獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-199906-237

RE;障害を持つ犬について
投稿日 1999年6月20日(日)21時43分 渡会博和

獣医のわたらいと申します。
何度か生まれつきのハンディキャップを持ったイヌさんネコさんの相談を受けたことがあります。
耳の聞こえないイヌさんの相談も有りました。
1歳くらいになるダルメシアンで、この犬種は時々耳の聞こえない子が産まれることがあるようです。

確かに聴覚の方は残念ながら、役に立たないようでしたが、イヌさん自身は健康でした。
コミュニケーションが取り辛く、傍からみればお座りも上手くできない「馬鹿イヌ」ではありましたが、
明るい性格のよい子でした。
この子は、こういう子の調教の経験が有るという訓練士さんのところへ預けて、
様子を見てもらうことになりました。

動物の障害の程度・質にも寄りますが、決定権は飼い主さんに有ると考えています。
ちなみに、下の写真のチワワは今年で4歳になる子ですが、
出生時に、片足が無く、腹壁に大きなヘルニアが有るなど、散々な状態で産れてきましたが、
普通の子に比べて歩くのが下手で、動けないことをのぞけば、
非常に元気で、特に問題を起こしてはいません。
当初、よほど生活に差し障りが有れば、すぐにでも安楽死するつもりで飼い始めましたが、
まったくの取り越し苦労でした。

飼い主さんの許容範囲内であり、本人の生活の質がよほどヒドイものでない限り、
僕は安楽死は勧めません。
獣医の予想から外れることがありますから。


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