将来インターネットの普及率が１００％になったら、すべての獣医さんが自分の
ホームページを持ち、自分の経歴、得意な治療、料金体系など、あらゆる情報を記録
し公開して下されば安心です。これなら、独占禁止法や獣医師会のルールに反しない
のでしょうか？　そもそも獣医師さんの広告宣伝に規制があるのかどうかわかりませんが。
　しかし、現在のインターネット普及率がどれほどかこれもわかりませんが、ペットの
病気やペット死症候群などに悩んでいる多くの飼い主がコンピューターに縁があるとは
思えません。ましてや、自分の権利を獣医さんと議論するなどとんでもないという人
だって多いでしょう。
　
　近い将来、日本人の４人に1人が６５歳以上の老人になることが分かっていて、しかも、
ペットがそれら孤独であろう老人の心を癒すことが分かっているのならば、(特に彼らの
ような飼い主を指して言うのではないですが、)飼主さんがインターネットで情報を集め、
まるで専門家のごとくの中途半端な知識をちらつかせ、口では獣医さんと対等に論議を
する姿を想像し、また、その中途半端の知識をまことしやかに友人知人に話し、万が一
間違った噂が口コミによって広がっていくことを想像すると、あまりいい光景じゃない
ような気がします。そして、獣医さんにしてもそういう人たちを相手に理解し合うことは
大変な精神的負担かもしれません。また、ペットを飼うことが獣医師と会話を出来るほど
勉強が必要なのであれば、ペットを飼うことによって癒されるなんてとんでもない話で
ストレスが増えるばかりのように思います。
　
　私が単純に獣医さんに望むことは、彼の得意な治療とその経歴。充実した医療設備。
飼い主の話を１００％聞く姿勢を持っているという資質。高額な治療代金を請求された場合
分割払いＯＫ。この４点です。
　獣医師界のブラックジャックでもいればいいですね。値段がそれぞれ違うことが当たり前
の世界であれば、高い治療費を払って絶対助かるということなら問題ありません。ちなみに、
今回ヒミコを助けていただいた獣医さんの子宮蓄膿症の手術と治療のお値段は、助かった場合
\45 000。　死亡したときはそれ以下ということでした。まだ、全然治療代を受け取っていた
だけないので、この先生にとっては危険がまだあるということなのかなぁ・・・・。大丈夫と
おっしゃってはみえますが。
　
電話帳や時々見る新聞雑誌の広告は、ほとんど名刺と変わらないわけで飼い主にとっては
無意味です。噂や口コミを除けば、現在獣医師さんの情報を少しだけ垣間見ることができるのが
看板だけだと思います。
　
日曜・祝日休診　但し、急患の場合はこの限りではありません。ＸＸ獣医科病院

　あえて極端なことを言いますと、この、「急患の場合はこの限りではありません。」
という但し書きに獣医さんの真意を見るような気がします。
反論めいたところがありますが、個人的なことではありませんので誤解しないで下さい。
こういう考え方もあるのではないでしょうかというお伺いです。