獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-199903-109

Re卵詰まりについて
投稿日 1999年3月24日(水)02時03分 豊田 厳夫

マイケルさん掲示板ご覧の動物愛好家の皆さんこんにちは、獣医師6年目の
豊田と申します。

卵詰まりについてですが・・・
原因は先天的に卵管運動機能が弱い個体や卵管炎、卵管腫瘍などで卵管が
狭くなっている個体におこりやすい、また栄養過多(つまり肥満)の個体に多い
といわれています。産卵は一生涯通じて行われることが多いです。
はっきりと卵詰まりとわかった場合は保温してあげるだけで出る場合もありますが
過去に卵詰まりの経歴をもつ個体の場合はすぐに動物病院に指示を仰いだほうが
いいでしょう。ご自分で卵を取り出そうとはしないでください、卵管脱(卵と
いっしょに薄い網状の卵管がでてくる、卵はお尻のところにぶらぶらくっついた
まま)をおこして大変なことになりかねません・・・。

ところでマイケルさんに確認してほしいことがあります、一回の産卵期に10個を
超す産卵数は多すぎます、ひょっとして産んだ卵を当日や翌日すぐに取り上げて
ませんか?鳥は産んだ卵がなくなるとすぐに次の卵を体内で作ろうとする
(我が子ですからね)ので、結果産卵数が多くなり、時には低カルシウム血症で
痙攣を起こして死亡したりします。産んだ卵は7〜10日程度抱卵させ、産卵が
止まったなと思ったらそれから一気に全部取り去ると結果的に産卵数の減少を
させることになり、産卵疲れや余計な卵詰まりをおこさずにすみます。
あとセキセイの場合は獣医師向けの専門書にも巣箱を取り去ると産卵しなくなる
とありますがあまり効果が出た試しがありません・・・。

以上は私が日常の診療でも指示している内容です、ご参考になれば幸いです(^〜^)。

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