獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200211-148

糖尿病と肝リピドーシス
投稿日 2002年11月27日(水)10時23分 betasuke

はじめまして。
自宅でインスリン注射を始めて半年になる9才の雄猫が先日死亡しました。
糖尿病による多臓器不全とのことですが、所見に疑問を感じ素人ながら調べたところ、
表記の病名にぶつかりました。
今までの経緯を羅列します。私の私見は考えられることなのか教えてください。

5/16血液検査にて糖尿病が発覚(腎・肝・ミネラルの値には異常なし)体重4.85kg
5/20〜22血糖値モニター 5/24血糖値検査
5/25自宅にて朝夕2回のインスリン治療を開始
6/1〜6/17まで2日おきに血糖値モニターを行い、その後は2週間ごとに血糖値モニターに通う。
8/1より食欲が落ちてきて8/3嘔吐がひどく緊急入院
血糖値>1200 カリウム7.8、腎機能も低下(肝機能は正常)
9/3退院、血糖値以外の数値はすべて正常値
血糖値モニターは1か月に1度受けることになる。
食欲も少しずつあがり好き嫌いのため波はあるもののよく食べるようになってきた。
ただ体重が増えず少しずつ減ってきていた。
11/19血糖値モニター、血液検査(血糖値以外の腎・肝・ミネラルの数値は正常)
退院後はインスリン製剤をPZI変更したこともあり高いながらも数値は安定していました。
11/20少し食欲が落ちてきたが1日に80g缶を2缶は食べていた。
11/22朝食欲がなかったが夕方好物の刺身を旺盛に食べる。夕方の注射を忘れる
11/23朝食欲がなく血糖値を自宅測定すると171、低血糖がこわいので注射は止める
(自宅測定に使っている機械はニプロフリーセンサー)
夕方帰宅すると具合がかなり悪くなっており上半身が前後に小さくゆれている。
病院に電話をするも祝日のため見てもらえず、また血糖値も196と朝と差がないため、
注射を少しするかしなくてもよいとの指示をもらう。低血糖がこわいので注射は止める。
11/24朝病院へ。血糖値1017 BUN140 ミネラル、肝機能とも低下(この時点でCreは正常値)
夕方自宅に連れかえり点滴を続行する。朝の時点で尻尾は反応しなかった。
11/25朝再入院するが夕方にが意識がまったくなくなる。
11/26午後、断末魔の悲鳴をあげながら汚物のようなものを数回吐瀉し死亡。意識は1度ももどらなかった。
糖尿病の合併症で他の臓器が壊れていくことは当初から説明がありましたが、
半年間の治療で腹部レントゲン検査、肝臓のエコー検査等、血糖値のコントロール以外の検査は
ありませんでした。必要だったのではないかという疑念がぬぐいきれません。
そこで他の獣医師の先生の所見をうかがいたく投稿した次第です。
5月の時点で人間ドックのようなことをしていれば内臓のダメージを発見できたのか
糖尿病の場合は腹部の検査を定期的にする必要があるのか
彼は突発性肝リピドーシスを発症していた可能性はあるのか
食べているのに痩せていく原因は血糖値だけだったのか
私は医師を責めるつもりはありません。私自身の勉強不足、観察不足もあったと反省しています。
ただ医師の話しでは苦しまず眠るような死を迎えるはずの猫が、
断末魔の悲鳴をあげ痛みと恐怖からか目を見開き口をあけたまま死んでしまった姿を
目の当たりにして、いったい彼はどうして死んだのかが知りたいのです。
このままでは私の胸はつかえたままで疑問をずっと引きづってしまい先に進めません。
どのようなご意見でもかまいません。どんな可能性があるのか教えてください。
よろしくお願いいたします。

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