獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200011-54

マルチレス
投稿日 2000年11月3日(金)12時37分 プロキオン

11月2日の こっこさんへ
FIPキャリアの猫について避妊手術をためらっておられるということでしょう
か。確かにストレスは与えたくはないですね。
ただ、抗体価がすべてではありませんから、あまり拘泥される必要はありませ
ん。避妊目的に限っていえば、インプラント剤を皮下に埋め込むことでも 目
的は達成できますよ。こちらの方法でしたら、ストレスは大分小さいといえま
す。

11月2日の もとひでさんへ
猫を5ケ月間、預けたままだったのでしょうか? これはあまり感心できない
処置だったと思います。 
1日2500円が5ケ月なら40万円近い金額になるのは不思議ではないし、
その間に様々な処置が必要になることも普通のことです。入院費とは別に40
万円請求されたとありますが、40万円が手術代なのでしょうか?
手術代以外に入院費として請求されたのなら、金額的にはつじつまは合うよう
に感じます。
もし、書き込みのとうりの請求であるなら、病院の方は猫を捨てていかれたと
判断しているのではないでしょうか? 仮にそうであるのなら請求金額には病
院として意図するところがあるわけですから、もとひでさん側から胸襟を開い
た話し合いをする必要があります。
このようなケースでは手術が終了して1〜2週間くらいで猫の保護者が一旦引
き取って通院する方が良いと思います。入院代が高額になるのが目に見えてい
るからです。どうしても引き取れない事情があるのなら、支払いは月締にして
その都度精算されておくべきでした。
一番大事な話を放置しておいたわけですから、こういう事態も起こり得ますね。
すでに債務が成立しているわけですから、減額や分割払いを申し出てみてはい
かがでしょうか?
カードが使える病院であれば、リボ払いも可能ですし。

11月2日の 玉緒さんへ
フェレットの場合には言及しませんが、犬猫では角膜の外傷はそれ程珍しいと
は言えません。よく遭遇します。そして、普通は眼軟膏や点眼薬で治療します
重度の潰瘍形成に至った症例では、結膜皮弁や眼瞼によって潰瘍部覆ってあげ
て治癒の促進を図ります。
つまり、当たり前ようなことですが、症状の軽重によって処置も異なるわけで
す。玉緒さんの書き込みを読む限り、あまり進行した症状とは受け取れないの
ですが、主治医は結膜や瞬膜の皮弁が必要と考えておられるのでしょうか?
書き込みを読んでいる者には、この辺りの判断はできかねるのです。治療の適
否についてのセカンドオピニオンを求めるのであれば、診察可能な者に相談さ
れた方が良いでしょう。

11月3日の Yukkaさんへ
黒ラブの尿石症とありますが、すでに結石が形成されているのでしょうか?
それとも結晶の段階なのでしょうか?
結石ができているのなら、摘出された方が良いと考えますが、そうでないのな
ら、膀胱炎や尿道炎の治療と平行して、尿石症用の療法食をとることで改善で
きるはずです。書き込みからは、どうも後者のように思われますので、主治医
の先生の指事に従って治療に専念されると良いでしょう。慢性化させないこと
が大事ですよ。

11月3日の Youさんへ
猫の慢性腎不全は、治癒できる疾病ではありません。可能性があるとするなら
腎臓移植に道を求めなくてはなりません。
ただ、慢性という前に「急性期」が存在したはずです。この時期に発見できな
かったのは残念です。と言って発見できなかった気付かなかったということを
責める気はありません。私があなたに今言わなくてはいけないのは「猫本人は
まだ生きているのですよ!」ということなのです。
本人は今現在生き続けているわけですし、死にたいとも考えてはいないはずで
す。だとするなら、飼い主としての責務を果たさなくてはなりません。You
さん自身が猫にしてあげられることはないでしょうか。
治らない疾病だからといって治療しなくて良いわけはありません。また、直ぐ
に死んでしまうわけでもありません。慢性腎不全の治療によって本人に与えら
れた時間をどのように過ごすかを考えてあげて欲しいのです。それこそ、いっ
ぱい、いっぱい考えて欲しいのです。
診断結果にショックを受けたままでいては時間がもったいないと思いませんか。

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