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      プールのカモ対策

@H16 年 秋からの鳥インフルエンザ対策 
 「鳥インフルエンザ 学校の動物飼育管理を通して」PDF16年5月21日

◎H19年1月再記入 
   宮崎で発生しても、変わりがありません
   下のとおりの対応にしてください。 
   (19年3月すべての地域で警戒体制解除になりました)          
 

   国内の事情別 対応法(3枚) 
     (国内で感染が確認されたとき)          

H19年月、宮崎で複数の養鶏場から鳥インフルエンザ(H5N1)にかかった事例が
報告されました
 上の国内事情別対応策【国内で発生が確認されたとき】をご覧下さい。

東南アジアは高病原性鳥インフルエンザウイルスの常在地になりました。
だから、これからもかの地では、幾らでも昨年と同じことが起きる可能性があります、

「日本での対応」 経過と説明 プールの鴨 対策
             園・学校での鳥飼育を諦める必要はありません。

 東南アジアの死者のニュースに惑わされず、
日本の学校や家庭では
毎日、掃除をして、糞をためないように、
 また池や川の水をチャボに与えない、またアヒルとチャボを離しておくようにし
て下さい。
 そして毎日の餌やりや水やりをきちんとして
 また鳥の様子を毎日見てあげて
    元気かどうか、
    食欲はあるか、
    うずくまっていないか
    体が膨張して見えないか(病気のとき毛羽をたてる)

同時に複数が変だったら 触らずに直ぐに獣医師をよぶこと。
1羽だけ変だったら 箱にいれて獣医師に連れて行ってあげて下さい。
  治る病気かもしれません
(今年の春、学校のニワトリもだいぶ死んで検査をうけました。同時に複数死んだ学
校も多かったのですが、すべて死因は餓死でした)

「東南アジアの状況」(H16年)

 東南アジアでの飼育方法は日本とは異なりますので、あの国々では昨年と同じこと
が必ず今年も起きるでしょう。
 WHOは あの地域で この鳥インフルエンザから人から人に移る「新型インフル
エンザ」が生まれる可能性があると、 警戒しています。
 
 ワクチン接種のニワトリが原因なのか東南アジア型のこのウイルスは、感染しても
正常に見える鶏が沢山いるため、人が知らずに日常の生活の中にいれてしまうからで
す。(またこの型のウイルスは韓国や日本の型のとは違い 人への危険性が高いと報
告されています)

 つまり東南アジアではすでに
  鳥インフルエンザ感染鳥が日常のことになり、

  住居の周りで大量のニワトリを放して飼育し 糞を吸い込む機会も多く
  しかも生きたままの鳥を販売し、
  ウイルスがいつも環境にたくさんある、
  そして調理のとき鶏のウイルスが大量に入っている糞をさわり、
  どんな形か、口に入れてしまう

 という、ウイルスにとっては都合の良い条件が重なり、人への感染が起こります。

WHOは これらの地域に対して、
  生きたままの鶏の販売は禁止するように、と、何度も警告を出しています。

「これからの日本での問題」
 第一に
  養鶏農家が、社会を考えた防疫対策を守ることと、
  それを進める上での
    一層の鶏のサーベイランスの強化と野鳥対策かもしれませんが
   (H16年の調査では 日本の野鳥はウイルスを持っていませんでした)

東南アジアや中国など、、また他の外国から帰った方々も、お土産や靴だとか洋服 もちろん手指なども、
        洗浄や消毒に気を遣っていただけたら、と思います。


「学校や家庭での飼育について」
 専門家の方々は 学校のチャボたちについて 
 一番先にインフルエンザにかかることは皆無と考え、その意味で
有効な「指標としての観察動物」(歩哨動物)にはならないと考えています。
   
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なお、もうすぐ寒くなります
 人の流行性感冒(インフルエンザ)にご注意ください、
 これは毎年死者が 国内だけで千数百人から数千人に達します。
だから学校も休校になります
  (鳥インフルエンザでは 休校になりません)

 人のインフルエンザも
  体力をおとさないことと、手洗いとうがいでだいぶ予防ができるそうです
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付録:専門家のご意見
外国から侵入するウイルスに対し、侵入の機会を減ずることはできても
ゼロにすることは不可能です。野鳥の間でウイルスが回っていても、養鶏
に入る機会を減じ、それを養鶏(歩哨動物)で監視することで、養鶏群を通過してウ
イルスが強毒化することを見張れます。

野鳥で回っても排出されるウイルス量は、養鶏群と全く比較にならないくらい
ごく微量です。
それに 野鳥以外に運び屋もいるかもしれません(人を含めて)。
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以上、専門家の方々と相談して まとめました、中川美穂子
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プールの鴨の問題

 鴨の泳いだ水から人への感染は心配されていません。

 ただ、その水を鶏に与えないように、と言われています。
 鶏を守るためです。
 
なお、プール開きの時の気温はウイルスの生息や繁殖のためにも良い条件とはい
えません、
気をつけることは例年と同じだろうと思います、

鳥インフルエンザ予防のためではありませんが、
 水を抜いたあと、ある程度ホースで汚れを強く流してから、デッキブラシでこ
する様にするのが良いでしょう。
 また、裸足でプールに入る時は、金属やガラスで足を傷つけないように、

塩素消毒の扱いに気をつけるように
 (学校三師のうち、薬剤師がプールの水の塩素濃度に責任を持ちます)

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鴨を忌避する対策
プールを使わない秋冬の季節で、野鳥に解放してもかまわないということでしたら平
和共存が理想でしょうが、

 忌避するためには
 プール周囲のフェンスにポールを立て、数本の紐をプールの上に張り渡した事例
では、すぐ解決し、以後問題は起きていません。
 水鳥は助走しないと飛び立てないので、紐を嫌って寄りつかなくなります。カモにワ
ナを仕掛けるわけではないので、余計なケガを負わせないように上から見て目立つ
ように張った方がよいと思われます。   
(学校飼育動物獣医師連絡協議会MLより)  トップへ
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