獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200012-49

マルチレス
投稿日 2000年12月6日(水)15時28分 プロキオン

12月3日の 中村ギズモさんへ
書き込み内容からでは、本人の体の異常なのか、環境に対するものなのかもわ
かりません。主訴が鳴くというのであれば、モルモットは結構鳴きますし、そ
れ以外の状況が漠然としています。
直接、診察を受けた方が良いでしょう。

12月5日の ちょびさんへ
私のところでも、後肢が麻痺して使えない猫が2頭いました。うち1頭は前足
も骨折していましたが、事故直後だったため、本人が足が立たないという状態
を理解できず、立とう立とうとして一生懸命であったため、なんとか回復して
今にいたっています。
もう1頭は、すでに前足のみで移動することを学習してしまっていました。し
たがって、自力で立ちたいという意欲にはなはだ欠けています。
どちらも、同じような状態で、同じようにリハビリしたのですが、結果は明暗
が別れました。

12月3日の わおさんへ
目がつぶれた状態とありますが、眼球そのものがつぶれているというわけでは
ないですよね? 眼瞼が閉鎖された状態という意味に受け取ってよいでしょう
か?
上記の猫のうちで足が未だに立たない方は、やはり目が塞がった状態でしたよ。
炎症がひどいっと眼瞼の結膜と角膜が繊維性に癒着してしまい、ガチガチに張
り付いてしまうことがあります。一旦、眼瞼を開いた後に丁寧にこれらの繊維
を取り除いていきます。角膜が肉様化しておらず、透明性が残っていれば、視
力は回復します。

12月4日の にゃおみ媛さんへ
いつも御苦労さまです(私がいうのも変ですが)。
便乗質問だったので、見落とされたみたいですね。
私も、バリウム造影は気が進まない方の人間です。人間ドックの際には消化機能
の亢進剤をうたれたりしますものね。
しかしながら、診断のステップを踏むためには必要な場合もありますし、毛球
の密度が低くて、通常のレントゲン撮影では写らない場合もあります。この場
合は液状物は通過してしまい、発見されるまでに時間を要することもあります。
閉鎖している場合なら、どこの位置でということは非常に意味を持ってきます。
不鮮明、分かりにくいと場面では、次のステップとして造影へ進むことは必然
といえます。造影剤が毛に付着して明瞭な陰影を形成してくれるからです。
そして、殆どの場合、バリウムは液状ですから毛球の毛と毛の隙間から流れて
よりも先の消化管まで到達してくれます。
バリウムが流れない程の完全閉息であれば、それはそれで、より重要な情報が
得られたということになります。
いきなり、造影というのも考えものですが、触診や通常撮影の後、必要があっ
ていうのであれば、これはやはりしかたないと思いますが。

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