獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-199909-2

RE 術後のしこり
投稿日 1999年9月1日(水)09時52分 田口正行


外科手術を行った後に使用した縫合糸に感染が入ってしまうことは僕も経験しています。
大抵の場合、術後2ヶ月から半年程で感染の徴候が始まり、暫くすると縫合の糸目にそって紫色に変色した皮膚から少量の排膿が始まってきます。

根治する方法は感染を起こしているのが腹壁の縫合糸であれば腹壁を全層切除します。
この時に感染組織や縫合糸を残すと暫くして再発することになります。

原因としては、僕の場合には長く巻いてあって少しずつ切って使うタイプのクロミック処理した腸線からの感染のようでした。
(糸を新しくしたとたんに3例続けて術創の感染を起こされました。)
それ以降、縫合糸は全て使い捨てにしました。
この時には感染を起こしてしまった飼い主さんに、事情を説明したうえで無料で再手術をさせて頂きました。
他に考えられる原因には、術創をなめてしまったなどの創口からの感染や、手術時に消毒や手技の未熟からの感染などでしょうか?
(費用については感染の原因の問題などもありますから、無料でなければ良心的でないということもないと思います)

原因はともあれ、今ワンチャンが術創の感染を起こして苦しんでいるのは間違いないと思うので、まずこちらを早く治療する必要があります。
僕は、もう一度治療方針を話し合ったうえでの再手術(大きく)をお勧めします。


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