ザ・ビーチ
4回目のビーチ見てきました(^^;
公開当時の興奮も冷め、今回は、じっくり落ち着いて、この作品を、鑑賞できたと思います。
で、やはり、この作品は、出来が、あまり良くない(T_T)
この映画、と言うより、私は、映画より先に、原作を読んだのですが、 この本が、英国で、大ヒット作だったと言うこと自体、信じられない。
この作品を、レオが、どうして選んだのか、また、ダニー・ボイル監督が、何故、映画化しようと思ったのか。 どうも、私には、理解できないのです。

大体、ダニー・ボイル監督が、どのような映画を作る人なのか、知らなかったので、最近やっと、「普通じゃない」を見たわけですが、これは、なかなか、私には、ヒット作でした。
ストーリー的には、そんなに、目新しくもないかもしれないけれど、役者さんたちも良かったし、流れも、自然で、楽しめました。
こんなに、面白い映画を作る人が、何故、ビーチを・・・何故・・・?

これは、欧米の人たちと、日本人(私個人化もしれないけれど)との違いかもしれない。
原作には、盛んに、ベトナム戦争を扱った、TVドラマのことが出てきて、リチャードを狂気の世界に、誘い込んでしまうのですが、あちらの人たちは、どうも、戦争物が、今でも、好きらしい。
確かに、シックスセンスのあの男の子が、GI人形で、遊ぶシーン(カットされてたかも)があったり、マイフレンドメモリーの病気の子も、遊んでた。
きっと、そういう、下地があってこその映画だったのかもしれないと、思うのです。(日本人は、もう、チャンバラごっこなんてしない(^^;)

で、映画の話に、戻ると、(ここまでが、長い!!(T_T) 前半は、まあまあかな、私の不満は、ビーチに着いてから、コミュニティーの中の生活とか、人間関係をもっと描いて欲しかった。
ビーチのすばらしさは、あの映像で分かったとしても、楽園の中での、人間関係とか、仕事の分担による不満とか、生活するための煩わしさが、こちらに伝わってこない。
そして、リチャードが、森の中に一人残されて、だんだん狂気の世界に、入っていくところが、長すぎる。
突然、ダフィーが、出てくるし・・・(^^;。
原作を読んでないと、何で、あの人が、出てくるのか、分からないんじゃないかな。
原作では、彼の死の後からすぐ、彼の幻覚にリチャードは、悩まされることになるのだけれど。

あのゲームになるシーンも、いただけないわ(^^;。いかにも、ゲーム好きなレオが、考えそうなことだけど・・・(^^;

そして、ラスト、映画では、現地の農民に、追い出されることになってるが、何年も、作り上げてきたコミュニティーを、そんなに簡単に、捨てられるのか?
サルだけは、残ったように、なっていたが、彼女の彼、バックスまでもが、彼女を置いていってしまうなんて、納得できない。
ここは、やはり、原作通り、ビーチの地図を友人に渡してしまったリチャードを、みんなが、なぶり殺そうとして、そこから、やっとの事で逃げ出す方が、悲惨だけれども、納得できる終わり方のように思う。
ラストシーンを取り直したって言うから、最初は、そうなっていたのかもしれないけれど・・・

そんなわけで、後半は、不満だらけの私ですが、何故、4回も見に行ったのか?
それは、やっぱり、レオが、時として、いい顔をするからなのですねえ。
やっぱりレオの泣き顔は、好きです、はい。

キューブ