獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200104-340

T樣
投稿日 2001年4月26日(木)11時43分 Suzuka

1.去勢・避妊について
  T樣のおっしゃる通り、遺伝性疾患を持っていたら不幸だとは一概に決め
  つけることはできないとは思います。
  でも、それが不幸でないのは、飼い主が精一杯ハンデを克服できるように
  努力しているからだと思うのですよ。
  先天的に障害をもった子の全てがこのような飼い主のもとに産まれるとは
  限りません。
  飼い主が一生涯、そのような努力を続けていける保証だってないのです。
  
  たしかに安易に繁殖している飼い主もいます。
  遺伝性疾患があっても平気で台メスに使っているブリーダーもいます。
  逆に遺伝性疾患に気付かずに繁殖させている無知な飼い主もいます。
  そういう人達はT樣がおっしゃっているように『苦しんでいるようには
  みえない』かもしれません。
  では、おうかがいしたいのですが、T樣は、それを良しと思われていたの
  でしょうか?
  社会の責任・社会を変えようとしない大多数の飼い主の責任であって個人
  に対して言うべきことではないと思われたのでしょうか?
  それこそ、『目の前の』飼い主に対して何かおっしゃるべきではなかった
  のですか?
  
  それと・・・主旨としては『繁殖制限目的の去勢・避妊は望ましくない』
  『手術はあくまでも当該動物の健康のためという名目のもとに行うべき』
  ということでよろしいのでしょうか?
  それは、個々の飼い主が自分の信念にもとづいて行うことですから、T樣
  の御意見はそう、ということではいけませんか?
  その御意見を御覧になって賛同される方も、反論される方もいらっしゃる
  でしょう。
  でも、最終的に決めるのは飼い主なのですから、決定するまでの過程の
  議論は意味があると思いますが、結論(手術すべきかどうか)の部分に
  ついて双方が合意する必要はないと思うのですが・・・
  
2.ペット可・不可住宅について
  T樣が、ここの掲示板で何をなさりたいのかが見えません・・・
  ペット不可住宅をなくそう!という運動の賛同者を募りたいのでしょうか?
  いみじくもT樣がタバコのことをおっしゃっていらっしゃいましたが、
  喫煙でも現在は『分煙』という考え方が定着してきています。
  動物好きなヒト・動物嫌いなヒト・動物にアレルギーがあるヒト、そして
  動物達が快適に過せるために、ある程度の住み分け(というのは言葉が変
  ですけれども)も必要なのではないでしょうか?
  日本の社会は、まだ動物をパートナーと考えるまでには成熟していないと
  思います。
  今後社会全体としてそこまで成熟していけるためには、段階が必要です。
  住み分けによって、ペット可住宅でもそんなに住宅が傷まない・周辺環境
  も美しく静かに保たれる・・ペットと暮らしていない住民との間にもトラ
  ブルが起きない・・そういう実績をつんでいくことで、はじめて社会から
  認知を受けられるのではないですか?
  ペット不可住宅廃止云々・・・というのは、現在ペット可住宅でペットと
  暮らしている飼い主達の努力の先にあるものであって、はじめにあるもの
  ではないと思うのですがいかがでしょうか?

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