獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-199806-107

ムクムクの意見
投稿日 1998年6月21日(日)20時08分 ムクムク

最近サザエさんには連勝です。

Re:ダニについて
6月21日発言の翔さんへ

 ダニは直接血液を吸引するだけでなく、伝染病を媒介することがあります。
 血液吸引による貧血は余程多数長期間寄生しないと起こりません。
 媒介される伝染病で特に問題になるのはバベシアギブソニ症。
 ダニに媒介され、潜伏期7−10日くらい、症状は体温上昇、黄褐色−暗褐
 色尿、特に貧血が問題となります。
 ダニは不用意に引っ張ると吸引している爪の部分が皮膚に残ることもあります
 ので、処理は出来るだけ動物病院でされることをお薦めします。

Re:薬が知りたい
6月20日発言のひのさんへ

 薬の内容については、人の医療でも患者さんがその種類や副作用の症状について
 知りたいと考えられることが多く、薬の表面に印字されている記号や数字、会社
 のマークで薬品名が調べられる本やCD−ROMが発売されています。
 ひのさんのご友人の犬が投与されている薬ですが、このような番号や記号が
 あれば
http://www.bekkoame.or.jp/~youkun/index.html
 で調べることも可能です。
 しかし、一番は飼い主さんが直接現在受けている治療の内容について説明を
 受けることでしょう。

Re:毒のある植物
6月19日発言の岩永 由利子さんへ

 ウサギの与えてはいけない植物の一覧表は手持ち資料が少なくてわかりません
 でした。 鳥類についての一覧表の比較的新しいのがありましたので参考の
 ために記述します。
 アマリリス・アザレア・ゴクラクチョウカ・ニセアカシア・ツゲ・キンプウゲ・
 カラジューム・ヒマ・サクランボ・クレマチス・キバナノクリンザクラ・
 ジンチョウゲ・チョウセンアサガオ・ディフェンバキア・ベゴニア・
 セイヨウキズタ・ジキタリス・ドクニンジン・セイヨウトチノキ・ヒヤシンス・
 アジサイ・アヤメ・テンナンショウ属・フユサンゴ・シロバナヨウシュチョウ
 センアサガオ・セイヨウネズ・ヒエンソウ属・スズラン・ロベリア・アサ・
 ヤドリギ、バイカウツギ、セイヨウトリカブト類、アサガオ、カルミア
 スイセン属・ナス属・セイヨウキョウチクトウ・フィロデンドロン・アメリカ
 ヤマゴボウ・ポインセチア・ドクニンジン・ジャガイモの若芽・イボタの木・
 シャクナゲ属・ダイオウ・トウアズキ・ザゼンソウ・スノードロップ・タバコ・
 アメリカヅタ・フジ属・イチイ(鳥の内科および外科臨床−LLL.Seminarより)
 チョウセンアサガオは人の「薬・毒物中毒救急マニュアル」にも記載されいる
 毒性植物でした。 園芸植物の中にはトリカブトのような猛毒の植物もあります
 ので、常に注意は必要だと思います。

Re:リキッド蚊取り器
6月19日発言のみぃさんへ

 マットタイプの方は成分がピナミンフォルテとフラメトリンの2種類があって、
 双方とも人の「薬・毒物中毒救急マニュアル」にも記載されいる毒物です。
 リキッドタイプの方は手持ちの資料ではわかりませんでした。
 これらの殺虫剤は使用説明書をよく読んで使用していただくのが重要です。
 通常、蚊がバタバタと落ちるような通気のいい状態なら心配ないでしょうが、
 締め切った状態では使用すべきではないと考えます。

Re:セキセイのヒナが飛べないのですが...
6月18日発言のりょうさんへ

 風切り羽の並びは正常でしょうか?
http://www.remus.dti.ne.jp/~mukumuku/case/umou/umou.html
 の「セキセイのパポバウイルス感染症(BFD)」の写真のような異常はない
 ですか。
 ただ、羽根の並びは比較的早いうちに肉眼的には症状が無くなってしまう
 ことがあります。 このような場合も飛べない例が多いです。

Re:生後21日目のおかめのひな
6月17日発言のかめママさんへ

 その後いかがでしょうか。 ちゃっんと立っていた幼鳥が足を投げ出して
 しまうとすると、かなり深刻な状態だと思います。
 体重は順調に増えているのでしょうか。 毎日同じ時間に体重を測定して
 給餌がちゃんと行われているか調べてください。
 もし、体重が増えていないようでしたら飼い主さんが親鳥にかわって給餌
 していただくことになります。
 ただ、孵化後21日というとかなり感染症などによる死亡率の高い時期です。
 やはり、先生に診てもらわれることをお薦めします。

Re:お返事有り難うございました。
6月16日発言の中野 美枝さんへ

 陰睾が生後5−6ヶ月までに降りてくる可能性は0とは言えないとは思い
 ますが、かなり少ないと思います。
 癌化する可能性があるのは陰睾だけですので、癌の予防としての摘出対象は
 陰睾だけになります。
 両親どちらの形質が遺伝するかですが、これは判明しませんでした。
 睾丸が後で降りてきた場合、その動物を繁殖に使用されることはお薦めでき
 ません。 そのような形質は遺伝する可能性があるからです。
 
Re:犬のてんかんについて
6月16日発言のタカシマさんへ

 テンカンの治療ですが発作のコントロールでありまして、決して根本的に
 病気を治す行為ではありません。
 そういう意味でテンカンのコントロールは長期、大抵は一生涯続きます。
 テンカンのコントロールは鎮静剤や抗テンカン薬を単独ないしは組み合わせて
 毎日何度か投与することになります。 コントロールできない場合は
 薬の量や種類の組み合わせを工夫することになるのですが、コントロールが
 出来ない例もあります。

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