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獣医師広報板のキャラクター:ココロちゃん食糞症
文章−プロキオン(獣医師)
初出:2008/02/05
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犬の食糞行動=ウンチを食べるは、飼い主さんにとっては問題となる行為ですが、犬自身にとっては別に異常な行為ではないと考えています。特に子犬にとっては「糞」を食べているという認識はなく、ただ単に「食べ物」を食べているという感覚なのではないでしょうか。

この説明には、よく狼の群れが引き合いに出されます。狼は群れを作って狩りによって獲物を仕留めます。この狩りは追跡によって行われることが多いため、獲物を仕留めた場所は赤ちゃん狼達がいる巣穴からは遠く離れてしまっていることが普通です。そこで親狼達は、獲物をいったん食べて胃の中で半分くらい消化した状態にして巣穴にいる赤ちゃん達に持ち帰ります。そして、それを吐き出して赤ちゃん達に餌として与えます。獲物を咬み裂いて飲み込んでしまうほうが巣穴に帰るまでに他の動物に横取りされにくくなりますし、親狼達も獲物をくわえたまま行動するより身軽になって都合が良いというわけです。赤ちゃん達にとっても消化しやすい食べ物になっていて好都合ですね。

胃で半分消化してから吐き戻して与えるものは「食べ物」として私達人間は受け入れやすいでしょう。ですが、十二指腸にある物はどうでしょうか? では、空腸では? 回腸では? 直腸まで行けば、人間の目から見た場合、それは糞かもしれません。でも、消化された食べ物が進んでいく道筋において、どこまでが食べ物でどこからが糞=排泄物という明確な区別はないのです。

これが、ウサギのように、盲腸によって食べた草の分解を行って、それも栄養源としている動物であれば、「盲腸糞」のように糞も欠くことのできない大切な食べ物ということになります。「盲腸糞」は結腸や直腸で消化吸収しきれなかった栄養源を含むものであり、消化管内で生成されたビタミン等も混ざってウサギの生存には欠かせない食べ物です。
馬もまた盲腸の働きに依存している動物です。盲腸以降の消化管だけでは栄養を吸収しきることができませんので、とにかく大量の餌を食べてこれを補わないとなりません。したがって、その糞もまた栄養分が多量に残されている食餌の残りカスといえます。このため、馬においても「ボロ喰い」と呼ばれる食糞行動が見られます。

このようにして見てくると、「食糞」という行動が必ずしも異常な行動ではないことがわかると思います。食べ物をどのような方法でいかに効率よく摂取していくかという食物戦略の一端ということになりますね。
人間の祖先は、生息環境や病気の流行予防等の理由から、糞便の再利用ではなく、新鮮な食べ物を新たに求めるという食料戦略をかなり早い時期に選んだのではないでしょうか?
それがあまりに昔であったがために、理由もあきらかでなくなんとなくイメージのみで、糞を食べる動物に対して「違和感」や「嫌悪感」という形の脳からのシグナルを受け取っているのではないでしょうか?

ただし、食糞行動に関わる衛生問題については、これらとは別個に考えないとなりませんね。飼い犬の場合、排泄した糞を飼い主が片づけずに放置している環境が食糞行動と関係していることがあります。
また、ストレス等によりわざと「飼い主がいやがるから食糞をする」場合もあります。

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