獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200302-24

マルチレス
投稿日 2003年2月3日(月)15時14分 プロキオン

2月1日の 北京在住者さんへ
セキセイインコのカイセンはよく見かける疾病です。国内であれば、嘴の変型
が進行していなければ、かなりよく治療に反応してくれます。
市販薬としては、ふた昔前であれば、そこそこの薬もあったのですが、今は市
販されておらず、もっとよく効く薬が病院薬として存在します。
カイセン自体は、現在免疫の低下している老人の間でジワジワ広がっているよ
うであり、新聞に取り上げられることもあります。
国内事情の違いはあるのでしょうが、日本では病院で取り扱う疾病という概念
に移行中ということになると思います。

2月の桜さん、2月3日のぜろさんへ
メイクーンとチワワの突然死が相次いで、書き込まれたわけですが、残念なが
ら飼い主が知りえていない情報というのは、第三者が推し量ることは著しく困
難なことです。
死因を究明して次につなげたいという気持ちがおありでしたら、時を移さずに
病理、細菌、ウイルス、生化学等の検査を受ける必要があります。
この種の検査をどこがどのくらいの費用で引き受けてくれるかと言えば、それ
は私にも分かりません。
私が県職員であった時には犬であっても無料で検査していましたが、今の担当
職員は断っていると耳にしています。大学の研究室にいた頃は病院や警察から
の依頼であれば、引き受けていたようです。民間の検査機関であれば、話しさ
え通じてれば可能のようです。ただし、現地まで自分で死体を搬送する必要が
あるようです。

そこまでは考えていない、単純にどのような疾病が考えられるかという問いで
あれば、書き込まれた内容では特定できません。さまざまな疾病が予想される
と思います。


2月2日の なっちゃんへ
すでに子食いが起きてしまっているのであれば、これ以上は何もしないでそっ
としておく方が良いと思います。
残っている赤ちゃんを助けたいのであれば、母親に代わって人間が保育する必
要が出てきます。ただ、書き込みを拝見するに赤ちゃんの世話をしていられる
情況にないように受け取れましたが、この点はどうなのでしょう。
母親が落ち着きを取り戻してくれれば良しとして、ダメなら次回を考えた方が
良いかもしれません。あまりに周囲が騒ぎすぎると、癖となって次回以降にも
この現象がでるかもしれません。


2月2日の ちっぱさんへ
ワクチンの接種はお済みでしょうか? 済んでいるのであれば、気管支炎を伴
う疾病はひとまず置いて考えても良いように思います。
4ヶ月という月齢であれば、循環器からくる咳きにしては早すぎますし、単純
に飲水からの「むせこみ」かもしれません。
気になるようでしたら、動物病院で診てもらって下さい。

2月3日の れんげさんへ
もう病院から帰宅されましたでしょうか?
ネギ、にら、ニンニク等に含まれる原因物質は別のもので中和できるというこ
とはありません。できるかぎり早期に吐かせる方がよいようです。
また、赤血球の細胞膜の強さによって、その症状の現れ方に著しい差がありま
す。これは犬の大小ではなく、遺伝的なものが左右します。
表のフレームの方に「よくある相談」が用意されていますが、その中に「タマ
ネギ中毒」もありますので、時間が許せば御一読ください。



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