獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-199912-36

老猫の看護と応急処置について教えて下さい。
投稿日 1999年12月6日(月)19時11分 ジゼル

初めまして。11月のおわりに17歳半になる猫のジゼル(メス)を看取ったばかりです。
最期の時に何もできず、寿命を生きてもやはり悔いが残ってしまいました。
私に出来ることがもっとあったのではないかという後悔はもうしたくありません。
他にも若い猫たちがいますが、彼らもきっと私より先に逝くでしょう。
何をどうすればよかったのかどうぞ教えて下さい。

(経過)
11.25 餌を食べなくなったので病院に入院して点滴を打つ。
      腎臓の機能が落ちているとのこと。脱水症状も。
     (家族は仕事が忙しいため、週末に私が看病に帰省することに。)
11.27 病院からジゼルを引き取る。入院する前よりずっと元気がない。
      体温が低い。病院では点滴の量の割に尿の量が少ないとのこと。
      帰宅してすぐトイレへ。水を3回のみ、あと2回トイレ。
      餌は食べないもののよろけながらも自分の足で外へ2回出た。
     (冷えるので数分で中に入れた。)
11.28 朝1回だけトイレ。(血尿ではなさそうだが尿の色が濃い)
      水はほんの少し朝と夕方に飲んだが、夕方になるとまばたきも
      出来ないくらい脱水症状が進んでいる。仕事が忙しい上に
      弟家族が子連れでやってきているため、喧噪の中だが仕事をしながら
      目が届いて暖かい場所に置いておくしかない。でも昼頃まるで
      死に場所を探すように頑としてジゼルは外へ出ていった。
      彼女が好きだった場所にしばらく一緒にいたが、冷えるので
      家の中へ。目が届かないが別の静かな部屋に移す。
11.29 朝一番に病院へ。家は静かになったので家で点滴を打つことにする。
      250ccを7時間ほどで。夕方になって自分でまばたきをしたり、
      手足、頭を動かせるようになった。だがトイレには一度もいかない。
      鼻づまりを起こしているので度々鼻を取ってやる。それでも口で
      呼吸をして苦しそう。時々喉が気持ち悪いのか吐きそうな様子を見せる。
11.30 朝4時過ぎ、呼吸が苦しそうなので鼻を取ってやり、厚いおしぼりで
      口の回りを覆ってやると楽になった様子。そのまま抱いて眠っていると
      30分位たったのだろうか、突然二声泣いてベッドを出たがった。
      電気ストーブの側に横たえると激しいけいれんが起こって、体が硬直して
      手の施しようがない。急いで母を起こし病院に連絡。でも連絡は取れない。
      母と二人で名前を呼んだり、体をさすったりしているうちにけいれんは
      弱くなり、瞳孔が開いてきて、心臓マッサージをしてみたけれど、
      もう二度と心音は聞こえることはなかった。それがジゼルの最期でした。
      わずか10分か15分の恐ろしい時間。

  長い経過説明ですみません。私が知りたいのは次のことです。
 1.ジゼルを帰宅させたときやはり点滴は続けた方がよかったんですよね。
  (点滴を止めた二日間が悔やまれます。)ただ自宅で点滴をした後容態が
  好転していたのにも関わらず、何故急変してしまったのでしょうか?
  けいれんの原因は?
 2. 応急処置はどうすればよかったのでしょうか?人工呼吸の仕方は知りません
  でした。あの場合、人工呼吸、心臓マッサージそれとも他に何をすれば
  よかったのでしょう?
 3. 体温が下がっているのに体が温まるのをずっと嫌がっていたように思えますが、
  無理にでも暖かくした方が良かったのでしょうか?お布団大好きだったのに
  動ける間はすぐに布団から出ていました。脱水症状に関係あり?

 ジゼルを失った悲しみはまだ癒えることはありませんが、この経験から
学ばなければならないと思っています、救える命をどうやったら救えるのか。
寿命とはいえ処置の仕方で、もう少し日溜まりでお昼寝したり、膝の上で喉を
ならしたりする日々があったのではないでしょうか。
 でも入院させていた方がもう少し生きていられたかもしれませんが、帰宅させて
行きたいところに行かせてやれたのはせめてもの慰めです。お時間のある時で
結構ですからどうぞよろしくお願いします。     

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