獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200109-244

re恐怖から吠える
投稿日 2001年9月27日(木)15時06分 はたの

獣医師ではありませんがご参考まで。

 案じておられる通り、恐怖から吠える場合に禁止命令を与えるのは効果的とはいえません。
 ではどうすべきか、というと、簡単な方法はないと思われます。気長に、ご愛犬がイヌとしてふさわしい自信をつけるように仕向けることにります。が、いくら気長にやっても全く効果がない場合も有り得ます。

 とりあえずは、
 1 恐怖から吠えている時、叱らない。なだめる。これは微妙でして、ご愛犬が「誉められた」と感じてしまうと(誉めたつもりはなくても)、吠える行動が強化されてしまいます。誉めて貰うために吠える、ことになりかねません。叱るに近いと、他の犬+叱られるの合計でプレッシャーが強くなりすぎ、選択の余地がなくなって吠え続けたりします。顔色を見ながら対応するが望ましいと思います。
 2 「吠えることと両立しない他の行動」を教えます。物を咥えるとか。当初は静かな環境で。そして、恐怖から吠える行動が1により軽減されてから、吠えそうな時に「他の行動」をやらせるようにします。できたら大いに誉めます。できないと無意味なので、「他の行動」が取れる程度には落ち着いている必要があります。
 3 少し異なる方向性として、他の犬との付き合う機会を与えます。大人しい雌犬に遊んでもらうなどして、「よその犬全部が怖いわけじゃない」と教え、大人しい雄犬にも遊んでもらうなどして、その範囲を広げてゆきます。

 以上ご参考まで。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

サポーター:日本ベェツ・グループ 三鷹獣医科グループ&新座獣医科グループ 小宮山典寛様のリンクバナー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。