獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-199912-179

皆さん、よいお年を!!
投稿日 1999年12月30日(木)22時13分 ムクムク

Re:僕の人生の恩人のゴールデンのできものについての質問です。
12月28日発言のtujimuratakayukiさんへ
 肘と書かれているのですが腫瘤の発生部位が肘を曲げたときに
 飛び出す部分(肘の後側の突起部)が中心でしょうか。
 この部位は大型犬でHygroma(水嚢腫)がよくみられます。
 大抵は無菌的なのですが針で突いたりすると細菌感染を
 おこし、急激に化膿性の腫瘤になるので注意が必要です。
 治療は外科的切除やドレナージが行われることがありますが、
 潰瘍などがなければ要観察となることもあります。
 起立の際にかなりの圧力を受けますので、外科的受傷部位が治り
 にくいことも経験しています。
 このあたりは良性の前提です。 悪性腫瘍の際の前枝断脚ですが
 何例か経験あります。 生活的には介護は必要ありませんでした。

Re:犬の皮膚病について……
12月28日発言のみぃちゃんへ
 胸の皮膚に炎症ですが寝た際に地面に接触するような場所でしょうか。
 そのような場所でしたら接触性皮膚炎(マット、草など)が見られたり
 します。 炎症発生前にマットを変えたり草むらで遊ばしたような
 ことはありませんか。 また、シャンプーの際に背中はよくアワを
 落とすのですが、胸や腹はシャンプーが残ったりする場合があり、
 かぶれたりもします。 炎症を起こす前に何かいつもと違ったことを
 しなかったか考えてみてください。

Re:フェレットの捻挫?
12月28日発言の1010さんへ
 初診時に触診などで骨折などがなくても、症状が悪化するような場合、
 後日のレントゲン検査で腫瘍がみつかったりすることがあります。
 継続して歩行異常がある場合はもう一度主治医の先生にご相談してください。


Re:咬み癖のある犬のしつけについて
12月28日発言のにゃがおさんへ
 子犬のしつけですが
 このホームページの犬リンク集には
 http://www.vets.ne.jp/link/1100.html
 訓練士さんのホームページを多くリンクされています。
 しつけについて解説されているページを多いので是非参考にしてください。

Re:悩んでいます
12月28日発言のyumiさんへ
 預けられる方法だけでなく最近はペットシッターさんがおうちまで来て
 ペットの食事や散歩など世話をやってくれます。
 http://www.vets.ne.jp/link/pet03.html
 にペットシッターさんのページもリンクされていますので参考にして
 ください。

Re:オカメインコ(メス)の肛門
12月28日発言のチー子さんへ

 鳥類の場合糞便だけでなく尿や卵も排泄されますので総排泄孔とよばれ
 ています。 総排泄孔が排卵後赤く見えるのは、卵管脱出や総排泄孔脱
 で粘膜が反転して脱出していることがあります。
 悪臭がする場合は卵秘の際に卵内容物が腐敗していた経験があります。
 何にしても小鳥はサインを見逃せば命に関わります。
 小鳥の診療に詳しい先生に診てもらわれるようにお薦めします。

Re:セキセイインコのダイエット
12月27日発言の ☆YUKIKOさんへ

 餌ですがペレット入りの混合餌をやめて、シンプルなヒエ・アワ・キビ
 のシンプルな皮付き餌にされてはいかがでしょうか。
 また、餌入れは一ヶ所にして撒き餌などは一切しないで下さい。
 シードも少ない目の方が成果が出やすいと思います。
 なお、セキセイインコの肥満は管理を怠れば大抵一気にリバウンドします。
 定期的に体重モニターを欠かさないようにしてください。

Re:セキセイインコの無精卵について
12月27日発言のHishiさんへ

 私の病院では、毎年冬至を過ぎますと日照時間が長くなりますので
 産卵障害の来院が増えます。
 無精卵はある程度は生理的ですのでコントロールは難しいです。
 日没後は出来るだけ早く覆いをする、粟玉やシードなど脂質の多い
 餌を制限する、産卵後しばらく卵を抱かせるなどで若干の効果が
 期待できる場合があります。

Re:老犬と長く生活していくうえで
12月27日発言の山口 隆さんへ

 私の子供の頃はイヌ・ネコの病気の予防もあまり行われておらず、10年
 も生きたら長生きなんて言われていましたが、現在ではフィラリアや各種
 感染症の予防が一般的に行われていますので、長生きする動物が多くなって
 きました。 長寿化に伴い心臓疾患や腎臓疾患、腫瘍性疾患や痴呆症まで
 みられるようになりました。 心臓疾患や腎臓疾患は各種の検査で早期に
 発見できます。 またこれらの疾病は食餌療法などで長期コントロールが
 行われていますし、老犬に負担の少ない食事も発売されています。
 主治医の先生の定期な診察を受けられ、生活全般の指導を受けられますよう
 にお薦めします。

Re:目ヤニがすごいんです
12月25日発言のやすさんへ

 目脂ですが単純な結膜炎が原因の場合もありますが、膜を張るようにと
 書かれていますので角膜炎も疑われます。 特に涙の分泌が少ない場合に
 書かれているような症状になることがあります。
 早い目に動物病院の診察を受けられるようにお薦めします。

掲示板設置者として
この掲示板は「意見交換」のネーミングの通り「健康相談室」ではありません。
ただ、アドバイスが可能な書き込みについては、私個人は出来る限り返事をつけ
たいとは考えています。
通常動物病院では、飼い主さんから症状をお聞きし、検査のプランを立て、
検査を実行し、その検査結果から疾病を診断し、治療プランを立てております。
「○○病なのですが、どのような病気なのですか」などは、比較的返事を書きや
すいのですが、「このような症状なのですが何の病気ですか」などは、かなり
特徴的な症状でないと病気一覧も書きにくいです。
特に、すでに先生に診てもらっているようなケースでは、先生との信頼関係を
損なわないように返事を書くのが非常に難しい場合もあります。
また、掲示板では診断が出来ないわけですから、治療法について答えが出ることは
まずありません。
私個人としては、異常があればまずお近くの動物病院に行っていただく。
また、診断治療に満足できない場合、他院の先生に診てもらわれることは悪いこと
ではないと考えています。
「皮膚病なのですが○○県でお薦めの先生はないでしょうか」などという面では
ネットワークは非常に便利なツールですが、診断治療については無力です。
このあたりの点をご理解お願いします。

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