es [エス]C
2001年 ドイツ サスペンス
<監>オリヴァー・ヒルシュビーゲル
<出>モーリッツ・ブライブトロイ 、 クリスチャン・ベルケル
<内>大学の心理学教がある実験を行うために被験者募集の新聞広告を出した。タクシードライバーのタレクは、その高額の報酬に惹かれて応募したのだが、また、その実験を記事にして、昔働いていた新聞社に売り込み、記者に復職する計画も立てていた。その実験とは、被験者を看守役と、囚人役に分けて、その心理状態の変化を調べるものだった。しかし、実験は思わぬ方向に向かう・・・。
<感>
この実験は、実際に30年前にアメリカの大学で行われ、今なお裁判になっている実話です。だから、アメリカでは、この映画は公開不可能なのだそうです。それをかつて残酷な独裁者を生み出したあのドイツが制作するのですから、ドイツという国は、すごい国です。あの時の教訓が深く根付いているって事でしょうか。
この映画を実話だと知らない人が見たら、そんなばかな・・・!と思うような話です。人間って、ここまで愚かなのか? 愚かと言うより、環境に順応しやすいって事かな。武器を持ったり、看守の制服を着たりするだけで、心理的変化があるのも事実なのでしょう。でも、あそこまで人は残酷になれるものなのか。あの新聞記者が、扇動しなければ、あそこまでひどいことにはならなかったのではないかと思うのは、これが、実話だという事実の前には、説得力ないですね(^^;。
映画としては、最初から挿入される女性との関係が、ちょっとうっとうしかったです。あれは、なんのために必要だったのか? 愛が、狂気に走ろうとする心の抑止力になると言うことを言いたかったのかな。でも、これのおかげで、実験のシーンの緊張感がとぎれてしまい、残念でした。
題名の「es [エス]」は、エゴ<スーパーエゴ<エス という心理学の専門用語だそうです。また、報酬の4000マルクは87万円ぐらいでしょうか??(間違ってるかも?!(^^;)
精神的ダメージに弱い人は、要注意です。
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