獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-199810-44

RE:美夜子さんの「不妊・去勢について」
投稿日 1998年10月9日(金)13時05分 シロップ

犬の飼育責任を考えたとき、雄でも雌でも
その飼い主が、その責任を持つ義務があります。
この場合「雄犬の飼い主が管理不十分(放し飼い)なため 雌犬の所に勝手
に行ってしまう」様であり、犬の管理責任を怠っていると言えます。
この場合、雌犬の飼い主または近隣の住民の方は、雄犬の飼い主に「放し
飼いをやめるように申し入れる」事が出来るでしょう。
または保健所にお願いしてもいいでしょう。
 もし、雄犬の管理が十分でない(重大な過失)ために明らかに、他人の
家に侵入し他人の犬を妊娠させ、この雌犬に妊娠/中絶等の「損害」を負
わせば、その賠償責任を追及することもできるでしょう。
実際には、近隣住民関係として好ましくないですから、この様なことは
なかなか出来ず、大抵、雌犬の飼い主が泣き寝入りをする事になります。
***仔犬の命の尊厳については言うまでもないです。***
次に不妊・去勢については
繁殖の防止の他、性格(性質)改善、生殖機能周辺のガンの防止など
多くの効果がありますので、雄・雌ともに早期去勢・避妊を勧めます。
獣医さんにも依りますが、6ヶ月から1年位で可能です。
費用は、犬のサイズにも依りますが、雄5千〜2万円、雌1万〜5万円
雄の方が、手術による事故も少なく、安く、性格改善等の効果も大きく
手術を安心して勧められます。
 具体的な質問の件について
雄の春生まれなら、6ヶ月くらいなので、そろそろ手術可能かと思います。
繁殖能力は1才位からと思いますが、もう足上げション:マーキング、
マウンティング等性的行動の兆候が現れ始めている頃でしょう。
もう少し成長すれば、発情した雌から我慢できないくらいのフェロモンを感
じるようになります。雌の臭いを嗅いで離れなかったり、急に飛び出して
危険など 事故の無いうちに、不妊・去勢をされるといいと思います。
手術の適切な時期は、かかりつけの獣医さんと相談して下さい。
 尚、交尾は雌が許可:受け入れなければ出来ませんのでどういう状況で
可能であるとは言えないですし、「望まれない不幸な繁殖」も多々あります。
「事故」「不良繁殖」を防ぐためにも、是非 不妊してあげて下さい。

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