獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200302-210

マルチレス
投稿日 2003年2月20日(木)16時43分 プロキオン

2月18日の えりさんへ
ハムスターの眼についてですが、そこまで進行していれば、動物病院の治療に
期待した方がよさそうです。
ハムスターに使用できない目薬もありますが、飼い主さんが注意しなくてはな
らない点としたら、眼から溢れ出る目薬で眼の周囲を濡らしたままにしておか
ないことです。擦るのと皮膚炎の防止のためです。
もう1点は、根気よくつづけるということです。

2月18日の ヒラリさんへ
御質問の検査は、かなり困難かと思います。人間の場合は入学前とかにジオメ
ーターのような器機を用いて聴覚の感度を把握することができますが、犬の場
合は聞こえたところでボタンを押して下さいと頼んでも、それはできません。
検査以前に訓練が施されている必要があります。
聞こえているかいないかだけであれば、犬から見えない位置にいる人間がいき
なり「犬笛」を吹いて、その反応を見てみると良いでしょう。

2月18日の 雪うさぎさんへ
足裏のパットについては、犬はここが濡れていたり、べとべとしたりしている
とひどく気にします。
塗った軟膏の効き目以上に、炎症を悪化させてしまうことも珍しくありません。
舐めないための方策を講じるか、別のアプローチが必要になります。
この辺りの知恵は飼い主さんと獣医師の二人三脚ですよ!

2月18日の  ななこさんへ
カイセンの駆虫のためにすでに5回注射しているのであれば、これはもうカイセ
ンではないかもしれませんね。
激しい掻痒、皮膚の黒色化、角化不全による大量のフケ、脱毛ということであれ
ば、アトピーも疑ってみて良いと考えます。
私もカイセンとばかり考えていた犬が治療に反応せず、困ったことがあります。
セミナーでアトピーでもそこまで重度になることはありますよと言われ、その
時の講師の先生の治療方針にそってやってみたところ、かなりの改善がみられ
ました。

2月20日の tigerさんへ
おそらく、蚤でしょう。 ゼンマイのようにまるまっているというのは、蚤の
糞の事ではないでしょうか?
白い卵があり、毛虫を小さくしたような幼虫がいて、小さな埃やゴミが集まっ
たような蛹がいて、そして被毛の中を潜って逃げ回る成虫がいます。
動物の体に寄生して見られるのは、成虫と卵と糞ですね。
卵は床に落ちて孵化し、成虫の糞を餌としてカーペットや絨毯で育ちます。
蚤は吸血を開始して、1週間くらいで産卵のピークに達し、それは2〜3週間
そのペースが持続します。平均数として、1日に13〜15個くらいの産卵を
すると言われていますが、あの体の大きさと卵の比率を考え合わせると、それ
はとてもすごいハイペースなことです。
蚤は1つのシーズンに爆発的に増えるように宿命づけられていますから、気が
ついたときに信じられないくらい増えているということは不思議ではありませ
ん。それも蚤の特徴ではないでしょうか。

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