避妊去勢手術が、人間のエゴか否かというお話ですが。
それをいうなら、そもそも、犬猫の幼獣を、親元から引き離して、
無理矢理育てているという行為そのものが、人間のエゴなんです(^^;)。
犬猫と対等につきあおうと思うなら、彼らを自由に生活させなきゃいけない、
てことは、ともに暮らすなんてことはできなくなりますね。
本来、異種の生き物同士は、一緒に暮らさないものなんだから。

シビアな書き方をすると、犬猫は、人間に依存することによって、
繁栄し、種を栄えさせているのです。
人間は、彼らを「愛玩」することによって、彼らから慰めをもらっている。
そうすることによって、犬猫という種族を保護してやっているのです。
ぎぶあんどていくな関係です。

犬猫を擬人化するのは、個人の想像の世界の中のことだけにしておいた方が
よさそうです。
でないと、冷静なお話ができなくなりますから。

＞「不幸な子」とは？
飼い主によって捨てられたり、保健所で「安楽死」させられる犬猫です。
犬猫を捨てる人も、保健所にやる人も、「動物好き」なんですよね。
嫌いな人はそもそも飼わないから。
そうして、「かわいそうだから、わんちゃんにゃんちゃんには手術なんて
できないわ」という人々が、概して「不幸な子」を作成します。
だって、ひとりの人が終生にわたって、飼育することができる犬猫の数には
限りがありますからね。
それは私だって、我が家の猫は何よりも愛しいから、子猫くらいうませて
やりたいと思いますが、子猫の子猫、その子猫、とみんな手元に置くとしたら
（里子にだすにも限りがありますから）、映画「１０１」じゃないけれど、
お城くらい大きな家が必要になることでしょうから、うちは手術しますよ。
そうして、その代わり、一生涯、なにがあろうと愛し抜きます。