獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200210-90

マルチレス
投稿日 2002年10月11日(金)15時29分 プロキオン

10月10日の ゴンさんへ
モルモットが大きい糞をするということですが、これは現実に拝見しないと分
かりません。粗飼料不足によるものかもしれませんし、消化機能が減退してい
るかもしれませんし、単純に盲腸糞のような現象かもしれません。
書き込みからでは、私には判断できません。


10月11日の NAMIさんへ
膝のお皿が内側へ外れているということであれば、膝蓋骨の内方脱臼のことか
もしれませんね。
もし、こちらであれば、小型犬の多くはそのような素因を有しており、特に珍
しいものではありません。そして、その障害の程度をグレードで1〜4にまで
分けて、そのグレードに応じた処置をとります。
手術の適応となるのは、その中の3とか4とかのグレードが相当します。

膝蓋骨脱臼については、本当に多くの小型犬が罹患しており、軽度のものは飼
い主さんが足をちょこっと引っ張って整復しています。このような例では手術
の必要性はありません。
手術料のことはさておき、大切なのは脱臼の程度がどのグレードに相当するか
であり、こちらが分からないことには話が成立しません。処置には、無処置か
ら2重の手術が必要までとかなり広い幅があります。


10月11日の みみさんへ
私が先日書きましたのは、注射薬についてです。全身に拡大してしまった場合
の薬浴の薬については述べておりません。
体に塗布したという場合、注射薬を塗布薬として用いた場合と薬浴用の薬を用
いた場合の両方が考えられますので、薬品名を確認する必要があります。
ただし、どちらの薬品にしても 私個人としては直接耳道内へ入れるのには強
すぎると感じています。ダニは死ぬかもしれませんが、耳道もかなりの薬品負
けが発生するようです。
私の場合ですと、事情が許す限りもっと弱い薬を耳道内に注入して3〜4回く
らいの処置で治療するようにしています。ダニの被害にあっている子というの
は免疫系が未発達な時期の子が多いので、なるべくなら緩やかな処置を心掛け
ています。
ただし、これはあくまでも私の場合であって、どのような薬をどのように用い
るかについては、主治医の専権事項です。患者の情況に応じて主治医の先生と
相談しながら選択して下さい。


10月11日の みしゃさんへ
申し訳有りませんが、私はハムスターの緑内障というのを それ程信じており
ません。
と言うのは、緑内障の診断には眼圧の測定が不可欠と考えているからです。ハ
ムスター場合、これが測定されている例というのがまずお目にかかれません。
あの大きさですから、測定していないということは何ら不思議ではありません
が、では重度の結膜炎や葡萄膜炎との鑑別をした根拠は何かという段になると
明確な根拠を示してくれている症例が、これまた無いのです。
無論、理論上はハムスターにも緑内障は存在しており、結膜炎や葡萄膜炎が進
行すれば緑内障となります。つまり、どこからを緑内障と診断するか、第三者
が客観的に納得できる状態ということであれば、その時点ではすでに失明して
いるように思えるのです。

緑内障については、人間においても「治癒」という表現はありません。「疾病
を頓挫させた」という言葉が用いられるようです。元のように治ることはない
がその進行は止めたということになると思います。
治療方法は、前眼房水の排泄経路を手術によって確保する方法、凍結や化学薬
品によって房水の産生機能を破壊する方法、薬によって房水の産生を減らすと
いうような方法があります。これらの処置が功をそうさないときには、眼球破
裂と疼痛解除の目的で眼球の摘出が選択されます。
ハムスターの眼球摘出は、犬や猫ほど深刻に受け止めなくても良いようです。
手技においてももともとあれだけ突出しているので、難しいことではありませ
ん。1例しか経験がありませんが、視野が狭くなったという戸惑いはあるよう
ですが、痛みや不快感というのはまったく外へは表わしませんでした。

それともう1点大事なことなのですが、ハムスターの目はマイボーム腺が発達
しているので、目薬も水溶性点眼液ではあまり効果が見られません。角膜表面
に分布している油性成分のために みんなはじかれてしまって効果が現れ難い
のです。ハムスターに使用できる抗生物質の油性点眼液があると良いのですが
ちょっとむずかしいので、軟膏を用いるか、内服も併用するようにしています。

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