獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200208-128

ナッシュパパさんへ
投稿日 2002年8月18日(日)22時11分 T

こんにちは。
犬の攻撃行動にはいくつかの原因が考えられます。
恐怖による攻撃、自分が上位だという勘違いからくる攻撃、捕食行動、あまがみ、
経験による攻撃(昔いやなことされたときに人を噛んだらやめてくれた)、
痛みによる攻撃、などなど・・・。
噛まれたときの状況が不明なので上記のどれに当たるかは不明ですが一般的な問題を考えてみます。
まず、ナッシュくんは自分がリーダーだと勘違いしてはいませんか?
リーダーまではいかなくても、息子さんよりは上と思ってる様子はありませんか?
または息子さんの年齢が分かりませんが、小さな子供さんはかまいすぎるということもあります。
遊んでるつもりが、ナッシュくんにはとても怖いことだったとか・・・。
特定の所を触られると怒るようであれば、昔そこを触られてイヤだった経験があるか、
そこが痛むということも考えられます。
次に噛まれたときの対応ですが、ナッシュパパさんがとった方法ではナッシュパパさんが感じてるように悪化することが多いと思います。
こんしんの力で押さえつけたことがナッシュくんには恐怖だとします。すると通常恐怖による攻撃が始まります。
運良く攻撃行動がなくなったとしてもナッシュくんはパパさんを見るとびくびくする子になってしまいます。
これはよい関係とは言い難いです。
また恐怖による攻撃をさらに力で押さえつければ、ますます反撃が強くなります。
ナッシュくんは反撃することで身を守る、ということを学習します。
ではどうしたらいいかというと、まずパパさんがしっかりリーダーになって下さい。
そして家族全員がナッシュくんより上になって下さい。
リーダーというと力が強い者と勘違いされている方も多いかと思いますが、
リーダーとはイヌが安心できることが重要で、暴君ではいけません。
リーダーになる方法はいろいろな本に載ってると思います(これを書き出すと本が出来てしまいます)。
普段の何気ない行動が鍵です。
次に、噛まれる状況を作らないで下さい。ナッシュくんが噛むということを忘れるくらい。
これは前専門家に教えていただいたのですが、噛まれたときに「キャイン!」と叫ぶそうです。
用は「痛い!」ということを教えるわけです。
ただし痛がらせるために噛んでるのであれば、逆効果の可能性もあります。
その専門家のキャインはとても上手でイヌそっくりでした。
興奮しやすいのならお座りなどを教えてみてはどうでしょう。マスターしているなら興奮しそうになったらお座りの号令をかけます。
また、もし痛みがあるようなら病院です。
攻撃がひどいようなら専門家(問題行動学のカウンセラー)に相談された方がよいかと思います。でも日本にはそう多くないんですよね・・・(訓練所とは違います)。
とっても長くなってしまってすみません。また何かあれば・・・。

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