獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200102-195

マルチレス
投稿日 2001年2月19日(月)12時16分 プロキオン

2月18日の ゆうさんへ
すでに はたのさんからのレスがついておりますが、概ね同意見です。餌を100
%粟玉にというところが、異なります。私の意見はもっと過酷なものになります。

健康な鳥であるなら、性成熟すれば、雄の有無に関わらずに産卵は始まります。
野鳥であるなら、餌を捜すことと飛行に費やされる消費量が大きくバランスが
とれていますが、飼鳥ではそのようなわけにはいきません。栄養過多にもなりま
すし、寒冷感作もありません、照明も明るく長過ぎます。過剰排卵も起きるの
が当たり前なのです。
では、どうしたら良いかといえば、本来の生活に沿った環境に戻してあげるし
かないのです。この時点で すでに飼い主さんは躊躇されてしまって徹底でき
ないようです。でも、本当に止めたいのであれば、はたのさんが書き込まれた
内容にまで踏み込む必要もあるのではないでしょうか。

鶏は毎日産卵していても別に死にはしません。それでも、生み疲れが出て産卵
率が下がったり、軟卵が出てくるようになると農家はごく簡単な方法で産卵を
止めてしまいます。乳牛も乾乳期への移行を早めるために強引に泌乳を停止さ
せてしまう方法があります。いずれも、飼育者である農家が日常の管理の中で
実施していることです。

私には小鳥の飼育者がなぜ事前に鳥の生理にあった飼育をしないのか、なぜ過
剰な産卵が始まっても是正できないのかの方が奇異に感じます。
まあ、これは別にゆうさんを責めているわけではなく、小鳥の飼育者全般に感
じていることです。小鳥である以上に過度の接触をしているし、飼育している
小鳥に対して過度の依存状態にある例が多すぎます。鳥は鳥として扱わなくて
はいけないし、飼育環境の是正をためらう程に依存しては人間にも鳥にも良い
ことではありません。

2月18日の 布川さんへ
眼瞼を切開せずに眼球が戻せたのならなによりです。失明するか否かは、視神
経がどれほどのダメージをうけたかに左右されます。
外部からの打撃をうけたわけでもないようですし、経過時間も処置も問題があ
ったようには受け取れませんでした。良好に経過してほしいものですが、逆に
言えば、これで駄目であったのなら、誰のせいでもなく犬本人の運命かも。

2月18日の さとるさんへ
私はゴールデンハムスターの凍傷に遭遇したことがありますよ。四肢の先端や
耳介、尾が真っ赤に腫れ上がり、その後黒く壊死していくのを見るはめになっ
たことがあります。本人は疑似冬眠の履歴はなく、そんな体でも元気そのもの
で動き回っていました。原因が飼育ケージと飼育法にあったので、これの改善
はお願いしたのですが、飼い主の事情ではたされませんでした。
凍傷の処置というのは人間と同じでいきなり患部を暖めてはいけません。寒冷
と温熱による作用がより一層患部の細胞を破壊してしまうからです。
しかしながら、人間と同様に処置するにはハムスターは小さすぎます。最初の
寒冷感作の時点で細胞破壊は相当に進んでいると考えられておいた方が良いと
思います。


「馬の虫歯」について
私の隣の病院の先生は、馬の診療もされており、TBSの朝の番組で紹介され
たことがあります。
そのときの紹介が「馬の歯医者さん」でした。元大井の競馬場で馬を診療して
おり、その時の経緯で今でもずいぶん遠くまで往診しているようです。一番遠
くは沖縄までだったそうですよ。
馬の獣医さんも捜してみると以外に近くいるかもしれませんよ。

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