獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200004-124

キューちゃんママさんへ
投稿日 2000年4月12日(水)12時36分 ケンケン

はじめまして。セキセイ&オカメ飼いです。獣医ではありませんが、参考になれば幸いです。

>どうしたらいいのか分かりません
 直ちにきちんと鳥の診療ができる病院へ2羽とも連れて行ってください。書きこみの内容から、ここで話をきいてどうこうできる容態ではないからです。早急に適切な治療を行わないと命を落とします。

 オカメインコは個体差が激しく、健康な鳥の平均体重は簡単にだせるものでは無いと考えております。ちなみにわがやのオカメインコは102gと68gですが、どちらも痩せているわけでもなく太っているわけでもありません。骨格に比例しますので、重さだけを頼りに痩せている、と判断するのは良くないです。胸のあたりの羽をめくって、真中の白い線の横にふっくらと肉がついているのが理想的です。船底のように骨が感じられると相当の痩せ過ぎです。

 鳥は病気を隠す習性がある事を覚えておいてください。相手が飼い主であろうと、どんなに具合が悪くても健康であるかのように振舞います。そのため書籍で紹介されているような「羽を膨らませてじっとしている」とか「背中に頭をうずめて眠っている」という、明らかに具合が悪そう、という状態はハッキリ言って危篤です。

 家庭でできる応急処置は保温です。羽のふくらみがとれるまで気温を上げてください。また、一定の温度を保つことが大切であり、しばらくは外に出して遊ぶようなことも控えてください。
 また、自分で食べる意欲のある鳥に、無理に食べさせることもありません。ただし、消化の良いものとしてペレットを砕いたものを足元にまいてあげてください(どちらも一人餌になって良い年頃です)。元気になってもこの飼料を与えることをお勧めします。
 自力で食べれなくなった際の強制給餌に使う飼料は病鳥・ヒナ用のパウダーフード(フォーミュラー3)(大手のペットショップで売ってます)をとりあえず与えてください(与え方は病院で詳しく説明を受けてください)。間違ってもヒマワリの種子、蜂蜜などは与えないで下さい。
 以上は応急処置であり、これを実行したからと言って回復する見込みはほとんど有りません。薬も必要ですので、病院へ行って、詳しい検査の元、適切な治療をうけてください。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

サポーター:「ペット用品販売」「犬の快癒整体」OrangeCafe様のリンクバナー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。