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獣医師広報板のキャラクター:ココロちゃん殺処分ゼロは可能でしょうか。
回答:ムクムク
初出:2019/01/29 追加回答掲載:2019/01/30
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<回答者:ムクムク>
まず殺処分ゼロとはなに?から話を進めたいと思います。
つまり殺処分ゼロの定義です。
人間は、多くの種類の動物を利用して生きています。
牛肉・豚肉のように食用、毛皮などの衣服、医薬品などの安全性を確認する実験などとして現在も多種類の動物を利用しています。
最後は命を奪うことが常ですし、ごきぶりホイホイなど我々人間にとって害虫の駆除も行っています。
しかし、これらは通常言う殺処分ゼロとは関係ない。
通常言われている殺処分ゼロの対象動物は犬猫に限定されます。
犬猫は動物病院などでも安楽死が行われていますが(注意:全ての動物病院ではない)、行政が動物管理業務を行う中で、犬猫の命を奪う行為をゼロにしようというのが殺処分ゼロだと規定し、以下の話を続けます。
殺処分ゼロにつきましては、全国の地方自治体によって方針が異なります。
殺処分ゼロを知事が公言し、ボランティアに「引き受けてもらわなければ困る」とばかりに犬猫を引き渡し、ボランティアが疲弊している地域があります。
また、ふるさと納税を原資として、行政に集まる犬猫を特定の動物愛護団体に全頭引き渡し、殺処分ゼロとしている行政があります。
この場合、引き渡し先の動物愛護団体シェルターでの共食いなど問題がニュースになったりしています。
大阪市の犬猫の動物管理に関する方針をご紹介します。
大阪市では「犬猫の理由なき殺処分ゼロ」となっています。
では理由とは何でしょう。
大阪市提供の資料では以下となっています。
大阪市の犬猫の動物管理に関する方針_1。
大阪市の犬猫の動物管理に関する方針_2。
*********
殺処分しているのは譲渡するための適性がないと判断された犬猫
例えば
・治る見込みのない病気やケガがある場合
・哺乳など適切な使用管理が出来ない幼齢動物
・凶暴な性格
など
*********
となっています。
以上のような条件の動物を行政が民間に引き渡たすと、病気では多額の医療費がかかったり、哺乳が必要な仔猫ではつきっきりになったり、凶暴な大型犬ではケガなどの危険性がボランティアさんにあります。
これらの条件の動物を引き渡さなければ、民間ボランティアには管理しやすく譲渡しやすい動物が引き渡されることになります。
もちろん、譲渡に向かない犬猫は行政で処分されます。
(「哺乳など適切な使用管理が出来ない幼齢動物」ですが、公益社団法人大阪市獣医師会が一部仔猫を引き受けて、保育し、手がかからなくなってから譲渡先を探す運動をしています。http://christelfoundation.org/news-blog/blog/osaka-milk.html)
厳密な意味では殺処分ゼロではないと言えるかとは思いますが、譲渡に向かない犬猫を民間に引き渡す方が私は無理があると考えています。
何よりも一番大事なのは、少しでも不幸な動物を減らすことであるのなら、譲渡に向かない犬猫は民間に引き渡さない、行政は悪魔の立場を引き受け、民間は天使になる。
これが不幸な犬猫を減らすコツだと私は思っています。

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