獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200206-81

マルチレス
投稿日 2002年6月10日(月)15時30分 プロキオン

6月9日の さつきママさんへ
ハムスターに対してのアレルギーであるか否かをまず確認する必要があります。
これは、内科でも耳鼻咽喉科であろうが、皮膚科であろうが、医師の方で検査
用のアレルゲンをもっていれば、どこでもかまいません。
血清を採取して、外部検査機間へ出す方式の病院であれば、これまたどちらで
もかまいません。
私の知っている範囲でのはなしであれば、抗原はミックスされているので、飼
育しているハムスターの種類によって、反応が見のがされるということはあり
ません。

ある大学で全国の内科医を対象に実施した調査では、アレルゲンとしてはハウ
スダストに含まれるダニが原因である事が多く、以下、植物の花粉や胡麻やピ
ーナッツ等が続いていました。
予想外であったのは、ある動物の上皮がコナダニを抑えて第一位であったこと
です。その次の動物アレルゲンは10位に犬が入っており、12位にモルモッ
トが入っていました。ハムスターについては、ランク外でしたので、可能性と
しては低いと思います。

第一位の動物がなんであるか気にかかる方もおられると思いますが、これはそ
の動物を飼育しているからというのではないと推測されます。
私見ですが、おそらく食べ物を通して体内に取り込まれているのではないかと
考えられます。
すなわち、飼育していない動物が知らないうちにアレルゲンとなっていること
もあるわけであり、逆に現在飼育している動物がアレルギーの原因とも限らな
いわけです。
私がアレルゲンの種類を検査することをお勧めするのは、そういう理由からで
す。良い医者をというのは、人間のお医者さんのことですよね!


6月9日の ハッピーの母2さんへ
すでにシゲ先生からレスがありますが、補足的に述べれば、最近どうもウサギ
自身がカイセンとは別に細かいダニに刺されている例が出て来ているように感
じています。
どうも敷料や飼料として与えられている牧草に 何か付着して来ているのでは
ないかと疑っています。本来であれば、充分に消毒してあってしかるべきなの
ですが、何分、口に入れたり、皮膚に直接触れるものですから、そうような配
慮が働いており、それが仇となっているのかもしれません。
ウサギの体といしょにそちらの方も気にかけて見て下さい。


6月9日の ふぇれっとさんへ
「京都微研」というのは、京都府宇治市にある「微生物化学研究所」のことで
す。ここは動物用ワクチンを専門に製造していますので、悪性伝染病が発生し
た際に他のメーカーと違って、ワクチンの製造ラインが非常に柔軟に対応でき
るように配慮されています。
また、水の名産地だけあって、その深層地下水はひじょうに純度が高く、原料
水としても引き合いが多いそうです。
牛や豚のワクチンのみならず、犬猫の小動物についても ワクチンを製造して
いるわけであり、獣医師であれば診療対象動物に関わらず、誰でも承知してい
る会社です。
おそらく「大変困った事があって」という文面がひっかかって、お答えが帰っ
てこないのではないでしょうか?

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