに姿を消したため、一人で娘を育てていた。しかし、7歳になったルーシーを育ててゆくのは無理だと、ソーシャルワーカーが、ルーシーを施設に連れ去ってしまう。サムは、娘と一緒に暮らすために弁護士リタ(ミシェル・ファイファー)に相談に行くのだが・・・。
*****

泣ける映画と言うことで、覚悟してゆきましたが、なるほど、泣けます。(設定を聞いただけでも、泣きそうでしたが・・・。) このような、知的障害者が親の場合、いったいどうしたらいいんでしょうか。子供を養子に出して、普通の環境で育てた方がいいのか(それでは、子供の心に、大きな穴を開けてしまうような気がするし)。それとも、あくまでも、父親とともに暮らした方がいいのか(それでは、やっぱり、子供の成長に障害が出てくるかもしれないし)。難しい問題ですね。実際、サムが、ルーシーを7歳まで無事に育てたって事自体、奇跡のような気もしますし。映画の中では、周りの人の理解によって、うまく解決したようですが・・・。サムを演じたショーン・ペンは、ちょっと切れやすい危険な男のイメージがあるのですが、この映画の彼は、全く別人のようでした。こうも、人間、顔が変わるものなのでしょうか。彼の演技、すばらしかったです。遅ればせながら、アカデミー最優秀男優賞は、彼に獲らしたかったです(デンゼルの「トレーニングデイ」見てませんが(^^;)。サムと、ルーシーの会話の場面では、知的年齢の低い父親をかばう子役のダコタ・ファニングの演技と表情が、すばらしかったです。アメリカの安達裕美って感じでしょうか。私の大好きなダイアン・ウィーストも、いい味だしてました。また、映画の中で、「クレイマー、クレイマー」のセリフが出てきていたようですが、この映画も見たくなりました。(2002.06)

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I love ペッカー   1998年 アメリカ 青春
<監督>ジョン・ウォーターズ 
<出演>エドワード・ファーロングクリスティナ・リッチ 、マーク・ジョイメアリー・ケイ・プレイスマーサ・プリンプトン 
<内容>ボルチモアのレストランで働くペッカーは、母親にもらった、中古のカメラで、写真を撮ることに夢中になっている。その写真展を、レストランで、開催したところ、専門家の目に止まり、一躍有名人になってしまった。
*****

暗い、影のある役の多い、エドワード・ファーロングが、明るいカメラ小僧の役を、コメディータッチで、演じていて、私としては、びっくり(^^)。でも、なかなか良かったです。出てくる人たちは、一風変わった、過激な人ばかり・・・。人には、その人にあった、幸せがあることを教えてくれます。(2001.07)

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ISOLA 多重人格少女      2000年 日本 ホラー
<監督>水谷俊之
<出演>黒澤優木村佳乃手塚理美石黒賢
<内容>人の考えていることを読みとる力を持つ由香里は、阪神大震災直後の神戸で、ボランティアとして働いていた。そこで、由香里は、千尋という多重人格の少女と出会う。そして、彼女の周りで、不可解な死亡事故が度重なるのだった・・・。
*****

・・・・・。見ていて、ただただ退屈でした。 特殊な能力を持ってるが故の由美子の苦しみがこちらに伝わってこないし、肝心の千尋の多重人格性が、木の絵によってしか表れていないんじゃね・・・。これは、黒澤優(黒澤明のお孫さん)のアイドル映画だったのか?!(^^;。原作は、私の好きな貴志祐介さんなのに残念でした。日本のホラー映画って、ホントにレベルが低いです。同じ貴志さんの原作「青い炎」が、映画化されます。これは、私の好きな作品だし、蜷川幸雄が、監督をするので、今度こそ期待していいかしら?(2002.08.06)

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JAWS/ジョーズ      1975年 アメリカ サスペンス・パニック・アドベンチャー   
<監督>スティーヴン・スピルバーグ
<出演>ロイ・シャイダー , ロバート・ショウ , リチャード・ドレイファス
<内容>夏の海水浴シーズンに観光客が集まるアミティ島。そこで、海開きの直前に鮫に襲われたとみられる犠牲者が発見される。しかし、市長は、海水浴客の減少を危惧して、鮫による死者だと認めようとしない。だが、その後、鮫の被害は広がるばかりだった。そこで、警察署長ブロディ(ロイ・シャイダー)は、海洋学者フーバー(リチャード・ドレイファス)、漁師のクイント(ロバート・ショウ)と共に、鮫退治に海に出るのだが・・・。
*****

久しぶりに見たら、やっぱりすごい映画でした。随分前に見たので、忘れていたところもあるからでしょうけれど、マジに驚いて、悲鳴を上げたところもありました(^^;。
ただ、TV放映だったので、カットされたシーンもあって残念。やっぱりちゃんとDVDで観なくちゃだめねーー。
今観ても、表情のない顔して襲ってくる、頭のいい鮫って、ほんとに恐怖ですねーー(^^;。最近の映像技術を見慣れた目で見ても、なかなかの迫力です。
それにしても、あんなちゃちな檻の中に入って海に沈んだり、鮫が近くにいるかもしれない夜の海に潜るなんて、すごい度胸・・・(^^;。それだけで、フーバーのことを尊敬しちゃいます。
ここしばらく海で泳いでないけど、やっぱりプールの方が安全かな・・・などとつい思ってしまいました。
それから、今回は、ビーチの利害関係や、鮫退治に出た男達3人の対立なども、面白く観られました。やっぱり、何度観ても、良くできた映画です。(2003,07,27)

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JFK      1991年 アメリカ 犯罪・ミステリー・スリラー
<監督>オリヴァー・ストーン 
<出演>ケヴィン・コスナー , シシー・スペイセク , ジョー・ペシ , ゲイリー・オールドマン , トミー・リー・ジョーンズ , ウォルター・マッソー , ジャック・レモン , ドナルド・サザーランド , ケヴィン・ベーコン , ヴィンセント・ドノフリオ , エドワード・アズナー
<内容>1963年11月22日、ダラスでジョン・F・ケネディ大統領が暗殺され、犯人として、オズワルド(ゲイリー・オールドマン)が逮捕された。しかし、オズワルドはダラスから護送される途中、狙撃され死亡してしまう。この一連の事件捜査に疑問を持った地方検事ギャリソン(ケヴィン・コスナー)は再調査を始めるが・・・。
*****

3時間を超す大作。しかも、ほとんど遊びのない直球映画です。
ケヴィン・コスナー演じる地方検事が、ケネディー大統領暗殺事件の真相を解明しようと地道な捜査を続けてゆく話です。
あまりにも硬派な映画なので、途中で疲れてしまって、休憩を取ったりしました。これを映画館で見るのは、忍耐と辛抱も必要だっただろうと思いますねぇ。家で見てよかった(^^)。

前半は特に人間関係も、よく分からず、行われている捜査の意味も見えてこなかったりで、いったいこれは、映画といえるのかしら?と、思ってしまいました。 しかし、後半は徐々に事件の真相・・・というか、ギャリソンが到達する結論が見えてきて、身を乗り出して見るほど面白かったです。
確かに、この暗殺事件は、オズワルドが何も言わないうちに殺されてしまったので、真相は、闇の中なんですよね〜。
映画に出てきた証言などが真実だとしたら、これは、すごいことですねぇ。もちろん様々な思惑が絡んでいて、何が事実で、何が虚偽なのか、私には、解明するすべはありませんが、巨大な暗闇が、そぐ後ろに迫ってきているような、怖ろしさを感じてしまいました。

ケヴィン・コスナーは、本当に、この手の役がはまり役です。知的で、冷静で、世の中の正義を象徴しているような気がします。
そのほかにも大物俳優が勢ぞろい。いかに力の入った映画かわかりますねぇ。

この暗殺事件関係の資料は、国家秘密として封印されていて、2029年まで人の目に触れることはないそうです。それまであと25年。たとえ私に何の生きる希望がなくなったとしても、この真相が分かることだけを楽しみにして2029年までは生きてゆけそうな気がします。(2004,09,23)

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JSA    2000年 韓国  サスペンス
<監督>パク・チャヌク
<出演>ソン・ガンホイ・ビョンホン イ・ヨンエ , シン・ハギュン , キム・テウ
<内容>南北朝鮮の境目、38度線の共同警備区域(JSA)で起こった射殺事件を捜査するために、中立国スイスから、父親が北朝鮮人のソフィーが派遣されてきた。捜査をしてゆくうちに事件の真相が、徐々に分かってくる・・・。
*****

悲しい映画でした。南北分断の悲劇。同じ民族としての絆。男の友情。人と人の関係は、あくまでも、同民族なのに、国家としては、敵同士。敵味方に別れていても、毎日顔を合わせていれば、心も通じてくる。これらの悲しさを、この映画から感じました。活劇風の「シュリ」よりも、また、数段、韓国映画は、すばらしくなっていました。最後の写真が、心に残ります。ストーリーも、サスペンス仕立てで、飽きさせません。韓国映画は、えてして顔の判別が、着きにくいのですが、今回の主役の人(イ・ビョンホン)は、メッツの新庄によく似ていて(そう思いませんでしたか?(^^;)分かりやすくて、よかったです(^^)。(2001.06)

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K−19      2002年 アメリカ・イギリス・ドイツ サスペンス・アクション   
<監督>キャスリン・ビグロー
<出演>ハリソン・フォード , リーアム・ニーソン , ピーター・サースガード 
<内容>1961年、ソ連は原子力潜水艦K−19の処女航海の艦長にミハイル・ポレーニン(リーアム・ニーソン)を退け、アレクセイ・ボストリコフ(ハリソン・フォード)を任命した。ミハイルが、副艦長になったことから、K−19には、ふたりの指揮官が存在することになり、指揮系統に不協和音が聞こえるようになる。そんな折り、原子炉の冷却水が漏れ、炉心が加熱し始めるという重大な危機に瀕する・・・。
*****

実話に基づく話ということで、何となく煮え切りません。実話を映画にするのは、難しいんですねぇ。事実をそのまま追ってゆくだけでは、映画としては、つまらないものになってしまう典型でしょうか。
しかも、主役ふたりが、この役に、合っていない気がします。ハリソン・フォードには、国家第一という厳格さが欠けているし、リーアム・ニーソンは、何を考えているのか分からないところがあって煮え切らない。彼が口の端でニヤリと笑うと、何をもくろんでいるのかと、ちょっとゾッとしましたーー(^^;。
両方をヒーローにするんではなくて、やっぱりどちらかを悪、どちらかを善とした方が、見ている方がすっきりするのではないでしょうか。そう出来ないところが、実話なんでしょうけどね。
原子炉の修復作業のシーンは、さすがに緊迫感あふれていて感動的でした。でも、ヴァディム(ピーター・サースガード)のラストは、出来すぎのような気もします。これも実話なんでしょうかね。
原潜の危険性および恐怖は、よ〜く分かったので、その点は評価しましょう。(2004,01,11)

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LA コンフィデンシャル   1997年 アメリカ サスペンス
<監督>カーティス・ハンソン 
<出演>ラッセル・クロウ, ガイ・ピアース , ケビン・スペイシー ,キム・ベイシンガー , ジェームズ・クロムウェル 
<内容>
*****

2回目。久しぶりの映画らしい映画。映画には、やっぱりこの時代が、合うようだ。中心の4人が、はっきりした個性で、このキャラクターのぶつかり方が、すばらしい。う〜ん、やっぱりいい映画は、いいねえ。ラッセル・クロウ、かっこいい!。投稿してくださった、ばりさんのコメントがあります。どうもありがとう。(2000.01)

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Laundry ランドリー       2001年 日本   
<監督>森淳一
<出演>窪塚洋介 , 小雪 , 内藤剛志 
<内容>祖母の経営するコインランドリーで洗濯物を盗まれないように見張る青年テル(窪塚洋介)。彼は、幼い頃、マンホールに落ちて頭に傷を負ったために脳に障害が残る青年だ。毎日様々な人がやって来るコインランドリーに、ある日、水絵(小雪)という女性がやってくる。しかし、彼女は、ランドリーにワンピースを忘れたまま、田舎に帰ってしまうのだった。
*****

サンダンス・NHK国際映像作家賞を受賞したシナリオを森淳一が自ら監督した作品だそうです。
前半は、テルが働くコインランドリーにやってくる人たちの様々な人生模様を描いています。そのキャラクターがなかなか賑やかです。
でも、話は、ランドリーから外へと向かって、洗濯物を忘れたまま去ってしまった水絵をテルが追いかけるロードムービーになってゆきます。
悩める女性と、純真な青年のファンタジー的な物語です。
白を基調とした映像は美しかったです。
今回初めて小雪の演技を観ました。大柄な人なので、名前とちょっと合ってないなぁというイメージでしたが、悩める女性を繊細に演じていて、なかなか好印象でした。

で、純真な青年を演じる肝心要の窪塚君ですが・・・。どうも彼の演技力に私は、?マークなのです。「GO」では、いい演技をしていたと思います。でも、今回は、ダメですねぇ。知的障害者の役で、ある意味、おいしい役なのですが、どうも、演技が、バラバラに思えてしょうがありませんでした。知的レベルが、行ったり来たり。一定していないので、あれ?!と思う瞬間が数多くありました。後天的な障害という設定なので、難しかったのもあるかもしれません。でも、私は、これが、気になって映画を観ていても、落ち着かなかったです。(2003,09,12)

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Love Letter      1995年 日本 ロマンス・青春
<監督>岩井俊二
<出演>中山美穂 , 豊川悦司 , 酒井美紀 , 柏原崇 , 光石研 , 田口トモロヲ
<内容>婚約者、藤井樹を山で亡くした渡辺博子(中山美穂)は彼のことが忘れられずに、昔彼が住んでいた小樽に手紙を送る。しかし、来るはずのがない手紙の返事が藤井樹(中山美穂の二役・柏原崇)から来たことで、博子は彼と同姓同名の女性と知り合うのだった・・・。
*****

この映画は、いい評判を聞いていたので、一度は見てみたいとずっと思っていました。念願叶って、TVでの鑑賞でした。

始め、一瞬、頭が混乱しましたが、な〜るほど、こんな事情だったんですね〜。
いいですねぇ、こんなファンタジックなストーリー。話の運び方もちょっとスリリングでいいです。原作は、誰なんでしょうか。監督のオリジナルなのかな。ちょっと北村薫風ですよね。
高校の図書室のシーンを見て、私も思わず、あの頃を思い出してしまいました・・・って私は、何のロマンスもない女子高だったんだわ(^^;。

一番いい時に一番大切な人を亡くしてしまって、いつまでも忘れられない気持ちがよ〜く伝わってきました。
秋葉茂(豊川悦司)の焦る気持ちも分かるけど、ちょっと早急すぎですよね。
ラストは、思わず泣いてしまいました。いいなぁ、青春って!がんばれ、若人よ!(^^)。

ただ、学生時代に同姓同名の存在に悩まされたことのある人なら、こんな手紙が届いても、ああこれ、あの人宛の手紙だわとすぐにピンとくるのが普通だと思うけど、まあ、そんなことには目をつぶりましょう。
また、少女時代の樹と、手紙を受け取った樹とが、あまりにも性格が違いすぎるような気もするけど、それも大目に見ましょうよ。酒井美紀も好きな女優さんですしね(^^)。

もう9年も前の映画なので、中山美穂がとっても若くて、可愛くて、年月を感じてしまいました。
(2004,02,14)

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LOVE SONG      2001年 日本 青春・ロマンス
<監督>佐藤信介
<出演>仲間由紀恵, 伊藤英明
<内容>1985年。北海道の高校生、彰子は、レコード店で尾崎豊のアルバム「17歳の地図」をきっかけに、店員の松岡と親しく言葉を交わすようになる。しかし、借りたレコードを返しに行くと、松岡はもうその店を辞めて、東京に行ってしまった後だった。2年後の夏休み、彰子は、東京に松岡を探しに行く・・・。
*****

やっぱり尾崎豊はいいなぁと思いながら見ていました。映画の中で、彼のコンサートに行くシーンがあるのですが、彼のコンサートに一度は行きたかったとしみじみ思います。
よかった点は、仲間由紀恵とその男友達との掛け合い(この子と、もう一人の男の子との掛け合いも面白かった(^^))と、ビルのディスプレイのハッとするほどの美しさ。 あとは、少々お説教臭く、途中で、ちょっと飽きました(^^;。(2003,03,12)

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LOVERS      2004年 中国 アクション・ロマンス   
<監督>チャン・イーモウ 
<出演>金城武 , チャン・ツィイー , アンディ・ラウ 
<内容>中国、唐の時代。朝廷は、最大の反乱勢力、飛刀門の壊滅作戦を推し進めていた。そんな時、遊郭、牡丹坊の踊り子、小妹(シャオメイ)(チャン・ツィイー)が飛刀門の一味だという情報を手にした捕吏ジン(金城武)は、客を装って、牡丹坊に潜入する。
*****

美しかったです。堪能しました(^^)。
予告編だけ見ても十分美しさが伝わってきましたが、やはり映画館で見ると、それは、圧倒的でした。

まず、色が美しい。衣装も、室内装飾も、風景も、全て美しいです。チャン・ツィイーの衣装が色鮮やかで美しいのは、言うまでもありませんが、金城武の衣装も、細かいところまで色遣いが綺麗で、見とれてしまいました。

アクションが美しい。中国のダンスコンテストで優勝という経歴を持つチャン・ツィイーのしなやかなダンスとアクションの融合。すばらしいですね。しかも、美人で、スタイルも抜群という、恵まれすぎた彼女は、映画のために生まれてきたような人です(^^)。
盲目の演技も、完璧だったのではないでしょうか。
「グリーンデスティニー」や、「HERO」では、そんなばかな!というワイヤーアクション満載でしたが、今回は、それほど笑ってしまうようなアクションもなく、自然に見ることが出来ました。これは、こちらが慣れたということもあるのかもしれませんが・・・(^^;。
鼓打ちの舞の時、あまりチャン・ツィイーの顔が映らなかったので、吹き替えも入ってるのかと思いましたが、やっぱりそんなことはなく、全て彼女が踊っているようです。2ヶ月間、1日左右500回ずつ、長い袖を美しく飛ばす練習をしたそうです。すごいですね〜〜(^^)。

共演の金城武は、あまり今まで興味がなかった俳優さんですが、彼も、とっても素敵でした〜(^^)。彼って、演技もアクションも、ばっちりなんですね。ほんと、素敵〜〜(^^)。

ただ、後半、シャオメイの正体がばれた時は、ななななんだーーーー!!と、少々、いや、大分がっかりしてしまいました(T_T)。(2004,08,28)

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M:I-2    2000年  アメリカ  アクション
<監督>ジョン・ウー 
<出演>トム・クルーズ ダグレー・スコット , ジョン・ポルソン, ドミニク・パーセル , ヴィング・レイムス , リチャード・ロクスバーグ
<内容> 休暇中のイーサンのもとに、テロ集団に奪われた細菌キメラを奪い返すという指令が下った。新しくチームを組んだナイアとともに作戦を開始する。
*****

派手なアクションの連続。確かに、あんなことも、こんなこともできてしまうトム・クルーズはすごいけど、「スパイ大作戦」とは、まったく違うものになってきた。私としては、ビルに、侵入したり、罠を仕掛けたりすることろのほうが、スパイらしくて、スキだな。こんなに、派手な活躍して、スパイといえるんだろうか・・・?それとも、あくまでスパイにこだわる私が、間違ってるのかしら・・・?ジョン・ウー監督は「フェイス・オフ」も、も一つだった。あのときの鳩の演出は、綺麗だったけど、今回また鳩が出てきて、とたんに「あ、この監督は、あの人だったんだ」と、「映画を見てる」という、現実に引き戻された。映画の世界に、浸っていたかったのに。(2000.08)

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MISTY  日本
<監督>池田敏春
<出演>豊川悦司天海祐希, 金城武, ダンカン , つみきみほ , 塩屋俊
<内容>
*****

「藪の中」の映画化。こういう日本的な、幻想的映像は、退屈で苦手。(1999.12)

●作品名インデックスへ
MOON CHILD      2003年 日本 サスペンス   
<監督>瀬々敬久
<出演>HYDE , Gackt , 鈴木杏 , 山本太郎 , 石橋凌 , 豊川悦司
<内容>2014年。日本は経済破綻によって崩壊し、日本人は移民として海外に移り住んでいた。アジアの街マレッパには、親を亡くした多くの日本人孤児が住み着き、その中に8歳の少年ショウ(成長してGackt)がいた。ある日、ショウは、青年ケイ(HYDE)と出会う・・・。
*****

今をときめくビジュアル系(と言うと怒られるのかな?)ミュージシャンHYDEとGackt主演ということで公開当時話題になってましたね〜。
この二人を主演に据えたということで、この作品は、観る前から色眼鏡で語られ、正当な評価を受けることは不可能だったことでしょう。
私も、劇場では、絶対観たくない映画でした(^^)。
ちょっと予告編を観ただけで、やっぱり演技に難がありましたもんねーー(^^;。
まあ、でも、観てみると、そんなに捨てたもんでもありませんでした。
時代や場所の設定が面白いし、ケイの存在も意表をついています。銃撃戦もただただかっこよく、二人の顔を見ているだけでも、観た甲斐があったというものです。
こんなかっこいい映画だったら男の子なら誰でも出演したいでしょうねぇ(^^)。
この映画のためにGacktは、トランポリンをしてたのかなぁ?
そして、この映画は、この二人を起用したことで、成功してるような気がします。何となく、現実離れしてるもんね〜、この二人(^^)。
HYDEの美しさも、やはり半端じゃないです。これはため息もんでした(^^)。
ということで、結構満足いたしました。(2004,02,12)

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MONA(モナ)彼女が殺された理由      2000年 アメリカ ミステリー
<監督>ニック・ゴメス
<出演>ダニー・デヴィートネイブ・キャンベル 、 ベット・ミドラー ケイシー・アフレック 、 ジェイミー・リー・カーティス, ウィル・フェレル 
<内容>ある朝、町中の嫌われ者だったモナ(ベット・ミドラー)が、車ごと川に突っ込んで水死した。警察署長(ダニー・デヴィート)はブレーキに細工した痕があることから、殺人事件として聞き込みをはじめるが、皆が皆、殺人の動機を持っているのだった。
*****

全米一位の成績を持つ映画なのに、日本未公開だったんですね。これは、ブラックコメディーなので、この手の物を楽しめる人には、面白いと思います。何しろ、配役が秀逸で、ベット・ミドラーの、何とも憎々しげな事!! 彼女が死んでみんな密かに・・・というか、おおっぴらに喜んでます。そんなに嫌われる人も珍しい(^^;。ラストの衝撃の事実には、びっくり(^^;。そのほかにも、有名俳優さんがたくさん出てて、それぞれ名演技してます。(2002.04)

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Mr.ディーズ      2002年 アメリカ コメディー・ロマンス
<監督>スティーヴン・ブリル
<出演>アダム・サンドラー , ウィノナ・ライダー , ジョン・タートゥーロ , ピーター・ギャラガー , スティーヴ・ブシェミ , ロブ・シュナイダー
<内容>400億ドルの遺産を残して死んだメディア王のただ一人の息子と分かったディーズ(アダム・サンドラー)は、田舎町でピザ店を開く、町の人気者だった。遺産の手続きにニューヨークに向かった彼の前に、美しい女性(ウィノナ・ライダー)が現れるが・・・。
*****

普通、つまらない映画だと、睡魔に襲われるのですが、この映画の場合、つまらなすぎて、イライラして、かえって寝るどころではありませんでした。ながら鑑賞や、早送りをしたかったです、ほんと。
まず、最初のつまずきは、私がアダム・サンドラーが苦手だということです。「ウォーターボーイ」のように、ちょっと知能が遅れている人物を演じるのは、確かにうまいですが、この映画のディーズの場合は、知能は普通で人がいいだけなのに、どうも、頭まで悪そうに見えてしまいます。あのしゃべり方嫌いですーーー(T_T)。
それに亡くなったおじさんの執事(?)が、瞬間移動するのも、なんか話にそぐわないです。第一、ちっとも面白くない。
その他にも、笑いのツボをことごとくはずしていて、お寒いことこの上ないです。
当時、何かと話題を振りまいていたウィノナ・ライダーが相変わらず美しいのも、映画の評価を上げるまでには至りませんでした。
せっかく見たのに、残念です(T_T)。(2004,05,24)

Mr.&Mrs.スミス      2005年 アメリカ アクション・コメディー・ロマンス・スリラー   
<監督>ダグ・リーマン
<キャスト>ブラッド・ピット , アンジェリーナ・ジョリー , ヴィンス・ヴォーン , ケリー・ワシントン , ミシェル・モナハン , アダム・ブロディ
<ストーリー>運命的な出会いの末に結婚したスミス夫妻(ブラッド・ピット、アンジェリーナ・ジョリー)。しかし、二人は互いに重大な秘密を持っていた。実は、二人は、違う組織に属する殺し屋だったのだ。ある時、二人は、同じ人物を標的にしたことで、お互いの秘密を知ってしまう・・・。
*****

予告編を見てから、早く見たくてしょうがありませんでした。なんて、華やかな二人なんでしょう。しかも、アクションも相当すごそう。
でも、期待が高すぎたせいか、最初は、早く予告編で見た二人のアクションが始まらないかと、ちょっとイライラしてしまいました。

それにしても、かっこいいのは、アンジェリーナ・ジョリーです。もちろん、ブラッド・ピットも、素敵ですよ。でも、アンジェリーナの前には、ちょっと霞んでしまいます。
それは、こんなアクション映画でも彼女が、女性の役割(まあ、うわべだけですが)や、美しさを捨てていないからでしょうか。
殺し屋チームのボスであり、料理する妻であり、近所のパーティーで子供をあやす主婦であり、セクシーで、美しくて・・・。
彼女の場合、こんなにたくさんの役割があるんだから、ただ、殺し屋をしている旦那とは、全然、格が違いますよね。それに、また、すんなりはまってしまっているアンジェリーナの、なんて素敵なことでしょう(^^)。

ただ、映画自体は、アクションばかりで、ちょっと飽きてしまったのも事実です。スミス夫妻は、実は殺し屋で、自分の命を守るために、お互いを殺そうとするが、結局、二人で仲良く闘うのでした。っていう至極分かりやすいストーリーを、派手なアクションで飾り立てているわけですが、ただそれだけ。
なんのストーリーの広がりもないのです。
アクション映画は、それでいいのだと言ってしまえば、そうなのですが、この魅力ある二人が主演しているんだから、もっと更に面白くして欲しかったな。
まあ、二人のかっこよさを堪能できただけでも、見た甲斐はありましたが、ちょっと不完全燃焼でもありました。(2005,12,05)

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MUSA 武士      2001年 韓国・中国 歴史・アクション
<監督>キム・ソンス
<キャスト>チョン・ウソン , チュ・ジンモ , アン・ソンギ , チャン・ツィイー , パク・ヨンウ, ユ・ヘジン
<ストーリー>1375年、中国の勢力地図は、元(モンゴル)から明へと塗り替えられ、朝鮮の高麗は、明との友好関係を築くため、南京城へ外交使節団を送るのだが、スパイと疑われて、流刑地へと送られてしまう。
*****

壮大な中国の歴史は、全然頭にインプットされてなかったので、とても新鮮でした。
もっとも、歴史と言っても、ここに描かれているのは、高麗から明へ実際に送られた4回の使節団のうちのひとつで、歴史の舞台から忽然と消えてしまった使節団のことを想像して描いたフィクションなのだそうです。
歴史舞台から消えてしまった使節団に、いったい何があったのか。歴史の狭間に消えた人々のことを想像するって、なんだかワクワクしますねぇ。

その上、登場してくる男たちの、なんと、シブかっこいいことでしょう!!(^^)。
反町隆史似のチェ将軍(チュ・ジンモ)も、奴隷で、主人思いで、無口なのに、めちゃくちゃ槍の名手のヨソル(チョン・ウソン)も、惚れ惚れするほどのいい男。弓の名手で、将軍よりも人格者のチン・リブ(アン・ソンギ)も、ステキです。その上、明のお姫様が、チャン・ツィイーが演じているのですから、もう、目を離すことができませんでした(^^)。

歴史に繋がりのない物語なので、終わってみると、少々スケールが小さいのが物足りない気もしますが、それも、男たちのかっこよさで帳消しに出来ますね〜(^^)。
ヨソル役のチョン・ウソンは、近々公開の「わたしの頭の中の消しゴム」で主演しているので、見るのがすごく楽しみになりました〜(^^)。(2005,10,15)

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N.Y.式ハッピー・セラピー      2003年 アメリカ コメディー   
<監督>ピーター・シーガル
<キャスト>アダム・サンドラー , ジャック・ニコルソン , マリサ・トメイ , ジョン・タートゥーロ , ウディ・ハレルソン , ヘザー・グレアム , ジョン・C・ライリー , ハリー・ディーン・スタントン 
<ストーリー>気弱な好青年、デイヴ(アダム・サンドラー)は、ある日、出張で乗った飛行機の席で、一悶着あり、その後、それが、大事に発展して、ついに、逮捕されてしまう。その後、彼は、怒り抑制セラピーの受診を命じられるのだが、そのドクター、バディ(ジャック・ニコルソン)は、飛行機で事件の発端となった隣の席の男だった・・・。
*****

アダム・サンドラーはあまり好きではないのですが、このコメディーは、面白かったです。その理由は、相手役が、くせ者名優、ジャック・ニコルソンだったからなのは、言うまでもありません。
変人度爆発のジャック・ニコルソン演じる精神科医バディ。こんな変な人、いそうもないのに、妙に存在感があって、バカバカしいほどの主人公デイヴの災難を、納得させてくれます。そんなわけで、見ている方は、デイヴとともに、まったく途方に暮れてしまうのです。
傑作だったのは、怒りを抑えるために行われる様々なセラピーメニュー。「ウェストサイド・ストーリー」の挿入歌「アイ・フィル・プリティ」を合唱するのはとても印象的で、しばらくこの歌が頭から離れませんでしたーー(^^)。二人のハーモニー、なかなかでしたよね〜(^^)。他にも、バディの様々な強烈なセラピーに、大笑い。たくさんのゲスト出演者も、豪華です。
そして、ラストは・・・それは、見てのお楽しみです〜。

それにしても、アダム・サンドラー。彼のしゃべり方って、苦手です。でも、アメリカでは、大人気で、公開作品が目白押しなんですよね。コメディーの感覚って、やっぱり日米で、大きな隔たりを感じます。(2005,06,23)

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NARC ナーク      2002年 アメリカ ミステリー・スリラー・犯罪   
<監督>ジョー・カーナハン
<出演>ジェイソン・パトリック , レイ・リオッタ , アラン・ヴァン・スプラング
<内容>麻薬潜入捜査官のニック(ジェイソン・パトリック)は、売人を追跡中に一般人を銃で撃ってしまい、停職処分になった。それから18ヶ月。ニックは結婚して、子供が出来、貧しいながらも幸せな日々を送っていた。しかし、そんな彼に、復職して、麻薬捜査官殺しの捜査に加わるようにとの要請がくる・・・。
*****

いやぁ、重かったです。見応えたっぷり!
麻薬潜入捜査なんていう捜査方法は、やめた方がいいんじゃないかと正直思ってしまいました。正気の沙汰じゃないですよ。
ジョニー・デップ主演の「フェイク」でも、潜入捜査の大変さは見ましたが、この作品は、それ以上です。

ストーリーは、しっかり見ていないとおいて行かれそうな感じだったので、目を見開いて見ていました。
再び危険な捜査に戻ったニックは、心身共に追いつめられて、殺されたマイケル・カルベス捜査官に、自分の姿を重ね合わせているようでした。そこら辺の息苦しさが、こちらにも伝わってきて、見ているのが、辛かったです。

ニックを好演したのが、「スピード2」で、いったいこの人誰?!と、(悪い意味で)思ったジェイソン・パトリック。俳優を生かすも殺すも作品しだいなんだなぁとしみじみ思いました。やっぱり、俳優は、自分のキャリアを考えて、仕事を選ばないと、だめですよね。

刑事や、ギャングでおなじみの濃い俳優レイ・リオッタ。私にとって、彼の存在は、とっても微妙な位置にいる(好きなのか嫌いなのかよく分からないと言うことです(^^;)のですが、今回は、あのヒゲが気になって気になって・・・(^^)。似合ってないのよねーー。まあ、いいんだけどーー。

あ、それから、題名は、「NARC 麻薬捜査官」とかにしていただけたら、ありがたかったです〜(^^)。(2004,11,28)

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NYPD15分署      1999年 アメリカ アクション・犯罪
<監督>ジェームズ・フォーリー 
<出演>チョウ・ユンファマーク・ウォールバーグ 
<内容>アメリカのチャイナタウンを取り締まる15分署に、白人の新人刑事ウォレスが配属されてきた。はじめは、彼をバカにしていた、ベテラン刑事チェンも、彼に命を助けられたことから心を許し、二人で、チャイナタウンを仕切る2つの中国マフィア撲滅のために力を合わせるのだが・・・。
*****

銃撃戦もあり、カーアクションもあるのですが、それ以上に、男の友情のドラマでした。従来のハリウッド映画で、ありがちな、完全無欠なヒーローではなく、酸いも甘いも知り尽くした刑事をチョウ・ユンファが、好演していました。マーク・ウォルバーグは、ちょっと押さえ過ぎかと思わせるほど、静かな演技をしています。(2001.09)

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O〔オー〕      2001年 アメリカ サスペンス・学園   
<監督>ティム・ブレイク・ネルソン
<出演>ジョシュ・ハートネット , ジュリア・スタイルズ , メキー・ファイファー , マーティン・シーン 
<内容>名門私立高校の花形バスケットボール選手、オーディン(メキー・ファイファー)。彼は、プロチームからも熱い視線を送られてる名選手だった。しかし、そんな彼に嫉妬心を燃やす一人の選手がいた。彼、ヒューゴ(ジョシュ・ハートネット)はバスケット部のコーチでもある父親に認められたいのだが、父親はオーディンばかりを目にかけるのだった。そこで、ヒューゴは、オーディンにある罠を仕掛ける計画を立てる・・・。
*****

暗い学園ものです。というのも、原作が、シェークスピアの「オセロ」だからです。舞台を学園に移したこの作品、一途な思いに言葉巧に罠を仕掛けるという筋書きは、青春の潔癖さゆえという悲しい理由がマッチしていて、なかなかいいです。
ジョシュも、ヒューゴ(イアーゴ)の役がよく合っていました。彼は、こういう暗い役、合ってますね〜。
マーティン・シーンは、相変わらずのオーバーアクト。ちょっと暑苦しい・・・。
ところで、「ロミオとジュリエット」にしても、この作品にしても、原作を知っているにもかかわらず、死なないで、殺さないでと、つい祈ってしまう、さすがにシェークスピア、辛い悲劇ですね(T_T)。(2003,07,23)

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O侯爵夫人      1975年 西ドイツ・フランス
<監督>エリック・ロメール
<出演>エディット・クレヴァー , ブルーノ・ガンツ
<内容>イタリア北部にあるM城の指令官を父に持つO侯爵夫人(エディット・クレヴァー)は、M城がロシア軍に攻められた時、ロシア兵に襲われそうになる。しかし、颯爽と現れたロシア人伯爵(ブルーノ・ガンツ)に助けられ、後に、その伯爵から求婚されるのだった。しかし、決心がつかぬまま時を過ごすうち、O侯爵夫人は、身に覚えのない妊娠に気が付くのだった・・・。
*****

ハインリッヒ・フォン・クライスト原作の短篇文芸作品だそうです。知ってます?私は、全然知りませんでした(^^;。
29年前の映画ですが、原作を忠実に再現しているそうで、映画の作りがものすごく古くさかった・・・いや、古典的でした。
セリフは、ありますが、説明がナレーションではなく、字幕が現れるのですから、まるでサイレント映画みたいでした(^^)。
はじめは、この古さにちょっと鼻白みましたが、すぐにこの世界に入ってゆけました。結構面白かったですよ。
なにしろ未亡人であるO侯爵夫人が、身に覚えのない妊娠をして、苦悩の末、父親からも絶縁されてしまうのですから、この結末やいかに・・・。サスペンスタッチです(^^)。

飽きずに見ることが出来たのは、映画の中に繰り広げられるセットや衣装が、とても素敵だったからでもありました。女性の衣装は、ふわっとしていて素敵だし、男性の軍服も、部屋の調度品も、中世の絵画から抜け出てきたようでした。

O侯爵夫人に求婚する伯爵は、あのブルーノ・ガンツ。若いので、イメージ違いますね〜(^^)。(2004,08,27)

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OUT      2002年 日本 サスペンス   
<監督>平山秀幸
<原作>桐野夏生
<出演>原田美枝子 , 倍賞美津子 , 室井滋 , 西田尚美 , 大森南朋 , 香川照之
<内容>弁当屋で深夜働く女達。彼女たちは立場は様々だが、皆それぞれに悩みを抱えて生きていた。ある日、弥生(西田尚美)が夫の暴力に耐えかねて夫を絞殺してしまう。死体を前に途方に暮れた弥生は弁当屋で一緒に働く雅子(原田美枝子)に電話する。雅子はとりあえず死体を自分の車のトランクに押し込めるが、死体の処理に困り、ある決断をする・・・。
*****

原作を大幅にカット編集した映画となっていました。
周辺の人の絡みを一切省略してしまったので、とてもシンプルになっています。シンプルすぎてはっきり言って深みも何もないです(^^;。メインのあのシーンをやりたかっただけかと邪推してしまいます。

でも、このキャストは、大成功でしょう。
それぞれの性格がすっきりはっきりと分かりやすく、4人とも適役です(^^)。
適度にメリハリがきいていてシビアな内容にもかかわらず、面白かったです。
ラストの方の、カラオケではしゃぐ彼女たちと、死体の処理をしている彼女たちがダブるところは、ゾッとしてしまいました(^^;。

この映画の原作は桐野夏生さんの同名小説です。アメリカのエドガー賞の候補にもなっています(現時点は、結果は分かっていません→4月29日に第58回エドガー賞の授賞式があって、最優秀作品賞にはイアン・ランキンの「Resurrection Men」が選ばれ、桐野さんは、惜しくも受賞を逃しました)。これは、なんか、すごいことらしいですよ〜。というわけで、原作を読んでない方は、是非是非読んでみてくださいね〜。(2004,03,17)

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PERFECT BLUE      1998年 日本 アニメ
<監督>今敏
<声の出演>岩男潤子
<内容>3人組の人気アイドルグループからひとり卒業した霧越未麻(岩男潤子)。彼女はアイドルから女優への転身を図って必死だった。そんな彼女のまわりに、不穏な事件が次々と起こる・・・。
*****

「千年女優」・「東京ゴッドファーザーズ」とヒットを飛ばしている今敏監督の1998年の作品です。今見るとちょっと時代がずれてて古いなぁと思ってしまうのは否めませんねぇ。たしかに、6年前だったらこんな風に、インターネットなんて、ちょっと特別な世界だったのかもしれませんね(って、たった6年前のことなのにもう忘れてる自分・・・(^^;)。

でも、ストーリーは、十分面白かったです。最初は、アイドル、キャーキャーって感じで、あらら、見るのを失敗したかしら。と思ったのですが、事件が起こりだしてからは、引き込まれました。
見ているこちらも、現実のことなのか、夢の中なのかだんだん分からなくなり、未麻同様頭の中が混沌としてきてしまいました。
そして、ラストも、アニメであるが故の美しさにまとまっていたと思います。これはもし実写で映像化したらどうなっていたんでしょう。今の映像技術ならば、問題なくできたのかもしれませんけど、私は、アニメで十分良かったと思います。よく出来てました。面白かったです。

実は、この原作の実写版があるんですねぇ。そのオフィシャルHPもありました。(2004,02,26)

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PLANET OF THE APES 猿の惑星      2001年 アメリカ アドベンチャー・サスペンス・SF   
<監督>ティム・バートン
<出演>マーク・ウォールバーグ , ティム・ロス , ヘレナ・ボナム=カーター , マイケル・クラーク・ダンカン , クリス・クリストファーソン , チャールトン・ヘストン
<内容>2029年。スペースステーション、オベロン号は、磁気嵐の偵察に、訓練されたチンパンジーパイロット、ペリクリーズを偵察ポッドにのせて送り込む。しかし、ポッドは消息を絶ってしまい、宇宙飛行士のレオ(マーク・ウォールバーグ)は、ペリクリーズを探すため、上官の命令を無視して自ら磁気嵐の中に飛び込んでゆく。そして、不時着した惑星では、サルが人間を支配しているのだった・・・。
*****

最初から、全然、ワクワクもドキドキもしない映画でしたねーー。
原因は、この主人公レオの身勝手さです。上官の命令は無視して、勝手に磁気嵐に飛び込むなんて、信じられない。上官が、でくの坊で、それまでの、彼らの不協和音とかが描かれているならば、少しは、分かるかもしれないけれど、突然こんな事をしたら、ただの無知なわがまま野郎です。そのために、まわりが、どれだけ迷惑を被ることか・・・。
そして、次に、簡単に未知の惑星に不時着し、しかも大気もあって、驚くべき事に人間までいる!(^^;(これは、こういう話なんだから、しょうがないけどねーー。この手の作品のこんな所にいちいち引っかかっている私には、観る資格がないのかも)。それなのに、あまり混乱していないように見えるレオ。
そして、一緒に捕獲された人間に案内してもらって、自分の必要な物を取りに行き、自分が助かりたいがためだけに皆を連れて、危険を冒して目的地へ。他人のことなんか全然考えない自分勝手な○○野郎ですね。こんなに感情移入しにくい主人公だと、もう彼がどうなろうと、見ている私は、どうでもよくなってしまいました。
そして、戦闘場面でも、がっかり。
サル軍団が、攻撃!という段階で、歩兵の猿たちが、猿走りで突撃・・・これには、がっくりしました。全然迫力なかった・・・(T_T)。
人間達は、ちゃんと言葉もしゃべれるし、武器も作れる様子。そして、人間と猿の人口比が4:1。これなら、猿の一方的な支配にはならないんではないかとも思うし・・・。
ただ、見事なのは、猿のメーキャップです。本物かと見まごうほどです。これは、すごい。でもすごすぎて、元の俳優が分からず、ティム・ロスや、マイケル・クラーク・ダンカン、ヘレナ・ボナム=カーターが、演じる必要もなかったような気がするのは、皮肉ですねーー(^^;。(2003,04,26)

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Queen Victoria 至上の恋      1997年 イギリス  ロマンス
<監督>ジョン・マッデン
<出演>ジュディ・デンチビリー・コノリー  
<内容>19世紀イギリス。ヴィクトリア女王は、長年連れ添った夫アルバート公を腸チフスで、亡くしてから、3年の間、喪に服し、公務欠席を続けていた。君主制廃止が囁かれ始めたのを心配して、女王の気晴らしのために、馬の世話係ブラウンが、呼ばれる。
*****

夫を失った悲しみから、なかなか立ち直れない女王を救ったのは、身をなげうって、献身的に尽くすブラウンだった。こんな、献身的な愛を捧げられたら、女性は、最高に、幸せなのでは?ちょっと、字幕が、読みにくくって、残念だった。

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Q&A      1990年 アメリカ 犯罪
<監督>シドニー・ルメット
<原作>エドウィン・トレス
<出演>ニック・ノルティ , ティモシー・ハットン , チャールズ・ダットン , ルーベン・ブラデス
<内容>麻薬がらみの殺人事件を担当した新米検事補ライリー(ティモシー・ハットン)。ありきたりな刑事の正当防衛に決着するはずの事件だったが、当の刑事ブレナン(ニック・ノルティ)にある疑惑が浮かび上がる・・・。
*****

何気なく見始めた映画でしたが、とても重い映画でした。観た後も、どっしりと心に重しがついたような感じです。
どうしてそんなに重苦しいのかというと、真実は、そこにあるにもかかわらず、みんな見て見ぬふりとしているような、組織という網にがんじがらめになってしまったような、そんな映画だったからです。

ニック・ノルティの悪徳警官ぶりは、見ていてヘドが出そうです。でも、そんな警官が、アメリカには、たくさんいそうな気もするのが怖ろしいところです。彼は、身体も大きいし、力も強そうで、そして、あのすごみのある顔なので、この役、最適役でした。
あくの強い彼のまわりには、取り巻きも多く、また、彼を怖れて、見て見ぬふりをする警官達。

そんな重い話に少しだけさわやかな風を吹き込んでいるのが、「普通の人々」のティモシー・ハットンです。真面目で、実直そうなこの新米検事補が、事件を担当して、百戦錬磨の敵と戦うのです。
見たところちょっと頼りなさそうな彼ですが、これがなかなかの駆け引き上手。これはちょっとうれしかったですね〜(^^)。
でも、そんな彼にも、表の顔以外のものがあるのだった・・・。
構成がしっかりしていて、これは、さぞ原作も面白いものなのでしょうねぇ。(2004,05,10)

Ray レイ      2004年 アメリカ 伝記・音楽   
<監督>テイラー・ハックフォード 
<キャスト>ジェイミー・フォックス , ケリー・ワシントン, レジーナ・キング , ラレンズ・テイト , テレンス・ハワード
<賞>アカデミー主演男優賞(ジェイミー・フォックス) 
<ストーリー>ジョージア州に母子3人で住むレイ(ジェイミー・フォックス)は、事故で弟を亡くし、更に、7歳の時には、病気のために、視力を失ってしまう。気丈な母は、レイに、1人で生きていけるようにと、心を鬼にして、厳しく教育するのだった。音で、物を見るようになった彼は、17歳の時、シアトルで、その音楽の才能を認められる・・・。
*****

この年の主演男優賞を、この映画でジェイミー・フォックスが獲得しました。レオナルド・ディカプリオファンとしては、是非とも「アビエイター」のレオに獲って欲しかった賞なので、非常に面白くなかったのですが、実際に映画を見てみると、これは、やはりジェイミー・フォックスが獲得して、正解だったなと思いなおしました。
私は、レイ・チャールズという人を「愛しのエリー」を歌ったということ以外、ほとんど知らなかったのですが、この映画を見て、彼の才能に、感銘いたしました。まさに”ソウルの神様”、天才ですね。
そんなすばらしいレイ・チャールズをジェイミー・フォックスが、これまたすばらしい渾身の演技で、魅せてくれました。
映画のメイキングを見たことがありますが、映画完成の直前に惜しくもなくなってしまった、レイ・チャールズご本人の横で、ジェイミーが直接指導を受けている様子を見ると、まさに、ジェイミーにレイが乗り移ったのではないかと思いました。

幼い頃のトラウマ、人種差別、女性問題、金銭問題、そして麻薬・・・。この天才の周りには、問題山積でした。
でも、そのたくさんの問題を抱えながらも、その中に埋もれることなく、彼の才能は、ほとばしるように外へ外へとあふれ出たんですね。
即興で、歌を作り上げてしまうあの才能、すばらしいです〜〜。

知らないと思っていた彼の歌も、聞いてみれば、聴いたことのある曲が多かったです。いつまでも、彼の歌を聴いていたい、そんな映画でした。ってことは、映画に、じゃなくって、レイ・チャールズという人に感動したって事かもしれません。ただ、152分という長い映画で、少しも飽きることなく映画に没頭できたのは、映画の力と、ジェイミー・フォックスのすばらしい演技によるのだと思いました。(2006,03,18)

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Re:プレイ(リプレイ)      2003年 アメリカ・イギリス 犯罪・ミステリー・SF・スリラー   
<監督>ローランド・ズゾ・リヒター
<キャスト>ライアン・フィリップ , スティーヴン・レイ , ロバート・ショーン・レナード , パイパー・ペラーボ , サラ・ポーリー 
<ストーリー>腹部けいれんのために病院に運ばれ、救命処置を受けたサイモン(ライアン・フィリップ)は、一命を取りとめて目覚めるが、2年前からの記憶を失っていた。会ったことのない妻アンナ(パイパー・ペラーボ)、愛人クレア(サラ・ポーリー)が現れて、混乱するサイモンだった・・。
*****

途中は、何が何だか分かりませんでした。これが、現実なのか、夢なのか、クスリの副作用なのか・・・??
そういう、混沌とした状況も好きなので、面白く、そして、注意深く見ることが出来ました。

真実の断片を少しずつしか見せてもらえない焦燥感。そして、だんだんと見えてくる事実。一つ一つのピースをつなぎあわせて全体像を作り上げてゆく感覚。結構面白かったです。
でも、ラストは、なんだぁーーって、感じでした。
まあ、意味が分かって良かったですけど。
見ているときはそこそこ面白いけど、見たあとに、何にも残らない映画の一つですかね(^^;。
もし、私がサイモンだったら、凝り性なので、永遠に、このゲームを続けてしまうような気がします(^^;。(2005,03,30)

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ROCK YOU!〔ロック・ユー!〕      2001年 アメリカ アクション・青春・歴史   
<監督>ブライアン・ヘルゲランド
<出演>ヒース・レッジャー , ルーファス・シーウェル , ポール・ベタニー , シャニン・ソサモン , ベレニス・ベジョ
<内容>14世紀ヨーロッパ。ウィリアム(ヒース・レッジャー)は騎士エクスター卿の従者の一人だったが、卿が馬上競技の優勝目前で死んでしまう。賞金が目当てだったウィリアムは、卿の鎧を身にまとい、身代わりに出場して、優勝してしまう。そして、この時から、ウィリアムは、平民の身分を偽って、次々と競技会に出場し、優勝をさらうのだった・・・。
*****

面白かったです。観る前は、ロックと中世の話?と、想像つかなかったのですが、これが意外と、よく合うんですね〜。
一番はじめの「ロック・ユー」なんて、最高にノリノリでした(^^)。

ストーリーは、ウィリアムに都合良く出来すぎです。んな、ばかなと、ちょっと思いましたが、そこは娯楽作品。安心して見れるのでお薦めです。

主演のヒース・レッジャーは、「恋のからさわぎ」という映画で見たきりで、あまり良い印象はなかったのですが、ごつくて、かっこよくて、この映画にぴったりのキャラクター。彼の他の映画も見たくなりました。

彼を助ける男たちも愉快で楽しいです。特に、途中で、印象的な出会いをした作家のチョーサー(ポール・ベタニー)。彼のキャラクター、いいですね〜〜(^^)。いろんな事をしでかしてくれますが、どんどん彼のことが好きになってしまいました。
競技の前に、従者が、見物人に自分の主人を紹介するシーンも、面白かったのですが、その時のチョーサーは、ほんとにかっこいいです(^^)。あれも、ひとつの才能ですね。
また、女性が元気なのもgood!です。
エンドロールの最後にオマケがありました。(2003,10,28)

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RONIN      1998年 アメリカ アクション
<監督>ジョン・フランケンハイマー 
<出演>ロバート・デ・ニーロジャン・レノ 
<内容>5人の元スパイ達が、目的も、雇い主も、知らされぬままに、ある男達から、ケースを奪い取るために雇われた。計画は、うまく行くように思われたが、仲間の一人が裏切って、ケースが、奪われてしまう。それを取り戻すために、サム(ロバート・デ・ニーロ)と、ヴァンサン(ジャン・レノ)が、協力するのだが・・・。
*****

カーチェイスと、銃撃戦を、これでもかと言うほど、見せてくれます。カーチェイスなんか、あまりのすごさに、思わず笑ってしまうほど・・・(^^;。でも、この映画のよさは、そこの所だけでしょうか。いったいあの箱の中身は、何だったのか・・・?ま、それは、いいにしても、自分たちを雇った彼女が、裏切った(って言うのかしら・・?)後にまで、執拗に、あのケースを追いかける必要があったのか、疑問です。国家への忠誠心も、ないわけだし、かといって、お金も、入らない訳なのだから、体を張るのは、プロとしてはおかしいのでは・・・?。カーチェイスの時の彼女(ナターシャ・マケルホーン)の、いっちゃってる目つきが、なかなかよかったです(^^)。 (2001.08)

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S.W.A.T.      2003年 アメリカ アクション・犯罪・サスペンス   
<監督>クラーク・ジョンソン
<出演>サミュエル・L・ジャクソン , コリン・ファレル , ミシェル・ロドリゲス , LL・クール・J  , オリヴィエ・マルティネス, ケン・ダヴィティアン, ジェレミー・レナー
<内容>ロス市警のS.W.A.T.隊員ストリートは、相棒のギャンブルの命令無視の責任を取って武器保管業務に移転させられた。いつの日かSWATに戻ることを夢に黙々と働くストリート。そんなある日、新しくS.W.A.T隊のメンバー選考が始まり、彼も、隊に戻れることになった。
*****

S.W.A.T.っていうだけで、かっこいい〜!と思うのに、その役をコリン・ファレルなどのかっこいい俳優さんが演じ、しかも、緻密な動きと、派手なアクションを見せてくれるんだから、堪能いたしました(^^)。
コリン・ファレルも、無駄な筋肉が付いていなくて、一見ほっそりタイプで素敵でした〜(^^)。
麻薬王のアレックス役は、「プロヴァンスの恋」のクールビューティー、オリヴィエ・マルティネスです(^^)。

でも、きっと、監督は、欲張りすぎたんだと思います。
S.W.A.T.の仕事、訓練風景、私生活そして、メインの事件。これだけのことを111分に収めるのは、無理があるでしょう。だから、メインの事件を楽しみにしていた人には、それが始まるまでが、長く感じたのでは??
私は、彼らの私生活や、訓練風景も楽しめたので、飽きませんでしたが・・・。

しかも、それらに時間を取られたおかげでメインの事件は、ちょっと肩すかしでした。
警備に穴が多すぎない??(^^;
まあ、楽しめたから、いいんですけどね〜(^^)。

この映画は、中学1年生は、タダだそうで、たくさんの中学生が見に来ていました。私の前に並んでいた子は、姉弟らしく、ず〜〜っとケンカしてました(^^;。でも、二人だけで見るのが心細そうなのがよく分かり、なんとなく愛おしかったですね〜(^^)。
そんな中学生達、映画館デビューのこの作品、面白く観れたかな〜??
私自身は、映画館を出てから家までずっとミシェル・ロドリゲスでした(^^)。(2003,10,18)

SAYURI      2005年 アメリカ ロマンス    
<監督>ロブ・マーシャル
<キャスト>チャン・ツィイー , 渡辺謙 , ミシェル・ヨー , 役所広司 , 桃井かおり , 工藤夕貴 , コン・リー , マコ岩松 , 大後寿々花
<ストーリー>貧しい漁村に生まれ、9歳で売られた少女、千代(大後寿々花、チャン・ツィイー)。売られた先は、花街の芸者の置屋だった。置屋には、売れっ子芸者の初桃がいて、千代は、事あるごとにいじめられていた。15歳で、芸者になることになったさゆりは、幼い頃に出会った「会長」(渡辺謙)と再び巡り会う・・・。
*****

日本を、外国人が書き、描き、演じるということに、嘘くさい日本を見させられるのかと、心配していましたが、ほとんどそんなことはありませんでした。
だいたい、私自身が、この時代を知らず、芸者の世界も知らないので、まるで、外国人が見ているような目で見たせいもあるのかもしれません。
日本の情景も、ほとんど違和感なく、受け入れることが出来ました。

主演は、3人の中国の女優です。同じアジアとはいえ、中国人が日本の芸者を演じるというのも、心配のひとつでしたが、それについても、彼女たちの実力をまざまざと見せつけられた様な形になりました。
さすがに3人とも中国トップクラスの女優さんです。その仕草から、踊り、感情まで完璧に、演じていたのではないでしょうか。3人とも、とてもよかったです。むしろ、日本の女優さんが演じても、ここまでは出来ないのではないかなと、寂しさを感じてしまったほどです。
その中で、日本の桃井かおりは、彼女らしい、いい味を醸していたと思います(^^)。
それから、子役の大後寿々花もよかったですね〜。可憐で芯が強いさゆりを堂々と演じていました。子役から、大人へのバトンタッチも、スムーズで違和感ありませんでした。

字幕で見たのですが、冒頭の寒村は、日本語です。そして、「おねえさん」とかちょっとした会話に日本語が入るのが、面白く、なんで全部を英語にしなかったのか、ちょっと不思議な気がしました。これについては、日本では、賛否両論でしょうが、アメリカの観客に対して、エキゾチックな印象をもたらすには、効果的で、あちらでは、好評ではないかと想像します。

はっきり言って、ストーリーを見るよりも、日本をどのように描いているかの方に半分気がいってしまって、ストーリー的な意外性はなかったですが、日本の当時の影の部分と、華やかな部分をきちんと描いてあって、十分満足いたしました。

それに、さすがにハリウッド映画。お金もふんだんに使われている感じで、安っぽさをみじんも感じないのも、満足できましたね〜。
かつて、マカロニウエスタンが流行ったように、これから、多国籍日本映画が流行るのかもしれないですね。日本をきちんと描いてくれるなら、それでもいいと思います。

ただね、「将軍様」っていう訳には、他の人の顔が浮かんできて、すごく違和感を感じましたけど、この訳でいいのでしょうか?どんなもんなんでしょうねぇ??(^^;。(2005,12,10)

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Shall We ダンス?      1996年 日本 コメディー
<監督>周防正行
<キャスト>役所広司 , 草刈民代 , 竹中直人 , 柄本明 , 森山周一郎 , 香川京子 , 大杉漣 , 本木雅弘 , 清水美砂 , 草村礼子 , 原日出子
<ストーリー>郊外に家を構え、順風満帆な年月を重ねてきた杉山(役所広司)は、ある日、通勤電車の中から見上げたビルに一人の美しい女性の姿を見かける。それ以降、その女性が気になる杉山は、彼女のいる、ダンス教室に飛び込んでしまう・・・。
*****

元祖「Shall we Dance?」です。ハリウッド版を見て、なかなかいいじゃん!と思ったわけですが、やっぱり、日本人には、日本版のこちらの方が、しみじみと心に浸みるのではないでしょうか。
見慣れた風景と、見慣れた疲れた人々。その風景の中に、ぽっと明かりがついたような、窓辺の美人。
ついフラフラとそのビルの前に佇んでしまう気持ち、分かりますよね。
そこから、ダンス教室のドアを開けるまでのとまどい。これは、リチャード・ギアの比ではありませんよ。下心があるだけに、なおさら後ろめたい心情が身につまされます。

この映画のリメイクを聞いたとき、どうして、日本版の映画をそのまま上映しないのかなと思いました。でも、きっと、これらの細々とした心情なんて、アメリカ人には、理解できないことなのかもしれないですね〜。毎日「I Love You」って、言う人たちですから〜(^^)。

それにしても、これは、いい映画です。
脇の人たちのキャラの濃さも、面白味を増してますし、彼らの背景もしっかり描かれていて、そんな配慮もいいですよね。ギリギリの生活をしながら、生活とかけ離れたダンスを、精一杯、楽しもうとしている気持ちなんて、よく分かって、いとおしいです。
笑いもあって、涙もある。やっぱり映画は、こうでなくっちゃね。(2005,05,07)

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Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス?      2004年 アメリカ ロマンス・ミュージック・コメディー   
<監督>ピーター・チェルソム
<キャスト>リチャード・ギア , ジェニファー・ロペス , スーザン・サランドン , スタンリー・トゥッチ , ニック・キャノン , リチャード・ジェンキンス
<ストーリー>シカゴの弁護士、ジョン・クラーク(リチャード・ギア)は、幸せな毎日を送っているにもかかわらず、単調な生活に、空しさも感じていた。そんなある日、通勤電車の窓から何気なく外のビルを見上げると、ダンス教室の窓辺にたたずむ一人の女性に気がつくのだった・・・。
*****

ハリウッド版の方の「Shall we Dance?」です。
アメリカでは、ダンスは、教養の一つで、ホームパーティーや、卒業パーティー、結婚式では必ず踊るものだから、今更ダンスを習う映画って、どうなんだろう?と思っていましたが、これは、やっぱり競技ダンスに繋がるからこそ、リメイクが出来たんでしょうね。ウッチャンナンチャンの社交ダンスクラブ?を思い出しました(^^)。 そして、やっぱり、ハリウッドだなぁと思うのは、ジョンの仕事が、弁護士なんですよね。日本だったら、弁護士という職業には、エリートで、もっと特別な仕事ってイメージがあって、ちょっと職業的には合わないような気がします。
また、主演のリチャード・ギア。ダンスを始める前から、彼だと、ダンスが、似合ってしまうそうで、日本版とは、相当違う感じがするのは否めませんねぇ。

でも、話の流れは、日本版、そのままで、日本の映画に対するオマージュを感じました。また、脇役の人たち、特に、竹中直人が演じたキャラが出てきたときには、あまりにもイメージがそのままなので、周りからどよめきが起こりました(^^)。

昔見た日本版に比べて、それぞれの人物のバックボーンが薄いような気がしましたが、やっぱり、原作がいいと、どこの国で作っても、いいものはいいですね。ハリウッド版も、それなりに楽しんで見ることが出来ました。

それにしても、赤い薔薇を持ったリチャード・ギアは、かっこよすぎです(^^;。あれが出来るなら、苦労はしないよって感じもしました。日本男児も、頑張れ!(^^)。(2005,05,05)

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SILMIDO シルミド      2003年 韓国 サスペンス・アクション   
<監督>カン・ウソク
<出演>アン・ソンギ , ソル・ギョング , チョン・ジェヨン , カン・シニル, オム・テウン , ホ・ジュノ
<内容>1968年、北朝鮮の特殊工作部隊による韓国大統領府襲撃未遂事件が起こり、その報復のため、韓国政府はシルミ島において、死刑囚らによって組織された特殊工作員養成を3年にわたっておこない、金日成暗殺計画を画策していた。しかし、いよいよ実行という時になって、韓国の北朝鮮政策が転換する・・・。
*****

前半、グイグイと惹きつけられました。
北朝鮮特殊工作部隊の韓国侵入と、カン・インチャンら、やくざの抗争とが、入り交じってのオープニングは、少々頭が混乱しましたが、その後の、シルミ島での、工作員養成のシーンは、手に汗握るハードなもので、目が離せませんでした。
その厳しい生活の中で、男同士の反目があり、そして友情も芽生え、男の世界を見せてくれます。
それ故、実行直前になっての中止命令は、彼ら共々がっかりして、気が抜けてしまいました。まあ、微妙な国と国との間のことだから、仕方ないと言えば、仕方ないのでしょう。待つのも仕事・・・でしょうね。しかし、その後の彼らの運命は、余りにも、ひどいもので、言葉もありません。
そもそも、死刑囚らによる特殊工作部隊の結成。と言うことは、最初から、もう捨て石としての部隊の結成だったのでしょう。いくら犯罪人たちとはいえ、彼らのあの3年間は、いったい何だったのかと考えさせられました。

この事件の真相は、なんと30年近くも、隠蔽させられていたそうです。事件が起こったのが71年ですから、真実が明らかになったのは、つい最近なんですね。それが、こうして、映画化され、韓国民の熱い涙を誘ったのは、想像するに固くありません。それ故、後半の少々間延びしたお涙ちょうだいシーンになったのでしょうけれど、すっかりここは緩んでしまいましたねぇ。
当事国民と、他国民との違いも大いにあるのでしょうが、余りにも長いラストにかえって感動も薄れてしまいました。

それにしても、そんなに昔でもないこんな政府内の混乱をあからさまに映画にもしてしまう韓国は、本当にすごいなぁと思います。韓国に対する私のイメージも、昔とは、180度違ってきている事も、そのすごさの現れでしょう。まあ、私のイメージなんて、どうでもいいですけどね(^^)。

主演の一人、ソル・ギョングは、先日観た「オアシス」でも主演していましたが、余りにも落差の大きい演技に、感動すら覚えました。「オアシス」のチンピラが、この映画では、高倉健ばりのいい男なんですからね〜。彼が、韓国実力No1俳優と言われるゆえんでしょうね。(2004,06,06)

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SOSタイタニック         1958年 イギリス パニック
<監督>ロイ・ウォード・ベイカー
<出演>ケネス・モア、 オナー・ブラックマン、
<内容>イギリスの豪華客船タイタニック号は、1912年の処女航海中に、氷山と衝突して沈没した。その有名な海難事故の映画化。
*****

白黒だけれど、沈没シーンもなかなかのもの。事実を元にしているだけあって、レオのタイタニックと、登場人物の顔まで似ていて、驚いた。(1999.12)

SSU      2002年 韓国 サスペンス・アクション
<監督>イ・ジョングク
<キャスト>シン・ヒョンジュン , シン・ウンギョン
<ストーリー>世界的にも名高い韓国海軍の海難救助隊、SSUの隊員、キム・ジュン(シン・ヒョンジュン)と、イ・テヒョン(キム・ヨンホ)は、幼友達で、また、最大のライバルでもあった。ある日、二人の前に、かつて、ジュンと恋人同士だったカン・スジン(シン・ウンギョン)が、彼らの上官として、やってくる。
*****

「海猿 ウミザル」韓国版です。
どっちが先の製作かは知らないけれど、面白かったのは、日本の方ですね〜。
つまらない訳じゃないんだけど、どーでもいい話が、画面の中で進んでいるという感じ。
登場人物たちの誰にも感情移入できないと、こんな白々した気分で見てしまう事がたまにあります。
勝手に三角関係にしてしまい、あっさり身を引く男。むちゃくちゃな命令を下す上司たち。運動神経悪そうな女優さん(^^;。
ラストもねぇーー、なんだかねーー(^^;。
見終わって、「見なくてもよかった映画だったなーー」と、久々に後悔しました。(2005,10,27)

SWEET SIXTEEN      2002年 イギリス・ドイツ・スペイン   
<監督>ケン・ローチ
<キャスト>マーティン・コムストン 
<ストーリー>母親(ミッシェル・クルター)が服役中の15歳のリアム(マーティン・コムストン)は、祖父と、母の恋人スタン(ゲイリー・マコーマック)と住んでいるのだが、トラブルが絶えず、家を飛び出してしまう。母が出所してきたら、一緒に住もうと思っているリアムは、麻薬の売人となって、家の資金を稼ごうとするのだが・・・。
*****

題名にSWEETと付いているのですが(原題も同じ)、リアムの人生は、ちっとも甘くありません。
母親は刑務所暮らしで、同居している母の恋人や祖父(実の祖父なのに!)とも折り合いが悪く、学校にも行かずに、タバコを売って小遣い稼ぎ・・・。映画が始まったときには、もうすでにこんな感じです。
そして、映画の進行と共に、もっと事態は悪くなって行きます・・・。
イギリスの映画は、暗くて、寒そうで、悲しい映画が何故か多いように感じるのですが、この映画も、まさにその典型のような映画でした。

こんなリアムにも、ひとつのささやかな、でも、大きな夢があって、そのために、突っ走るわけですが、16歳の誕生日のその日、彼に起こったことは・・・。
見ていてい、どんどん落ち込む映画です。こんな映画を見た後は、明るくて、楽しい映画を見たくなりますね〜〜。
オーディションで選ばれたという主演のマーティン・コムストンの顔つき、目つきが良くて、それだけが、救いの映画でした。(2006,02,09)

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TATARI タタリ      1999年 アメリカ ホラー・サスペンス
<監督>ウィリアム・マローン
<出演>ジェフリー・ラッシュ ファムケ・ヤンセン, ピーター・ギャラガー アリ・ラーター
<内容>「地獄へつゞく部屋」(1958年)のリメイク。資産家のプライスは、妻の誕生パーティーを、ある屋敷で行うことにするが、そこは、かつて惨劇のあった呪われた元精神病院だった。そして、招待客には、その屋敷で、無事に一晩過ごせたら、100万ドルの報酬を支払う約束をする。そして、不気味なパーティーが始まった・・・。
*****

最初のジェットコースターが一番怖かったりして・・・(^^;。ちょっと、悪趣味なホラーって感じでした。場所が、元精神病院、そして、生体実験、いろいろな医療器具・・・いかにも、悪趣味なお膳立てが揃っていて、いやな感じです。でも、アリ・ラーターが、キャーキャー言ってるだけでなく、割と、根性座ってるので、好感持てました。DVDには、特典として、旧作「地獄へつづく部屋」とのシーンの比較があったので、おもしろかったです。昔のホラー映画って、ほんと、笑える!(^^)。(2002.01)

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TAXi   
<監督>ジェラール・ピレス
<出演>サミー・ナセリ , フレデリック・ディフェンタール , マリオン・コティヤール 
<内容>ピザのバイク宅配をしていたダニエルは、念願かなって、タクシー運転手になる。そのスピードと、運転技術は、フランス警察も、舌を巻くほどだ。かたや何度挑戦しても免許の取れないエミリアン刑事は、ドイツの強盗団を逮捕するべく出動するが、うまくいかない。そのエミリアン刑事と、ダニエルが、コンビを組んで、強盗団を捕まえようとする。
*****

仏映画には、珍しく、派手な、カーチェイス(ハリウッド物にも、負けてない)で、
すかっとし、警察を徹底的におちょくってて、笑える。面白かった。(2000.06)

●作品名インデックスへ
TAXi 2   2000年 フランス アクション 
<監督>ジェラール・クラヴジック 
<出演>サミー・ナセリ ,  フレデリック・ディフェンタール , マリオン・コティヤール 
<内容>マルセイユでタクシー運転手をするダニエルは、恋人リリーの親と会っていたが、なぜか日本の防衛庁長官を車で送る事になる。が、途中で、長官を誘拐されてしまう。そこでエミリアン刑事とともに自慢のプジョーで捜査を開始する。   
*****

出だしのラリー車とのカーチェイスとか、エミリアン刑事と、車の教習官とのからみとか、大好き!でも、やっぱり1のほうが、よくできてたなあ。事件が、大きすぎて、そっちの方に重点が置かれて、お笑いが、不完全燃焼。もっと笑いたかった。しかも、日本人が、でてくるので、緊張したし・・・(外国映画に出てくる日本人の仕草が、変だったりすることが、多いのでドキドキするの)。それにしても、エミリアン刑事の上司、いっつもかわいそ〜。(2000.08)

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TAXiB      2003年 フランス アクション・コメディー   
<監督>ジェラール・クラヴジック 
<出演>サミー・ナセリ , フレデリック・ディフェンタール , シルヴェスター・スタローン , マリオン・コティヤール 
<内容>タクシー運転手ダニエル(サミー・ナセリ)は、今日も自分の愛車で、時速300キロで、客を空港へ送り届けた。しかし、車のことばかりに夢中のダニエルに、恋人のリリー(マリオン・コティヤール)はお冠。実家に帰ってしまう。一方刑事のエミリアン(フレデリック・ディフェンタール)は、いっこうに捕まらない謎の強盗団を追ってノイローゼ寸前。恋人のペトラ(エマ・シェーベルイ)に、相談を持ちかけられても上の空だった・・・。
*****

いやあ、好きですねぇ、このノリ(^^)。2では、余り面白いと感じなかったのに、今回は、また、面白さが戻ってきた感じです。あまり、大きな話になるよりも、身内の笑いの方が、ずっと面白いと思うのは、私だけでしょうか。それは、個人的に、このレギュラー陣が、すごく気に入っているからでしょうねぇ。
ダニエルと彼の改造プジョーがお気に入りで、とっても2枚目なのにドジなエミリアンが大好きです(^^)。それに、彼らの恋人達も、もちろん署長も、大好き(^^)。ちょっと病気でしょうかね、私・・・(^^;。

ただ、今回の目玉となるはずの雪山でのプジョーは、ちょっといけません(^^;。同じような雪山シーンでも、「トリプルX」とは、比べようもないですねぇ。この作品は、あくまでも、ダニエルのプジョーが主役であって、プジョーに雪山は似合わないのだから、しょうがありません。企画段階の誤算でしょうか。
それでも、最初にスタローンをもってきたりと、サービス満点。十分満足いたしました(^^)。(2004,05,07)

TAXI NY      2004年 アメリカ・フランス アクション・コメディー・犯罪・スリラー   
<監督>ティム・ストーリー
<キャスト>クイーン・ラティファ , ジミー・ファロン , ジェニファー・エスポジート 
<ストーリー>念願のタクシーライセンスを取得したベル(クイーン・ラティファ)は、彼女専用に改造したタクシーで、ニューヨークを走り回っていた。一方、運転が極度に下手なニューヨーク市警のウォッシュバーン(ジミー・ファロン)は、上司に車を取り上げられてしまう。そんな時、銀行強盗の情報が入り、ウォッシュバーンは、ベルのタクシーで、現場に急行する・・・。
*****

人物設定などは、ほとんどオリジナルの「TAXi」を踏襲していました。ただ、主役が、男性から女性になっただけ。
でも、冒頭の自転車のメッセンジャーが、クィーン・ラティファというのは、少々無理があるのでは??(^^;。自転車が可哀相・・・(^^;。
映画としては、まあまあでしたが、オリジナルが大好きなので、やっぱり見劣りします。
主人公の恋人も、ウォッシュバーンのお母さんも、警察も、皆印象が薄すぎですね。
特に、主人公が、なんだか合わない気がしました。
ウォッシュバーンは、なかなか変装が似合っていて、面白かったですが、ダメダメぶりを一人でひっかぶっていて、可哀相でしたねーーー。

そして、犯人役のジゼル。彼女は、モデル出身で、しかもレオの彼女ーーー!!!だった?人で、私としては、面白くなーーーい!
それもあって、なんだかパッとしない映画に思えたのでした。(2006,02,19)

THE 有頂天ホテル      2005年 日本 コメディー   
<監督>三谷幸喜
<キャスト>役所広司 , 松たか子 , 佐藤浩市 , 篠原涼子 , 戸田恵子 , 生瀬勝久 , 麻生久美子 , オダギリジョー , 原田美枝子 , 唐沢寿明 , 津川雅彦 , 西田敏行 , 香取慎吾
<ストーリー>大晦日の夜。ホテルアバンティは、恒例のカウントダウンパーティーまであと2時間となり、皆その準備に大忙しだった。しかし、次々とトラブルが発生し、ホテル内は、大騒動となるのだった・・・。。
*****

まあ何しろ、ベタな笑いがてんこ盛りです。あっちでもこっちでも大騒動の2時間あまり。どのシーンを見ても、笑わなくっちゃと思っていると、終わったときには、ぐったり疲れてしまいました(^^;。
CMで流れている以外にも、笑いどころはたくさんあって、平日昼間にもかかわらず、満席の場内には、笑いが絶えることがありませんでした。

いったいどのキャストのどのエピソードがメインなのか?と思うほど、たくさんの人が、いろいろな物語を作り上げていて、それを、2時間あまり(136分)で、上手くまとめているのは、見事としか言いようがないですね。私の好きな群像劇のパターン、あの人とあの人が、ここで繋がって・・・っていうのもちゃんとあるので、最後まで楽しめました。

ただ、あまりにもバタバタしていて、ちっとも”高級”ホテルに見えなかったのが残念。いくら大晦日でも、高級ホテルで、芸人さんは呼ばないでしょうーーー(^^;。でもひょっとするとこの”高級”っていうのも、三谷さん特有の皮肉な言い回しなのかな??
まあ、とにかく、全部を一度で楽しもうと欲張ると、ぐったり疲れることになるので、お気をつけて。
エンドロールに出ていた名前の中で、私は、八木亜希子が、どこに出てたのか分からなかったのでした。誰か教えて〜〜(^^)。(2006,01,16)

●作品名インデックスへ
the EYE【アイ】      2002年 香港・タイ・イギリス・シンガポール ホラー
<監督>オキサイド・パン
<出演>アンジェリカ・リー 
<内容>2歳で失明した20歳のマン(アンジェリカ・リー)は、視力を回復させる角膜手術を受けた。無事に手術は成功し、視力は回復したのだが、同時に不可解な物が見えていることに気が付く。医師に相談しても、相手にしてもらえず、ひとり悩むマンは、ある日、入院中に親しくなったインインが、黒い影に連れ去られる姿を目撃する・・・。
*****

あまり期待しないで見たのですが、なかなか良かったです。
ホラーなのですが、怖いばかりではなく、切ない映画でもありました。

角膜手術を受けた少女が1週間後に自殺したという、タイで実際に起きた事件を元に、考えられた映画です。

2歳で失明したとしたら、ほとんど何も覚えていないわけで、視力が回復しても、その後の訓練は、本当に大変だと思います。以前見た、「あなたが見えなくても」という映画でも、そういうシーンがありましたが、目で物を見て、認識するということは、私たちは、無意識にしていることですが、本当は、大変なことなんですね。
その上、他の人が見えないような物が見えたりしたら、ノイローゼになってしまうことは想像に難くありません。

怖いところは、非常に怖いです。マンが習字に通う教室での出来事や、エレベーター、そば屋さんでのことも怖かったです(^^;。
鏡と、写真のエピソードも、うまいですね〜。

ドナーの情報を開示することは、まずあり得ないとは思いますが、その後の展開は、切なく、悲しかったです。
リンと、マンがリンクしてしまい、運命は、たった一人の力ではどうにも変えられないという悲しい現実に突き当たりました。
クライマックスの爆発のシーンも見事でした。ネズミさんも、可哀想に・・・(T_T)。

この映画は、トム・クルーズがリメイクするらしいですね。リメイク版も、是非見てみたいです。(2004,08,22)


☆ハリウッドリメイク版★
2008年「アイズ」

THE JUON 呪怨      2004年 アメリカ・日本 ホラー・ミステリー・スリラー   
<監督>清水崇
<キャスト>サラ・ミシェル・ゲラー , クレア・デュヴァル , ビル・プルマン , 石橋凌 , ケイディー・ストリックランド , 真木よう子
<ストーリー>交換留学生のカレン(サラ・ミシェル・ゲラー)は、老人介護のボランティアで、マシュー(ウィリアム・メイポーザー)の家を訪れる。家には、マシューの寝たきりの母親だけがいて、カレンは、彼女の介護を始めるが、2階で物音がするので不審に思って階段を上っていくと・・・。
*****

日本で大ヒットした「呪怨」のアメリカリメイク版です。アメリカでは、日本人監督初の全米興行成績No.1を獲得し、大ヒットしました。

ストーリーは、ほとんどオリジナルと同じですが、舞台は日本で、主要キャストがハリウッドスターです(^^;。日本家屋に、西洋人が住んでいるっていうのは、住む方もでしょうが、見ている方もなんだか落ち着きが悪いですねーーー(^^;。そんなちぐはぐ感が、アメリカでは、かえって受けたのでしょうか。

映画自体は、私が、「リング」派?で「呪怨」に思い入れがないので、まあ、そこそこかな。リメイクとして見ると、前半は、日本のホラーのおどろおどろしさが薄く、かといって、ハリウッドホラーの華やかさもないという感じでした。
でも、こうして、日本のホラーに出ている西洋人の顔をよくよく見てみると、彫りが深いので陰影が強く、なんだか、それだけで不気味な感じがしてしまいました(^^;。
また、ストーリーを知っているので、あぁ、ここで、影が出て、ほら、そろそろ手が出てくるぞ〜〜っと、心の準備が出来たのも、リメイクならではでしょうか(^^)。

監督自身の、オリジナルへのこだわりにも、感服します。自分の脚本に自信を持ち、それを貫き通し、そして、ヒットさせてしまった力は、見事ですね〜。
このジャパニーズホラー独自のジメッとした怖さ、アメリカ人は、きっと震撼したことでしょう(^^)。

主演は、サラ・ミシェル・ゲラーですが、「スクービー・ドゥー」のときとは、全く雰囲気が違います・・・まぁ、ホラーなので、当たり前ですが(^^;。
でも、もうちょっとメリハリがあった方がいいような気がしましたが、どうなんでしょうねぇ。
他にも、割と知名度の高い俳優さんが出てたので、驚きました。(2006,01,17)

●作品名インデックスへ
T-REX   
<監督>
<出演>
<内容>I-MAXシアター。父親が古生物学者をしているアリーは、自分も、恐竜の生態に、仮説を持っていた。ある日、父親に会いに、博物館に行くと、いつの間にか、白亜紀の恐竜の世界に、迷い込んでしっまっていた。
*****

3D。もっとT-REXが、大暴れするのかと思っていたら、そんなことはない、教育的な(^^;、映画だった。ただ、さすがに、3Dだけあって、迫力が、すごい。最初の発掘場面では、実際に、その場にいるかのようで、ハンマーで割られた石の破片が、飛んでくる場面では、思わずよけてしまった。写真をただずらしただけかのように見える映像なのに、あんなに、立体的に見えるとは・・・不思議。(2000.09)

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U-571      2000年 アメリカ 戦争
<監督>ジョナサン・モストウ 
<出演>マシュー・マコノヒー, ビル・パクストン, ハーベイ・カイテル, ジョン・ボン・ジョビ  , ジェイク・ウェバー , トーマス・クレッチマン
<内容>第二次大戦ドイツの潜水艦Uボートは、連合軍の戦艦に多大な被害を与えていた。その大きな理由は、ドイツ軍の使っている暗号が、解読できないことにあった。そこで、アメリカ軍は、爆撃を受けて漂流中のUボートに潜入して、暗号解読器を手に入れる極秘作戦を計画する。
*****

はじめに、ドイツ軍の潜水艦が、連合戦艦のドラム缶爆弾?(^^;によって、損傷を受けるところから、始まるのですが、当時は、レーダーとかではなく、音で、敵の位置や、攻撃を聞き分けるしかなく、爆弾が投下される水しぶきの音を聞いて、自分の艦に命中しないことをひたすら祈る姿が、緊張感を呼びました。ただ、その攻撃が、その後、繰り返されるので、その緊張感も、徐々に、薄くなります。それに、主役のマシュー・マコノヒーに、感情移入もできなくて、だめでした。彼では、やはり、命を預けるのは辛かったかも。それと、アメリカの潜水艦が、ドイツの潜水艦を装っていたにもかかわらず、ドイツ軍から攻撃を受けたのが、ちょっと納得いかなかったですね。(2001.11)

Vフォー・ヴェンデッタ      2005年 イギリス・ドイツ アクション・SF・スリラー
<監督>ジェームズ・マクティーグ 
<キャスト>ナタリー・ポートマン , ヒューゴ・ウィーヴィング , スティーヴン・レイ , スティーヴン・フライ , ジョン・ハート , エディ・マーサン
<ストーリー>近未来のイギリスは、独裁者アダム・サトラー(ジョン・ハート)が支配するファシズム国家となっていた。ある日、夜間外出禁止時間に歩いていたイヴィー(ナタリー・ポートマン)は、秘密警察に見つかり、窮地に陥ったが、仮面の男V(ヒューゴ・ウィーヴィング)に助けられる。そして、独裁国家に反逆を謀ろうとするVに次第に惹かれてゆくのだった・・・。
*****

1980年代にイギリスで発表された、コミックの大御所アラン・ムーアとデヴィッド・ロイドの原作「V for Vendetta」の映画化です。アラン・ムーアのコミックは、他にも、「フロム・ヘル」「リーグ・オブ・レジェンド 〜時空を超えた戦い〜」が、映画化されています。

映画を見る前は、Vの仮面や、ナタリー・ポートマンのスキンヘッド、そして、コミックが原作ということで、際物的な印象を持っていましたが、見てみると、そんなこともありませんでした。
特に、一番危惧を感じていた"仮面"に、思ったほど違和感がなかったので、映画を見る上で邪魔にならず、よかったです。
その不気味な笑い顔の仮面ですが、見ているうちに微妙な表情の変化が感じられました。ひょっとしたら、少しずつ表情の違う仮面がいくつか用意されていたのかなぁ、と思ったり、それとも、照明による効果だったのかなと思ったり。そういう使い方は、ちょっと能のお面に似てますね〜〜。

この映画の見所は、なんといっても、ナタリー・ポートマンでしょう。悲しい過去を持つイヴィーがVに惹かれ、そして、自分自身も過酷な体験によって、生まれ変わってゆく様を堂々と演じきっています。
ストーリーの能書きが多いだけに、彼女の存在が、救いになっていたとも思えます。Vが意外にお茶目なところも面白かったですね〜(^^)。

ストーリーが、あまりにも出来過ぎな所は、コミックならでは。重い内容と、Vのマンガチックなアクションが、少々アンバランスに感じましたが、Vの誕生秘話を考えたら、それも、アリかな。(2006,04,25)

●作品名インデックスへ
WASABI      2001年 フランス アクション・サスペンス
<監督>ジェラール・クラヴジック 
<出演>ジャン・レノ , 広末涼子 , キャロル・ブーケ
<内容>過激な行動で謹慎処分を受けた刑事ユベール(ジャン・レノ)の元に、東京から昔の恋人ミコの死去を知らせる電話が入った。急遽東京に駆けつけた彼に、ミコの弁護士は、彼女とユベールの間に19歳の娘、ユミ(広末涼子)がいる事を告げる・・・。
*****

フランス映画特有のフランス警察へのおちょくりが、前半ちょっとだけ出ていてふふふと、楽しめました。でも、それも、舞台が日本になってからは、当然なくなってしまい、残念。
東京での大々的なロケが行われたことで、話題を呼んだこの映画。でも、撮影の制約がたくさんあったのでしょうか、あまりその良さを実感できませんでした。まあ、それは、私自身が日本に住んでいて、日本の風景が当たり前に感じられるからなのかもしれませんが・・・。
ただ、監督(もしくは、制作のリュック・ベッソン)の感じた日本の風俗がたくさん描かれていて、これは、面白かったです。広末の履いていた厚底サンダルとか、ゲームセンター、そして、そこに置いてあるダンス・ダンス・レボリューション。きっと、印象的だったんでしょうね〜。
でも、東京での発砲や、大仰な武器。これらは、やっぱり日本が舞台となると、嘘っぽくて、見てられませんでした。 この手の映画は、日本での撮影には、不向きですねーー。
ストーリーも、今ひとつです。
でも、良かったこともありました。それは、広末涼子の力演です。彼女、やっぱりうまいですねぇ。
それに、セリフのほとんどがフランス語。これも凄いです。
このフランス語が、どの程度フランス語として通用するのか、フランス語の分からない私には、とんと分からないのですが、そんな私が聞いている範囲では、とってもフランス語っぽく感じました。このセリフをマスターするのは、ものすごく大変だったことでしょう。拍手!
それにしても、題名のWASABIって、ほとんど意味がなかったのねーー(^^;。(2003,07,04)

●作品名インデックスへ
WATARIDORI      2001年 フランス ドキュメンタリー   
<総監督>ジャック・ペラン
<出演>ジャック・ペラン(ナレーション)
<内容>世界中の渡り鳥たちは北極を目指して飛んできて、卵を産み、若鳥を育て、そして、また、世界中に飛び立ってゆく。その鳥たちの生態を克明に記録したドキュメンタリー。
*****

すごいですねこの映画は。何しろ、渡り鳥が飛んでいる姿をすぐ横で撮影しているのですから。
映画技術が進歩している今、ちょっと見ると、これはCGなのかなと、思ってしまいそうな、すばらしい映像です。

こんなに近くで飛んでいる鳥たちを、こんな風に撮影できるものなのでしょうか。
それは、やはり、ただ、隣を飛行機で飛ぶだけでは撮影不可能だったようです。
この映画のオフィシャルHPを見に行くと、撮影秘話が載っていました。
映画スタッフは、フランスの郊外で、約40種類の渡り鳥を、卵の頃から機器のそばで育て、鳥に機械や人に慣れさせるというトレーニングを積ませて、撮影に挑んだそうです。
そうでもしないと、こんな映像は、撮れなかったでしょうね〜。

飛んでいる鳥たちのすぐ横で彼らの姿を見る臨場感はすばらしいものです。
数千キロも飛行する彼らのそのひたむきな姿に、心を打たれました。
あの力強い翼は、どうでしょう!!人間は、古くから鳥のように空を飛ぶことに憧れ、様々に工夫して、挑戦してきましたが、こうして、飛んでいる鳥たちの翼を見ると、そのしっかりした筋肉、骨格の形は、やはり人間とは、大いに違い、人間が翼で空を飛ぶことは絶対不可能なことだと分かります。

その飛び方も、鳥の種類によって、違っていて、白鳥や、鶴は優雅に滑空しますが、ガン達は、一生懸命翼を羽ばたいて、必死そうに見えました。大変ですね。思わず頑張って!と声を掛けたくなりました。

また、全ての渡り鳥が北極で、子育てをして、また、各地に向かって飛びだつことを知り、人間にとって、厳しい環境の北極が、彼らの生まれ故郷であって、地球は決して人間だけのものではないということを改めて感じさせてくれました。
人間の都合だけで、地球を変えてしまうのは、人間の大いなるおごりだなぁと感じたのでした。

力強さと、生命力と、そして、癒しを感じさせてくれた映画でした・・・癒されて、実はだいぶ寝ちゃいましたけど(^^;。(2004,07,15)

●作品名インデックスへ
WHO AM I?      1999年 香港 アクション
<監督>ジャッキー・チェン
<出演>ジャッキー・チェン , 山本未来 , ミシェール・フェレ , ケイン・コスギ
<内容>大怪我をした男(ジャッキー・チェン)がアフリカの原住民に助けられた。しかし、彼は、記憶を失っていて名前さえ分からず、皆から「フーアムアイ」と呼ばれていた。怪我が治った彼は、自分の記憶を取り戻すために旅立つのだが、実は、彼は、秘密特殊任務の遂行後、殺されるはずの男で、彼の生存は、組織を慌てさせる・・・。
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久々に見ました、ジャッキー・チェン。相変わらずサービス精神旺盛で、体を張って楽しませてくれます。そこら辺にある小物を使っての妙技や、人対人のアクションも、たっぷりです。変なストーリーがなくても、このアクションだけでも、楽しいですね。私の好きな女優さんの山本未来が、コミカルで面白かったです。そして、沢口靖子に似たミシェール・フェレも美しかった〜。ケイン・コスギは、ほんのちょっぴりでしたけど(^^;。(2003,02,25)

●作品名インデックスへ
X−ファイル ザ・ムービー      1998年 アメリカ SF・サスペンス・ミステリー
<監督>ロブ・ボウマン
<出演>デヴィッド・ドゥカヴニー , ジリアン・アンダーソン , ジョン・ネヴィル , ルーカス・ブラック
<内容>テキサス州、探検ごっこをして遊んでいた子供の一人が、縦穴に落下。そこには人骨の他にも、奇妙な黒い液体が存在し、それに触れた少年の体が蝕まれてしまう。その頃、X-ファイルを閉鎖されたモルダーとスカリーは、ビル爆破予告対応に追われていた。結局、ビルは爆破され、二人はその責任を問われるのだが、爆発現場には辻褄の合わないものが残されていた・・・。
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TV放映が終わった後も、ケーブルTVで見続けていた「X-ファイル」ファンです(^^)。私は、モルダー家に関わる一連の宇宙人騒動や、宇宙人による誘拐事件よりも、一話完結の超常現象の話の方が好きなのですが、これもまあ楽しめました。何てったって、スケールが大きくて、映画ならではの予算のかけ方がよかったです(^^)。でも、ラストの方のビジュアルは、なんと「エイリアン」に似てることか!(^^;。まあ、いいけど。それにしても、普段X-ファイルを見た事のない人がこの映画を見て理解できるのか、それが心配でした。(2003,02,02)

●作品名インデックスへ
X-メン      2000年 アメリカ SF・アクション          
<監督>ブライアン・シンガー
<出演>パトリック・スチュワート, イアン・マッケラン, ヒュー・ジャックマン, アンナ・パキン, ハリー・ベリー, レベッカ・ローミン=ステイモス , ジェームズ・マースデン 
<内容>人類の進化と突然変異により超人的な力を持つようになったミュータント。その力ゆえに、人間からいじめられ、疎まれてきた彼らには、人間を征服しようとする勢力と、仲良くやっていこうとする勢力との戦いが始まっていた。
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アメリカの人気コミックの映画化です。私は、こういうのは、苦手なので、ちょっと敬遠していたのですが、結構面白かったです。映像技術が、すばらしくて、違和感なく見れたのが、一因でしょうか。「X-メン」というコミック自体知らなかったのに、面白かったのだから、同じようなポジションの「スパイダーマン」も、期待できるかな・・・? それにしても、こうゆう事は、進化の過程において、実際あってもおかしくないかも。その時の人間の無力さは、計り知れない。様々な力を持つ、彼らを、押さえ込むことは、不可能でしょう。いったい、うまく、共存なんてしていかれるのか・・・? どうもまだ、映画の世界にいるようです(^^;。ヒュー・ジャックマン、やっぱり、髭は、ない方が、いいな〜〜(^^)。(2002.03)



2000年「X-メン」
2003年「X-MEN2」
2006年「X-MEN ファイナル ディシジョン」
2009年「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」
2011年「X-MEN ファースト・ジェネレーション」

●作品名インデックスへ
X−MEN2       2003年 アメリカ SF・アクション   
<監督>ブライアン・シンガー
<出演>パトリック・スチュワート, イアン・マッケラン, ヒュー・ジャックマン, アンナ・パキン, ハリー・ベリー,  ファムケ・ヤンセン 、  ブルース・デイヴィソン , レベッカ・ローミン=ステイモス , ジェームズ・マースデン , ケリー・ヒュー 
<内容>人間との共存を望むXーMEN達だが、ミュータントによる大統領襲撃事件が、発生し、再び、ミュータント登録法案の成立を望む声が高まってしまう。その先頭に立つのが、元陸軍指令官で、ウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)の消えた過去を知る大富豪のストライカー(ブライアン・コックス)だった。
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お帰りなさい、XーMEN達!と、1年ぶりの再会(私にとってはね)が、とても懐かしくて、うれしかったです。
前と同じキャラクターが出ている(当たり前だけど)のが、なんといってもいいですね〜。
彼らの特性が、すでに分かっているので、スムーズに話が進みます。あんまり役に立たないなぁと思う特性でも、意外に役にたっていたりして、楽しいです。
特に今回初登場のナイトクロウラーなんか、すごくかっこいい!
彼らミュータントが、本気になったら人間なんて、すぐに絶滅するでしょうに、ジタバタする人間の方が、やっぱり悪いですねぇ。ミュータント達は、おとなしく共存しようと努力してるのに・・・。こういう感性は、なかなかいいです。
ミュータント達の優しさに胸が詰まります。ちょっと泣けたりして(^^)、満足しました。(2003,05,24)






2000年「X-メン」
2003年「X-MEN2」
2006年「X-MEN ファイナル ディシジョン」
2009年「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」
2011年「X-MEN ファースト・ジェネレーション」

●作品名インデックスへ
YAMAKASI ヤマカシ       2001年 フランス アクション
<監督>アリエル・ゼトゥン
<出演>YAMAKASI ,
<内容>パリで、高層ビルを上るパフォーマンスをする集団YAMAKASI。警察は、彼らを捕らえようと必死だが、その運動能力にはどうしてもかなわない。ある日、一人の心臓病の子供が、彼らを真似して木から落ちてしまう。その子供は、ショックのため、24時間以内の心臓移植が必要になってしまい、その費用捻出のために、彼らはあることを計画する・・・。
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すばらしい〜〜(^^)。冒頭のビル登りのシーンから目が離せなくなりました。本物のストリートパフォーマンス集団YAMAKASIというグループがそのまま映画に出演しています。彼らのあの軽やかなフットワーク!危なげなく、見ていて、とっても楽しい!何で、あんなに、ふんわりと着地できるのでしょう!不思議〜〜。
フランス警察が、またまたおちょくられていると思ったら、制作が、あの「TAXi」のリュック・ベッソンでした。このノリ、大好きです(^^)。
ただ、ストーリーは、全然余計でした。彼らが活躍する理由付けだけで、そこの所だけ、テンポが止まってしまいます。映画だから、一応、ストーリーをつけておこうという感じ。
でも、その難関?を越えると、また、すばらしいテンポが戻ってきます。 ドーベルマンとの追っかけっこや、刑事がいる中での早業。お見事でした。堪能しました。またいつか会いたいです(^^)。
わざわざ映画にしなくても、ドキュメンタリーでもいいような気もしますが、ドキュメンタリーで、同じ事をしたら、住所不法侵入ですよね、完全に・・・(^^;。
〔補〕「YAMAKASI」とはコンゴのリンガラ語で「超人」の意味。(2003,04,10)

ZOO      2004年 日本 サスペンス・ファンタジー・ホラー   
<監督>金田龍「カザリとヨーコ」, 安達正軌「SEVEN ROOMS」, 水崎淳平「陽だまりの詩」, 小宮雅哲「SO-far そ・ふぁー」 , 安藤尋 「ZOO」
<キャスト> 神木隆之介「SO-far そ・ふぁー」, 杉本哲太「SO-far そ・ふぁー」, 村上淳「ZOO」 , 須賀健太 「SEVEN ROOMS」, 吉行和子 「カザリとヨーコ」
<ストーリー>・「カザリとヨーコ」カザリ(小林涼子:ヨーコとの二役)とヨーコは双子なのだが、母親(松田美由紀)はカザリだけを可愛がり、ヨーコは虐待を受けていた・・・。
・「SEVEN ROOMS」気がつくと、四角い部屋に閉じこめられていた姉弟(市川由衣、須賀健太)。部屋の隅には水路があって、水が流れていた・・・。
・「陽だまりの詩」男(声:龍坐)によって作られたアンドロイド(声:鈴木かすみ)。二人の生活は、平穏に流れてゆくが・・・。
・「SO-far そ・ふぁー」ある日、少年(神木隆之介)の父親(杉本哲太)と母親(鈴木杏樹)は、お互いが見えなくなっていた・・・。
・「ZOO」閉鎖された動物園で、彼女(浜崎茜)を殺してしまった男(村上淳)は、毎日彼女の写真を撮り続ける・・・。
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原作を読んだとき、あまりのグロさに、えぇーー!と思った作品なので、映画化されると聞いて、驚きました。原作の方は、10編が収録された短編集で、いろんなテイストがまぜこぜになってます。

グロさの中でも、ゲロゲロなのが、「SEVEN ROOMS」。本を読んでいてる時もいやだったのに、映像になるともっといやですねーー。
「カザリとヨーコ」も、すごい話です。
原作の中の「冷たい森の白い家」っていう話も、すごい話なのですが、さすがにこれは、映像化できなかったのか。
でも、どちらにしても、映像にするよりも本で読む方が、好きでした。乙一さんの語り口が好きだったって言うのもありますが・・・。
映画化されて唯一よかったと思ったのが、「SO-far そ・ふぁー」です。これは、異様ですが、いい話でした。(2006,01,14)