獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200102-188

re:文鳥の発情
投稿日 2001年2月18日(日)22時14分 はたの

獣医師ではありませんがご参考まで。

以下の方法論はあるいはお気に召さないかもしれないと思います。そんなんじゃ飼っている甲斐がない、あるいはその個体の毎日がつまらなくてかわいそう、と。しかし、
>しかしこのままでは死んでしまいます。
というほどであるなら、飼い主の側も可愛がるのを我慢して、生活を大きく変える必要があるでしょう。

エサは、粟玉をやめるどころでなく、ほぼヒエ100パーセントのみにします。ホームセンター等では配合飼料しか撃っていないことが多いですが、大きなペツトショップなら単味のエサもある(少なくとも取り寄せてもらえる)はずです。他に青菜、微量成分(特にカルシウム)補給のための補助食品で、カロリーが低いもののみに。
カゴから出して遊ばせているのが、ペア・リレイションになっているようですので、一切出さないようにします。
カゴは、人の気配のない、また窓のない、納戸等に置きます。オスや他の文鳥の気配も達しないようにします。
その部屋の照明は短日条件とします。日に8〜10時間ていどのみ明るくします。より短いほうが発情抑制には効果的ですが、採食時間が短すぎてカロリー不足になっても困るので、念を入れるなら定期的に体重を計測しつつ調節します。24時間タイマーに電気スタンド等を接続し、爬虫類飼育などに使われる、フルスペクトル系のライトで照明するのが便利です。フルスペクトル系ライトを使うのは、照明時間の短さと日光浴ができないぶんを、光の質で多少とも補うためです。骨の脱灰を補う必要ありましょうから。
温度も危険でない程度に低く。
世話はごく短時間に。日に一回エサと水をかえ、数日に一回そそくさと掃除するだけとして、遊んだり、相手したりはしないようにします。声もかけません。飼い主だとわからないように、紙袋を頭から被って接するなども良。鳥がおびえるぐらいでいいわけです。様子が見られなくて心配なら、家庭用ビデオカメラと長い同軸ケーブルを用いてモニターシステムを作ることもできます。
巣は当然入れません。オモチャ(特に鏡)の類もなし。

要するに、女子修道院か尼寺か、といった雰囲気にします。肉体の健康を保つに足る粗食、薄暗く薄ら寒く物静かで心浮き立つことは何もなし、と。

また、まったく別のアプローチをありえます。大きな追い込みカゴに10羽ぐらいを、多少の喧嘩は覚悟で入れてしまいます。セキセイなんかのより大型の鳥と雑居させても可。殺し合いにならないよう気をつけながら、意図的に他個体からのストレスを与えるのです。発情どころではなくなります。ただ、そのストレスが肉体の回復にも悪影響を及ぼしかねないことを考えると、前者のほうが妥当だとは思いますが・・・。

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