shunkaさんへ。

我が家では、まさしくはたのさんおっしゃるところの、
「ネコのパニック的逃走」が引き金になって事故が起きてしまいました。

多頭飼いで室内と庭で自由にさせている犬たちの中に、拾ってきた離乳間もない仔猫を迎え入れました。
犬たちはなんのトラブルもなく仔猫を受け入れ、お乳を出して飲ませる犬もいました。
猫が1歳ほどになったとき､犬が出産して仲間が増えました。
仔犬たちは猫に遊んでもらいながら育ち、大の仲良しになりました。
しかし、猫が3歳を過ぎたころ、事故は起こりました。
いつもしていたような軽い追いかけっこのとき、なにかの拍子に猫がパニックになりました。
パニックになった瞬間から、猫にとって追いかけっこは遊びではなくなったのだと思います。
猫は必死でその場から逃げようとしました。
高いところへ逃げようとしましたが犬に後ろ足をくわえられて押さえられ、
その結果、究極のパニックに陥った猫は心臓発作を起こして息絶えました。
犬たちのほうは最後まで遊びのつもりだったと思います。
狩猟衝動や攻撃本能にスイッチが入るまではいっていなかったと思います。
その証拠に、逃がすまいとしてくわえた猫の後ろ足に犬は牙を立てておらず、
傷をつけてまで猫を押さえようとした痕跡はひとつもありませんでした。
外傷はなにもありませんでした。
体格と体力の違う犬と遊ぶには、たとえ健康でも猫の心臓は小さすぎたのだと、
あとになって私は思いました。
大の仲良しで、いつもいっしょに遊んでいたからこその事故です。
仲良しの猫が急に動かなくなり、今度は犬たちのほうがパニックになりました。
そのあとしばらくの日々、犬たちはずっと猫を探して庭と家の中を歩き回っていました。

どちらが悪いわけでもない、でも、こういうことも起こりえるということを知っておいてほしくて書きました。