獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200005-137

白文鳥の爪の出血斑
投稿日 2000年5月12日(金)11時16分 くらら

こんにちわ
鳥を飼っているくららともうします。
人を診ています。私の知っている事を書きます、参考になれば幸いです。

さて、
出血斑ができたから即肝臓が悪いというのではなくて、
肝臓が悪くなると出血斑がでますよ。と、ご理解ください。

出血斑が出る原因ですが、
    #喧嘩をして別の鳥に噛まれた
    #かごのどこかに足をぶつけて怪我をして
    #肝臓の機能が落ちているために出血しやすくなっている
    #生まれつきある
のいずれかだと思います。

何かの原因で怪我をしてそのために出血斑(内出血ですよね)がある時は
出血斑の色がだんだんと黒く変わってきます(焦げ茶色になり乾いた感じになりますよ)
このときは、出血斑がだんだんと爪の成長に合わせて爪の先端に移動していきます。
この場合は問題がないでしょう。

肝臓の機能が低下しているために出血しやすくなっているときは、
出血斑がいつまでも赤くきれいな色をしています。
出血斑が大きくなったりすることもあります。
また、出血斑のある場所が動きませんので、いつまでも同じ位置にありますよ。
このときは、出血斑の事だけにとらわれず、文鳥の全身状態をチェックして、
病院に行かれることをお勧めいたします。

チェックするところは、
  羽根のいろ艶が普段と比べて変化していないか。
  換羽の時期でもないのに、羽根がたくさん抜けていないか。
  うんちの色が普段と変わらないか、ねばねばしていないか、
  また下痢をしていないか。
  尿酸(うんちの白いところ)が黄色や緑に変色していないか。
  嘴の色が薄くなったり、白っぽくなっていないか。
  嘴に溝のような傷ができていないか。  
  偏食していないか。
  多量の水分を飲んでいないか。

などです。
肝臓などの、内科的な病変が体の中で起こっているときは、
体の表面で比較的早く成長する所、たとえば、羽根、爪、嘴
などに影響が出ますし、見つけやすいものです。
ふだんから、その子の健康な状態を知っておくことは大変に大事なことだと
思います。
病院も、病気の時だけつれていくのではなく、
普段の状態を獣医さんに知っていただいて、早い段階で病気を
発見できるようにしておきたいものです。
鳥だって、人と同じように一羽ずつ違っていると思うのです。
普段の状態を知っていれば、獣医さんだって、変化に早く気が付くことでしょう。

生まれつき出血斑のある子は、遺伝的な事も関係していると思いますが。
母親の栄養が十分でなかった場合などに見られます。
もちろん、産まれつき肝臓の悪い子もいるでしょう。
 
参考になりましたでしょうか
おだいじに     


http://www.yin.or.jp/user/kirchtur/

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