獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200004-209

皆様、動物の延命措置についてのご意見ありがとうございました。
投稿日 2000年4月19日(水)22時12分 あんどう

Suzuka様、

いつも私の素朴な疑問にご意見下さり、ありがとうございます。

 前回、菜食についてのご意見を頂戴いたしましたね。
Suzuka様のおっしゃるところの「ベジタリアンの動物愛護思想の危険性」について、どのように危険なのか? 私の疑問についてお返事がいただけないままになっています。 私の活動指針の確立、反省の為に、ぜひ、お返事頂きたく思っておりました。 お時間ございましたら宜しくおねがいたします。

 ところで、私がこちらの掲示板へ前回投稿した記事は、議論する為ではありません。動物飼育者の方々や、ご覧の方々に、ご意見を頂戴する為です。 ですから、Suzuka様がご心配の、「個人の自由な思想」を侵すつもりも、また、個人のポリシーを議論によってくつがえす気も、そのような知恵も私にはございませんので、ご安心下さい。


 前回、言葉の選択を間違えた様ですね。
動物の「延命治療」でなく、「延命措置」についてのご意見を皆様に頂こうと思っておりました。

 皆さんのご意見を伺うだけのつもりでしたが、私宛ての質問も頂戴いたしましたので、返答させて頂きたいと思います。

-----------
ケンケン様、

 いつまでも健康で長生きして欲しいと思う気持ちが、「延命措置」をさせているというご意見ですね。
 私は「延命措置」で長生きは出来るでしょうが、延命された分だけ、苦しみが長く続く事もあるのではないだろうか?と考えています。

>子供を助けるために自分が犠牲になる自然界の動物はダメなのですか?

申し訳ありません。 ちょっと言葉の意味がわかりかねますので、返答できません。何がダメなのでしょうか?

>人間が人間以外の動物を扱うことについて批判することは、今現在の人間のすべてを否定していることだと思います。

動物を扱う事に限らず、全ての事柄において、批判と、反省が行われなければ、改善は望めない・もしくは遅れると私は考えております。 

--------
さいとう様

「伴侶動物を死なせたくないという思いで動物実験を受け入れる」というご意見ですね。

>伴侶動物を死なせたくないという思いで 実験動物が犠牲になった成果を受け入れるのと
実験動物を死なせたくないという思いで 伴侶動物を治療しないのは同じことではないのでしょうか?

 実験動物は、当人(実験動物)が生まれながらに持っていた、生きる為の時間と、健康を人の手によって強制的に短縮され、奪われ、苦痛を与えられています。 一方の延命措置を受ける側の動物の命は、既に天寿尽きて死の淵にあるわけです。 
 私はその事実をもとに、「人為的に一時命を延ばす「延命措置」を動物実験の犠牲により受け入れる事」と、「延命措置をしない事により、愛する動物に天寿を全うさせ、苦しみを短縮させ、かつ、実験動物の犠牲を減らす事」は同じ事ではないと考えています。

-------
ナディア様

率直なご意見ありがとうございました。

-------
ごんた様

自分の愛しているものの為にというご意見ですね。
つまり、愛していないものの命は犠牲になっても良いと。

>それは人間の延命治療も同じでしょう?

そもそも、人間は延命措置を受ける・受けないの選択が自分で出来ます。(意識不明で意志表示がされていない場合は除きますが。)飼育者の選択によって左右される飼育動物と、人とでは同じでないと考えています。

>猫にとっては舐めて刺激を与える事が猫自身に出来る精一杯の治療ですよね?

なめる治療は、他の動物(命)を犠牲にしていませんから、よろしいのではないでしょうか?

延命措置をするかしないか?
当事者の方々に私が意見するつもりはありません。
本当にデリケートな問題ですからね。
私にはわかり得ない分部について、前回こちらで皆さんからのご意見を募りました。

------
ちゅん様

目の前の動物に対する愛の為というご意見ですね。
つまり、目の前にいない動物へは愛を感じないと。

>治療を止め、死に向かっていくだけの動物を見ている獣医師の気持ち、わかりますか?

獣医師になって、体験しないとわからないでしょうね。
どのような気持の事をおっしゃられているのか、具体的に書いてくださっておられましたら、もう少し、まともなお返事が出来るのですが。

-------
皆さん沢山のご意見ありがとうございました。

http://www.geocities.co.jp/AnimalPark-Tama/1225/index.html

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

サポーター:「ペット用品販売」「犬の快癒整体」OrangeCafe様のリンクバナー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。