改善事例: 茨城県  校長先生とPTAからのSOS (04年夏から冬にかけて)

現校長が 赴任 してきたとき、たくさんのウサギが地面に棲み、また鳩が30羽ほど飛び回っていた。 校長先生も困り果てPTAのすすめで 当方に助けを求めてこられた。

        






鳩は、数 年前に一つがいを 何かの賞品として受け取ったもの。
 他の学校の事例では作文コンクールの賞品にガチョウや金鶏、バリケンなどと提示され、一番世話が楽だと思って 本当は受け取りたくなかったけど、クジャ ク鳩を受け取ったというのもある。
 結局、どこでも鳩の繁殖をコントロールできずに約30羽も飛び交う状態になっていた。

 当方は 社)茨城県獣医師会と相談の上、地域担当獣医師と一緒に伺った。
 校長先生、PTAの役員の方、担当の先生など学校と相談の結果、基本方針として
 動物をおっとりと、きれいに飼うために
 飼育数を減らすことと、飼育舎の改造を勧めた。

 なお、この時点では、こどもたちは動物舎に落ち着いて入る事はなく、どちらかというと、近づくのをいやがっていた。
 掃除を一生懸命やっても汚れはひどく、子どもにも動物にも 担当する教師にも辛い状態であった。

 

数ヶ月後、飼育 は改善された。
  (改造写真)

 こどもたちは、ウサギが6羽になった時点で、飼育舎が平和になったためか、小屋の中 で動物をゆっくり見るよ うになり、
新しい発見をしている。ウサギがかわいく思えてきたとのことである。
        
PTAは休日の世話をしたり、良く学校を支え、また学校にとっての、改善のエネルギーになっている。

 校長先生が改造後の写真を撮って送って下さったので お許しをえて掲載します。 
                                                中川美穂子報告   上へ

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