獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200003-41

RE.ウサギの停留精巣について。
投稿日 2000年3月5日(日)16時07分 播谷久美子

ウサギはもともと 鼠径管が大きく開口しているので 自由に睾丸を腹腔内に引き込むことができます。
 わかいウサギですと 陰嚢のしわも目立たないので 腹腔に睾丸がひきこまれますと 外からは かげもかたちもない状態になります。局所に痛みがあったり 緊張したり びっくりしたりしたときに引っ張り込まれるようです。
 ウサギがなれた場所で リラックスしているときに陰部に触れて 確認してみてください。2つの睾丸のうち 片方だけが よく 引っ張り込まれている ということもあるので 何回か 確認して (ウサギの睾丸をみたこともさわったこともないというのでは 心許ないので 他のウサギで さわらせてもらった方がいいかもしれません。)ください
 両方の睾丸とも まったくない ということであれば ペニスを確認して 確実に雄であることをみてもらったほうがいいとおもいます。雌の可能性もあります。
 片方だけしか 確認できない場合は 尿道や ペニスに異常がないことを確認したほうがいいと思います。わたしの病院でも尿道結石のウサギで 結石をとりだすまで 片方の睾丸が腹腔のなかに入りっぱなしだった子がいます。
 確実に雄であり 局所に異常がなく 両方にしろ 片方にしろ 一度も睾丸が確認されない とすれば まちがいなく停留精巣なので 手術を希望される場合は 主治医の先生とよく話し合ってお決めになったらいいと思います。
 ただし 生後まるまる 6ヶ月以上たってから確認したほうがいいとおもいます。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。